第4話戦闘訓練開始!?

「神奈斗、来なさい」

俺は皆んなと地下室で戦闘訓練をしていた。この前の急な乱戦はほとんど能力に頼って戦ったし、首を二匹同時に切れたのも、ほとんどまぐれだった。なので筋トレも兼ねて全員と戦闘訓練をして出来るだけ経験値を稼ぐ作戦だ。

だが全員前回の不調が嘘のようにボコボコにされた。今は楓との訓練だ。

3戦目という事で自分の能力と使い方、剣術が少しわかって来たが、まだまだ進歩の余地はありそうだ。俺の能力は電気を体体放電したり体に流したりする物らしく、前回はたまたま流し具合が良かったのでちゃんと電気による筋肉の活性化が出来たが、いざもう一度やってみようとするととてつもなく難しかった。

「っはーーー」

俺は楓の後ろに能力で移動し木刀を振りかぶった。行ける!そう思ったのも束の間、逆に俺の後ろにテレポートで回られ頭を木刀で叩かれた。

木刀とはいえ数時間の間、悶絶もしくは気絶するくらいの威力があった。

「まだまだね」

楓は後ろを向いて行ったが少し小馬鹿にしたようにクスッと笑っていた。

「はーー」

ここ最近ため息か気合いの声しか出してない気がする。


一息付いたらひたすら素振り、そして戦闘訓練の繰り返しそれを5日間もの間しつつげたお陰か最近では弓弦や雫に10本に一本は取れるようになって来た。

最初は遠中距離系なので近づければ、と思ったが立ち回りや基礎戦闘力で近づく事もできず、雫に限っては能力の氷を飛ばしたり床から生やしたりと容赦なく

攻撃してくる。だが俺も最近では刃に電気を流し込み威力を上げるなどそこそこのスピードで上達している。皆んなもそれについては褒めていたがそれ以外の事で「移動が遅い」だとか「力みすぎ」などあらゆる点で言われ褒められた気はしなかった。

「明日からは違う隊と合同練習だから用意しといてね」

雫が親切に言ってくれた。

と言うのも、神を倒すための集団である教会には日本だけでも100を超える隊員がいて、日本だけでなく世界中で活動しているらしい。今回は日本の隊同士で

チームバトルをするらしくこの合同練習は2年に1回らしい。

このチームバトルをして隊員のランク分けと戦闘能力強化を狙っているらしい。

ランクと言うのは隊員の強さを分けるものでランクによって報酬や任務レベルが変わるらしい。そんな所に俺は明日行くそうだ。新米の俺が、、、、、。

「勝てるわけないだろーーー」

と、俺は自分の部屋の机の上に顔を置いて弱みを吐く。

「ガチャ」

俺の部屋のドアが開く。入って来たのはナタを持ったミーだった。それも血のついた、、、え?もしかして殺されるの?と思ったが次の一言で、誤解がとけた。

「夜ご飯取って来たよーー!今度は一緒に皆んなで取りに行こうね」

そう言ってミーが手に持っていたロープにぶら下がるウサギや野鳥を突き出して来た。「ああ良かったナタは獲物のためだったのか」と息をついた。

そのまま一緒にキッチンへ行ってとんでもない料理という名の黒魔術の様な光景を見てしまった。

「ラッララララー」と鼻歌を歌いながら羽を燃やしてむしり取りそのまま顔つきで鍋に入れ不気味な調味料、ミーによると秘伝のタレだと言うものを入れ鍋の中に能力で小さな火の玉をぶち込んだ。すると一瞬で煮え美味しそうな匂いがした。だが見た目はどっからどう見ても闇鍋の集大成だった。

そのまま鍋をミトンで掴み小さな体でテクテク持って行った。「手伝おうか?」と言ってみたものの「座って待っておいて」の1点張りで諦めた座って待った。

「召し上がれ〜〜」

そう言って鍋敷の上に置き皆んなで食べた。

『いただきます』

皆んなで揃って手を合わせて食べ始めた。

見た目は最悪なのに、何故か何回食っても飽きないおぞ美味さがある。


〜20分後〜


『ごちそうさまでした』

皆んなで頑張って鍋を完食し雫がリモコンでスクリーンを天井から下ろした。

「じゃあ明日の予定を確認します」

どうやら明日の予定を詳しく話してくれるらしく皆んなが前を向いた。

さっきまで珍しくスースー寝ていた楓が起き上がって雫の話を聞いた。

「明日はとある人の私有地である山を舞台にしてチーム同士で戦います。その時は、他のチームも狙っている可能性もあるので気を付けていきましょう。詳しいルールは現地で聞かされると思います」

つまりは山の中でチーム戦をするということか。

「明日の為にも今日はしっかり休んでください」

話が終わりそれぞれ自分の部屋に戻った。そして歯磨きや風呂を終えてベッドに潜りゆっくりと目を閉じた。























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