第3話いやもうそれ犯罪だから!?
1日後
俺はまたもや自称ミーちゃんこと実に布団から下ろされ引きずられる羽目となった。またおぞ美味い肉を食べ朝食を終えた。いい加減あの肉の正体を知りたい。
俺の能力は危険なため封印したらしく、必要な時自分の意思で解除できるそうだ。
今日は実戦で使う武器を奪うと言っていた。なんとも犯罪チックな匂いがする。
今は俺がどんな武器を使う会議中だ。
「ミーは剣がいいと思うー」
ミーの意見に同意した弓弦が言った。
「たしかに剣いいな。今俺は弓使っているしミーは炎使うし、楓は日本刀、 名刀村正だっけ?あと雫はスナライ(スナイパーライフルの略)使っているだろ?
ちょうどアタッカーもう1人欲しい所だったんだよ」
その言葉に顔をピクッと振るわせた楓が目を細めて笑顔(顔は笑ってない)で
言った。
「私だけじゃ力不足だった?」
「い、いやそんなつもりは、、、」
弓弦が精一杯否定して一瞬即発の雰囲気の時話題を変えるように雫が言った。
「あ、あの正宗とかどう?名刀正宗」
ありがとう。これで俺がいがみ合いに巻き込まれることはなさそうだ。
「正宗、正宗に決定ね」
楓が少しはしゃぎ気味に言った。楓は刀のことになると興奮するたちなのか。
「じゃあ早速出発ね」
楓が勢いよく言って皆んなが外に出ようとした。
「行くってどこに?」
「決まっているでしょ?博物館に行って盗みに行くのよ」
ああもう本格的にダメださっきからスナライとか刀とかおまけに国宝盗むとか 完全に犯罪だろ、これ。
「イエーイ」
ミーがはしゃいでる。
「ベルトしろよ。盗む前に捕まるぞ」
「はーい」
運転している弓弦に注意され大人しく座る。
「で盗むってどうやって?」
俺の質問に楓が答えた。
〜作戦〜
1普通に入る
↓
2正宗の展示の周りに集まり
体で正宗を隠す。
↓
3楓のテレポートで偽物と入れ替える
↓
4持って帰る
「なあ、していいこと悪いことが、、、」
めっちゃ犯罪な作戦に異議を申し立てたが効果はなく開き直って言った。
「人類の為でもあるんだから、ただ飾っておくより10億倍特よ」
うん、もう止められない。正しいことを言っているのは果たしてどっちかなんてもうどうでも良くなった。(言ったら殺されるから、、、)
20分後
「博物館だー」
まるではしゃぐ子供のようにミーが言った。というか子供だ。
大きなリュックに偽物の正宗を入れ館内に入る。ミーが来てもそもそも隠すために必要な身長が無いため無用となり館内で待ってもらうことにした。
「作戦実行!」
雫が小さい声で言うと皆んなで正宗を囲んだ。次に楓がリュックの中にある偽物の正宗を手にして能力を使い正宗を入れ変えた。この瞬間からもう引き戻せないと気づいた。そのあとすぐにミーを連れて退散した。
その後は車に乗り無事バレることなくズラかる事に成功した。
「はあーーー」
過去にないくらいの緊張だった。もう犯罪者となってしまった。
「はいどうぞ」
正宗は予想外に重かった。
「この後どうする?」
楓が言った時だった。
「ブゥゥゥーーーーーーン」
目の前に黒っぽいゲートが現れブレーキをかけた。急のことで腕で目を覆ってしまった。車から皆んなが駆け降りたのに数秒後気づき正宗を持って俺も降りた。
ゲートからゆっくりと出てきたのは小さな細長い龍のようだった。それも2体。
「この感じ、神獣クラスね」
雫がスナイパーライフルで1体を狙う。
「ターーン」
軽快な音を立てて銃弾が飛ぶ。
だが銃弾が相手の近くの空中で止まりそのまま落下する。
「あの感じ重力タイプだな」
弓弦がそう言って弓を引く。弓から手が離れたと共に今度は楓が1体の後ろにテレポートし降り掛かろうとしたその時だった。
「くっっっっっっ」
楓が重力で押さえつけられる。
だが弓弦の弓矢は能力によってか加速して相手に届いた。
矢は確実に刺さるだがすぐ再生してキリが無かった。
楓がテレポートするには正確な位置情報を取得する必要があるらしく押さえつけられた状態ではテレポートができない。弓矢は刺さりはするものの再生されて効果がない。これは完全に相手との愛称が悪かった。と、負けを悟った時だった。
「ドゴーーーーン」
鈍い爆発音が響いた。
「いっせーのーせ!」
ミーが小さな体から大きな炎の玉?のような物を打ち出すと共に相手の体に当たり爆発した。どうやら爆発など威力の高いものが有効なのだろう。
1番頼りなさそうに見えたが謝らなければと心の底から思った。
ならば今こそ能力の封印を解除するべきでは?と思い左手を見る。そして封印式と言うらしきものに書かれている「解」と言う漢字を押さえて言った。
「封印、解除!」
それと共に封印式が消えて行った。
ミーと雫は俺の力の暴走を危惧してなのか少し離れた状態ですっかり応援モードとなっていた。「おいおい手伝ってくれよ」と思ってしまったがさっきまで10発近く打っていたので力を消耗したんだろう。(女の子の)観客もいることだし、さっきよりやる気に満ちた。
そして足や手から「バチバチ」と音を立てて電気が放電される。慣れない手つきで鞘から刀を抜き足を踏み込み蹴り出した。
「ウォーーーーーー」
すると電気の力で筋肉が活性化されたのか一歩で10メートル近い距離を跳び、相手の頭上5メートルぐらいのところに飛んだ。落ちるスピードと能力の加速で2体の神獣の首を切り落とした。初めて使った刀は思ったより扱いが難しかった。そして切り離された神獣は一気に光の粒として四散して行った。
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