第22話ドスカの水浮街

数日かけドスカの街へ

ミトア「見えましたよ〜!」高さ四千mの切り立った崖が壁の様に続いており、所々、崖の割れ目から大量の水が流れ出ている

ボロ「この船であの間を通るのか?」割れ目を指差し聞くボロ

ミトア「別に入る所があるそうですよ」船が崖の側面に沿って進んでいく、二km程進むと縦三百m横七百mの長方形の穴が空いており、船がその穴の中へ入って行く 

ミトア「ちょっと怖いですね…」

アグニ「どこがだよ」船が照明で周囲を照らしながら暗く大きな穴の中を進む

船内放送「当船をご利用頂きありがとうございました、まもなくドスカの港へ到着致します、お忘れ物無い様、お降り下さい当船をご利用頂き誠にありがとうございました」

ミトア「お二人共着きましたよ」暗い大きな洞穴につく

ボロ「着いたのか?街らしき物は見当たらんが」

ミトア「こっちです」降りた場所から、かなり上まで続いている横幅の広い階段を上がって行く

ミトア「つ、疲れた…ちょっと待って下さい…ゼェ…ゼェ…」

アグニ「あぁ?面倒臭えなぁ」

アグニがミトアを掴む 

ミトア「あ!ちょちょっと!」アグニが浮かび上がり階段をすっ飛ばして飛んで行く 

男の子「母ちゃーん、僕もあれやりたーい」階段を登っている小さな子が指差す 

母「そ、そうねぇ…」飛ぶアグニに呆気にとられる母 

アグニ「お?ここか?」明るくなり出口に出る 

ミトア「こ、怖かった〜…」

ボロ「ほう、なかなかだな」

ミトア「すご〜い!」

街の周囲が切り立った崖で囲まれており、北には遠方からでも見える程の巨大な滝があり、とてつもない量の水を巨大な桶型のこの地に流し込んでいる、建物と建物の土台は木材で作くられており水の上に浮いている

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