第21話海竜に襲われる大型客船

食事を終え店から出てきた三人

ミトア「あ!動きました!船出航しましたよ!」

ボロ「微かに動いているな」

船内放送「当船をご利用頂きありがとうございます、当船はドスカの街へ向け出航致しました、船上の旅をごゆっくりお楽しみ下さい、乗船、誠にありがとうございます」それから出航し数日が経つ

乗船している客一「このお店もですか!」

乗船している客二「閉めている店がずいぶん多いですね、なにかあったんでしょうか…」

乗船している客三「なんでも食材が切れたとかなんとか…」

店内からミトア、アグニ、ボロが出てくる

ミトア「後半分でドスカの街ですね」

女性店員「ご来店…ありがとうございました…」食事を終えた店の女性店員が満身創痍で見送る

アグニ「いんやー!いいな!ここ!」

ボロ「うむ!」

ミトア「散歩ついでに甲板にでも出ましょう」

三人で甲板へ

ミトア「風が気持ちいいですね〜」

アグニ「飛んだ方が当たるだろ」

ボロ「その上早い」

ミトア「それは絶対嫌です」三人が甲板に出て会話をしていると遠く離れた海面で巨大な何が顔を出す

海竜「オォォォッ…!」咆哮を放った後、出した頭が船より高い位置にある海竜が船を見る

客「魔物だー!」

客「助けてくれー!」

客「ひぃっ!こっちをみてる!」

ミトア「いやぁ〜〜!」客船中が大騒ぎする

アグニ「魚か」

ミトア「違いますよ!」

ボロ「魚はさっきので十分だ」

ミトア「魚じゃないですって!」

船内放送「外敵が出現しました!危険ですので甲板に出ているお客様は至急船内へ!繰り返します甲板に出ているお客様は至急船内へ!」

客「俺が先に逃げるどけろ!」

船長「すぐに護衛を向かわせろ!」

船員「雇ったはずの護衛が見当たりません!」

船長「どういことだ!」

客「泳いで来てるぞー!」船は阿鼻叫喚と化しており、海竜が泳いで距離を詰めてくる

ミトア「お!お願いです!あれをなんとかして下さい!」二人に頼む 

アグニ「あんな雑魚ほっといたっていいだろ」

青い髪の青年「俺が追い払ってやるぜ!」客の一人の男が意気込み、海竜に向けた手が光出す、光出した両手から三十cm程の太さの光線を打ち出す

客「い、いけぇ!」

客「やれ!その調子だ!」

青い髪の青年「やったか?!」

海竜「グオォォ!」軽く火傷した海竜が激怒する 

ボロ「怒ったな」

ミトア「あ!お二人共!あの海竜がこの船を攻撃すれば、お店が全部閉まってお料理食べられなくなります!」

ボロ「なにぃ!」

アグニ「早く言えよ!」

ミトア「うわ〜!危ない〜!」海竜が口から青い髪の男に向かって水の激流を吐き出すが、何かに阻まれる 

ボロ「冷たいではないか」ボロが巨大化した手で受け止め防ぐ 

海竜「グオォッ!」

ミトア「ぎゃ〜くる〜!」海竜がボロの手ごと船体に噛みつこうとする、バグンッ!その音と共に海竜の頭が失くなり、海の底へ海竜の体が静かに沈んでいく

ミトア「へ?」

アグニ「モグモグゴクンッ…イマイチ…」

ミトア「よ、よかった…」

客「な、何が起こったんだ?」

客「助かった…のか?」

客「よかった…」

客「でも何故…?」

客「あ!青い髪の彼じゃないか?!」

客「そ、そうか!君か!助かったよ!」

青い髪の青年「え…?へ!ま、まあな!」

青年が胴上げされて賞賛され、一同歓喜している

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