第14話お食事戦争
アグニとボロが飯にしろと催促する
ミトア「す、すぐにお肉だけいただけませんか!あ、あと調理できる所とかありませんかね!」慌てるミトア
年配の男性職員「お、おお、わかった、それなら解体した魔物の肉を調理して出すギルド直営の食堂ならあるが?」戸惑い答える男性職員
ミトア「そんな良い物が!」すぐに食堂へアグニを案内し苛つくアグニとボロを宥めながら、食事を待つ
食堂のおばさん「おまたせー!」両手いっぱいに料理を持ってくる
アグニ「来たー!」
ボロ「待ったぞー!」二人が食事を始める
食堂のおばさん「あのお肉、本当に全部使っちまっていいのかい?」ミトアに聞く女性職員
ミトア「え?あ、はい!全部でお願いします!」
食堂のおばさん「わかったよ!食堂職員の名にかけて食堂職員一堂全身全霊で挑むよ!」
ミトア「お、お願いします!」料理が持って来ては消え持って来ては消えて行く
食堂のおばさん「ハァ…ハァ…なんとか…終わったようだね…」女性職員の息が切れる
アグニ「もう終わりか?!」
食堂のおばさん「ええ全部よ」
ボロ「足らんぞ、ちょっと待っておれ」店を出る二人
ミトア「うわ、行っちゃった…」猛烈に苦い顔をするミトア
ミトア「大変申し訳ございません…」とりあえず女性職員に謝るミトア
食堂のおばさん「いいのよー、驚いたけどいい経験になったわ」
ミトア「いえあの…それもそうなんですが、そうではなく…」三十分程経つと少し離れた場所でズゥゥンという音が響く
ミトア「戻って来たんですね…」響く音で察する
アグニ「おかわりだー!」
ボロ「まだまだ足らんぞ!」二人が食堂に入ってくると同時に食堂厨房がザワつく
ミトア「…どれくらいの大きさのを獲って来たんですか?」
アグニ「デケェの」
ボロ「ミトアを並べて…」どれくらいの大きさかをミトアで例えようと考える
ミトア「並べて…?」恐る恐る聞く
ボロ「三十人は下らんかの」
ミトア(ヒィー!三十人?!)
ミトア「大変皆さん申し訳ございません!大変皆さん申し訳ございません!」卓に座りながら食堂厨房へ向かって何度も謝罪をする
食堂のおばさん「あ、あんたあれ全部の肉を調理してくれって、そっちのお兄ちゃんに頼まれたそうなんだけど本当なのかい?!」食堂のおばさんが騒がしかった食堂厨房から出てきて駆け寄って来る
ミトア「は、はい…」申し訳なさそうに答えるミトア
アグニ「当たり前だろ」
ボロ「娘よまた美味なる物を待っている」
食堂のおばさん「む、娘てそんな歳じゃないよぉ」まんざらでもない様に照れている
食堂のおばさん「よっしゃアタシに任しときな!」そう言い残し物凄い気迫で厨房へ入って行く
ミトア「私もお料理運ぶの手伝って来ます…」
アグニ「おう!」
ボロ「早急にな」
ミトア(ちょっと考えればわかった事だよね…ハァ…)項垂れ厨房へ入って行き、出来た料理から次々に運んで行く、解体している作業場も食堂厨房もアグニとボロの胃袋に追われて一時間なんとか終わる
アグニ「食った!あいつの肉ウマい!」
ボロ「うむ、ミトアのもなかなかだがここも良い」
ミトア「そ、そうですか…それは良かった…です…」今にも力尽きそうなミトアがアグニの向かいの椅子に倒れ込んでいる
アグニ「おい、行くんだろ?」席を立つアグニ
ボロ「行くとしよう」
ミトア「ちょ、ちょっとだけ休憩を下さい…!」
アグニ「そんなもん俺はいらねえよ」
ボロ「儂もいらん」
ミトア「私がいるんです!」年配の男性職員が食堂へ入って来る
年配の男性職員「おお、食事終わってるみたいだな、金を渡しておこうと思うんだが構わんか?」
ミトア「あ!はい!大丈夫です」
年配の男性職員「こっちに来てくれ」
ミトア「あ、はい…」
ミトア(結局、動くことに…)もうちょっと休みたかったミトアが渋々ついて行く
年配の男性職員と共に応接間らしき部屋へ
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