第12話白く青い屋根のギルド

ボロ「そういえば住処を探すのはこの大陸では駄目なのか?」ギルドへ向かう道中ボロがミトアに聞く

ミトア「そうですね…この大陸は、苦い経験をした場所に近いのでもう少し遠くがいいです…」昔の事を思い出し少し悲しくなる

ボロ「そうか」パラズの町より大きいギルドに到着する

ミトア「綺麗なギルドですね〜…」白い石灰岩の壁に青い屋根が乗ったギルドが建っており、中は白い本棚や貝殻を使用した装飾品で飾り付けられている

ミトア「あの〜すみません素材の買取を…」

男性職員「おう!買取か?なら奥だついて来い」ガッシリした体格の良い若く海の漢と言える様な者に案内され、受付横の通路を通される、奥に二百m近い広さの作業場の様な物が広がっており魚類の生臭さが漂っている

ミトア「アグニさんその素材を渡して下さい」アグニの方を見て頼む

アグニ「取れ」片手で素材をまとめた物をミトアに差し出す

ミトア「いえ!私にではなくあの方に!」潰された過去が甦り急いで拒否する

男性職員「ウンカイソウギョの鱗と…こっちはなんだ?」

ミトア「えっと…ヒョウカグラの素材です」

男性職員「聞いた事ねえ奴だな、それにソウギョに関しては、ここらにいる様な奴じゃねーだろ」

ミトア「生息地まで把握してなかったのですが、そうなんですか?」ミトアがアグニとボロに聞く

アグニ「知らねえ」

ボロ「南西へ飛んだ大陸に広がる雲に泳いでおった」

ミトア「南西の雲海まで行ったんですか?!」

アグニ「おお、泳いできた」

ミトア(ここからソーランシアの地まで一体どれほどの距離があると…!)

男性職員「ギルドカードを見せてくれるか?…おお、ありがとう…」ミトアのギルドカードを見て紙に記載する

男性職員「ほら返す、そうだな…少し時間が欲しい、すぐにというのは難しいな二時間後にまた来てくれ」

ミトア「あ!はい、ではお願いします」頭を悩ませ素材を見る男性職員と素材をそのままにギルドを出る三人

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