第9話氷の鳥の調理

ミトア「ふぁ〜ぁ…」起きて天幕から欠伸をしながら出てくるミトア

アグニ「飯」

ミトア「はい…」

ミトア(飯…その言葉しか知らない人みたい)アグニの方をみると全長五mの氷を纏い触れた物全てを凍らせる氷細工の様な綺麗な鳥の魔物ヒョウカグラが無惨な姿で転がっている

ミトア「また希少な魔物なんですね…」

ミトア(これどうやって捌くんだよー!私知らないんですけどー!)心の中で悲痛な叫びをあげ、二人に急かされながら試行錯誤し食材のほとんどを無駄にし、ほぼ半日かかってやっと料理が完成する

アグニ「まってたぜー!」

ボロ「餓死するところだったぞ!」

ミトア「二千年、何も食べなくて平気だったのに今更餓死しないでしょう…本当に疲れた…」

ミトア「ハァ…美味しい…」料理の取り合いで騒がしい二人と共に食事を取る

ミトア「アグニさんボロさん…」

アグニ「あ?」

ボロ「なんだ?」

ミトア「これからはもうちょっと調理しやすい食材でお願いします…」切に願い頼むミトア

アグニ「やれたらやる」

ボロ「善処する」

ミトア(それは改善しないやつ…)

調理で一日を費やし、暗くなり天幕で休むミトア 

ミトア(ハァ…私誰かに時間を割いてばっかりだな…難しい調理を考えて上手くいった時は達成感もあるし二人に美味しいって言ってもらえるのは凄く有難いんだけど…なんか私がやりたい!ってなる事じゃ無いんだよなぁ〜…でも私のやりたい事ってなんだろう…)悩みを抱えたまま就寝する

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