仏滅に、鉄球を射た

 夕食後、テーブルの上を一旦片づけた。その後、ブラックニッカのミネラル水割りを作った。ニンテンドーDSを起動させた。呑みながら、ドラクエⅥの続きをやった。続きと云っても、アルゴスチームの冒険は「既に終わっている」のだけど。

 最強レベル到達後、ガンダルは酒場の住人となったが、パプリカは拒否された。アルゴス同様、彼女も「呪われた運命」を課せられていたのだ。


 新たに部隊編制を行う。厭戦気味のアルゴスを馬車に乗せ、コロサスとブルトンを前線に繰り出した。職業は全員盗賊である。エビルフランケンという化物が所有している「はかいのてっきゅう」を盗み取ろうという魂胆であった。同武器は画面に現れた全ての敵に攻撃できる優れものだ。

 これまでに850匹を超えるフランケンを殺戮しているが、一向に落とす気配はない。まあ、それはそうだろう。はかいのてっきゅうは、鉄火場最高の目玉景品でもある。そう簡単に渡してくれる筈がない。


コロサス〔盗賊〕レベル96/HP697/武器:はやぶさのけん

ヒムラー〔盗賊〕レベル82/HP560/武器:メタルキングのけん

パプリカ〔盗賊〕レベル99/HP595/武器:グリンガムのムチ

ブルトン〔盗賊〕レベル14/HP40/武器:オリハルコンのキバ


 四泥棒は神殿地下の怪迷路に潜り込み、フランケンの出没エリアに駒を進めた。今夜もまた恐るべき大量虐殺(オーバー・キル)が始まるのだった。間もなく、奇跡が起きた。殊勲者はパプリカであった。奪いざまに地上にワープし、とりあえずセーブ。その後、DSの電源を切った。


 翌日の朝が来た。身支度と戸締りを済ませた。自室を出て、玄関の扉に鍵をかけた。歩数計の付属時計が「午前5時50分」を示していた。

 屋根付き通路を進み、剥き出し階段を下った。最寄り駅まで、徒歩で移動した。歩きながら、はかいのてっきゅうを誰に装備させるかについて考えていた。現時点での有力候補は、元ドランゴのシーアンである。


♞以上は21日の日記です。昨日書けなかったので、今日書きました。

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