祝日に、雲呑麺を射た
扉が閉まった。発車と同時に本を開こうとしたのだが、なにやら異様な眠気に襲われた。読書ができる状態ではなかった。俺は睡魔に降伏した。気がつくと、終点のひとつ前の駅に着いていた。
終点下車。駅の外に出ると、小雪がちらついていた。折り畳み式の傘が鞄の中で出番を待っているが、差すまでもないと判断し、そのまま歩き始めた。5分ほどかかる場所にあるファミリーレストランに入った。
壁際の卓席に陣取り、スペイン風オムレツなるものを注文した。セルフサービスのコーヒーを飲みながら、椎名誠の『にっぽん・海風魚旅5/南シナ海ドラゴン編』(講談社文庫)を読んだ。大いに楽しませてもらった同シリーズも今巻で完結を迎える。まったく寂しいことだ。
料理が運ばれてきた。ウエートレスさんに「どのあたりがスペイン風なのですか?」と訊こうと思ったのだが、困った顔をされても困るので、何も云わずに黙っていた。本を閉じ、食事に専念した。今日は職員食堂が休みなので、朝飯をしっかり食べて、昼飯は軽く済ませるつもりであった。
食後、二杯目のコーヒーを飲みながら、ドラゴン編収録の「ワンタンメン海道・日本海」を読んだ。麺類愛食家の椎名先生だが、特にワンタンメンがお好きらしい。先生が激賛される名店が登場する。酒田の「川柳」である。先生が撮影された写真も載っているが、確かに美味しそうである。ワンタンを漢字で書くと「雲呑」になることを今回、初めて知った。〔11日〕
[シンカワメグムさんのコメント]
何だか眠いよ…〇トラッシュ…。
うおおおお!!起きろおお~!!闇塚さああああんん!!!落ち着け。
寒い屋外から温かい室内に入ると、血流が良くなって、眠気が来ますよね。
睡魔。ホントに魔物ですよ。奴から襲われたらひとたまりもありません。
自分も抵抗しません!即!寝ます!(=_=)zzz…
スペイン風オムレツ。初めて食べたときのガッカリ感が思い出されます…。
いや美味しいんだけど、なんか思ってたんと違う…ジャガイモがゴロゴロ!
栄養満点!でもなんか違う…パエリア等と比べると見た目が地味だからかも…。
スペイン風オムレツ側からしてみれば、なんて理不尽(笑)
ワンタン。おおっ。パソコンでも雲吞で出ますね~!確かにラーメンに
浮かぶ白いワンタンは、雲を呑むという表現がぴったりですな!
なんて美しい漢字…。考えた人はよっぽどのワンタン好きですね~
日本海側のワンタンメンは、醬油味のトビウオだしが有名でござるよ。
生臭いから好みは分かれるかな?(・∀・) でもすんごい美味いです!
[闇塚の返信]
この怪物を飼いならすことができたら、とても便利だと思います。不眠症には最良の妙薬と云えます。でも、ダメ。悪魔を制御することは不可能です。
トビウオはいい出汁がとれるそうですね。でも、ワンタンメンのスープに使われているとは知らなかったなあ。麺道は奥が深いですね。興味と食欲が同時に刺激されました(笑)。
俺のパソコンも出ました(笑)。雲を呑むと書いて、ワンタンとは!スケールが大きくて良いですね。これが中国的発想というものなのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます