先負に、天馬を射た

 シャットダウン確認後、居室に焼酎とミネラル水を持ち込み、水割りを作った。酒肴(さかな)は袋入りのおでん。鋏で切り、器に盛った。

 袋の中身は、ゆで玉子、大根、こんにゃく、ごぼう巻、さつま揚、焼ちくわ、結び昆布の7種類である。惣菜にもなるので、篭城の際、とても便利である。呑みながら、星新一のエッセイ集『きまぐれ暦』を再読した。


 次の日(つまり今日)の朝が来た。枕時計が「8時」を示していた。昨日同様、今日も快晴である。洗顔後、台所に行き、電気ケトルを作動させた。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。モンテール社の「ふんわりどら焼・あずき」なるものを食べながら、熱いやつを飲んだ。

 食後、屋内に吊るしておいた衣類とジーンズを屋外に移動させた。枕と寝具を「乾かし場」に積み上げてから、二杯目のコーヒーを淹れた。居室に行き、ニンテンドーDSを起動させた。ドラクエⅥの続きをやった。


 伝説の武具を揃えるまでは大変だったが、揃えた後は、驚くほどにサクサクと話が進んだ。大魔王の根城に斬り込むためには、ペガサスを解放しなくてはならぬらしい。まったく面倒なことだ。

 巨塔の最上階に行き、それをやろうとすると、魔王の子分と称する三怪物が襲ってきた。あっさり勝った。ウロウロしている間に、我が遊撃隊の戦力は格段に強化されていたのである。真の怪物はこちらかも知れない。


 ペガサスを獲得したアルゴスチームは、魔王の版図たる異界へ飛(跳)んだ。そこには、最大の窮地が待ち受けていたが、どうにか脱出し、まともに戦える状態にまで漕ぎ着けた。

 異界の武器屋に「魔神の金鎚」が売っていた。空振りが少なくないが、当たればでかい。一撃で敵を粉砕する威力を有している。闇塚好みの曲者アイテムと云える。早速購入し、コロサスとガンダルに装備させた。〔27日〕


アルゴス〔戦士〕レベル43/HP460/武器:ラミアスのつるぎ

コロサス〔魔物マスター〕レベル39/HP269/まじんのかなづち

ガンダル〔商人〕レベル43/HP413/武器:まじんのかなづち

パプリカ〔商人〕レベル42/HP234/武器:きせきのつるぎ


[Quinもわさんのコメント]

海底宝物庫にいくと、最強のムチが手に入るのをこそっとアドバイス。

ただし門番があいつですけどね。


[闇塚の返信]

貴重な情報をありがとうございます。助かります。前回の記憶(の大半)が消え去っているので、まるで、初めてやるゲームのようです(苦笑)。

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