第18話酒癖の悪い大槌男

トラウ「そういやこんな時間にやってんのか?」

コウキ「大きい街のギルドは夜遅くまでやってたり、一日中閉める事なくやってんだってよ」

トラウ「へー」大通りに出てまっすぐ歩いて行くとギルドが見えてくる

トラウ「これかよ!王様でも住んでんのか!」

コウキ「でか…」煌々と灯りが漏れており八階建ての建物くらいの高さに、大きな建物が余裕で入りそうな幅をしている。幅の広い両開きの扉が開け放たれている。中は奥行きも凄いが、上の階があるにもかかわらず開放的な高さがある。

トラウ「なんだここ飯食えんのか!」夜だと言うのに多くの人で賑わっており飯や酒、己の武勇伝や芸で盛り上がっている

ひとまず総合受付らしき場所へ二人が向かう

大男「お?おお〜うぅ?いつからここはお子様がウロウロする様になったんだ〜?」柄の長い大きな鉄槌を携えた柄の悪い大男が立ち上がり酔っ払ってコウキとトラウを見かけて絡む

トラウ「あ?」

コウキ「おいトラウほっとけって」

大男「なんだクソガキ〜」睨み返すトラウに食ってかかる大男

女戦士「やめときなベイス…!」革鎧を纏った女性が力強い声で大槌男を制する

ベイス「ちっ!」女性の一声で席に戻る

女戦士「知り合いがすまないね、私の名前はフランドルよろしくね、あんまり見ない顔だけど、ここらには最近来たのかい?」

コウキ「ああ、オリーブの町からガビテに参加するためにね」

トラウ「こう見えて強いんだぜ!」

ベイス「ガッハッハそりゃいい!子供部門があるといいな!」その言葉に周囲が大笑いし馬鹿にする 

フランドル「おい!お前らいい加減にしろ!」

フランドル「ホントにすまない…」皆の代わりに謝るフランドル

トラウ「いいよ弱いやつの言うことなんて」

コウキ「おい…!」

ベイス「ああ?!誰が弱いだってー?!」

ベイスが鉄槌を構え立ち上がる

男性「お、おいやめとけそれはヤベェ!」周囲が静止しようと声をかける

ベイス「もっぺん言ってみろよー!!」鬼気迫る勢いでベイスが右上から左下へ向かって鉄槌を振り下ろす

フランドル(まずい…!)

男性(ヤベェ!)

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