第17話デカい街のギルド

外門を抜けると

王都の中は日が落ちても灯りがついており明るく、街頭が道の脇に立ち並んでいる、幅の広い大通りが続いており様々な人や荷車が行き交い、地域の地質があってか色とりどりの石造りの背の高い建物が建ち並んでいる。道の中央には屋台の様な店がずっと続いて並んでおり、お店は日が落ちてもまだ稼ぎ営業している

トラウ「おー…すげぇーー!」オリーブの町とは違う発展し暮れても活気ある都に気分が高揚する

コウキ「久々に来たけど凄い活気だな…!」圧倒され感動する

トラウ「おい!なんだあれ!」店に珍しそうな物を見たトラウが反応する

コウキ「おい!」走り出そうとするトラウの服の首を掴み捕らえる

トラウ「あれ食ってみてぇ!」

コウキ「もう夜だろ宿が先だ」

トラウ「ちょっとだけ…!」手を合わせ頼む

コウキ「ダメ」トラウの頼みをバッサリ切り捨て首根っこ掴み引きずって行く

トラウ「ちょっとだけなのに〜…」

コウキ「こっちだな…」手書きの地図を見ながら進むコウキ

トラウ「何見てんだ?」

コウキ「院長が良い宿あるって紹介してくれたんだよ」大通りを進み横の人通りが少なく細いが綺麗な道を進んで行く

コウキ「ここ…かな…?」鵞鳥と書いた看板を出した店の前に着く

コウキ(なんて書いてあんだ?なんかの鳥の名前か?)看板の文字を見て首を傾げる

コウキが扉を開け二人で中に入る 

受付の女性「こんばんは〜」二十代前半の女性が受付から挨拶してくる

コウキ「すみません、ここ宿だって聞いてきたんだけど、今日から二人一部屋とかって空いてる?」

受付の女性「何泊のご予定ですか?」

コウキ「えー…ガビテの予選、終わって依頼行ったり観光やら合わせて…」ガビテの戦祭予選参加から終了まで余裕を合わせて計算する

コウキ「六十日かな」

受付の女性「結構長いですね!今ちょっと見てみますね…」帳簿を捲り宿泊予約等を確認する

受付の女性「うーん…そうですね、大丈夫ですよ!」

コウキ「あーよかった…」安心するコウキ

トラウ「空いてなかったらどうするつもりだったんだよ…」

コウキ「うるせーな…一応いくつか目星つけてたんだよ」

トラウ「ホントかよ」受付の女性「宿泊料はお先に十八万Gになりますがよろしいですか?」

コウキ「ちょっと待ってね…」腰袋からではなく亜空間から麻袋を取り出す

コウキ(トラウと昔狩った水竜のおかげでずいぶん余裕あんだよなー)十万硬貨一枚と一万硬貨八枚を渡す

受付の女性「はい!確かに!ではこちらが鍵ですね、部屋は二階です」階段を手で示す

コウキ「ありがとう」鍵を受け取り二階に上がり、部屋に入る

コウキ「うわ〜…疲れたー…」

トラウ「都ちょっと歩いただけじゃねえか」

コウキ「どっかの二人のせいで余計に疲れたんだよ」

トラウ「二人?誰だよ?」

コウキ「お前とあのじいさんだろ!俺はもう寝る!」

トラウ「えー!色々見に行こーぜー!」

コウキ「明日でいいだろ予選まで何日あると思ってんだ、早いけどもう寝んだよ」

トラウ「でもよ、ここのギルドがどんな感じか気にならねえか?」

コウキ「…」そう言われると気になるコウキ

トラウ「こんだけデッカいとこのギルドだもんなー」

コウキ「…あー!わかったよ!」

トラウ「よっしゃ!」モヤモヤが残るコウキと上機嫌のトラウが一階へ降りる

コウキ「お姉さん、この街のギルドってどこにあるかわかる?」

受付の女性「はい、それなら…」場所を聞きギルドへ向かう

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