地球と異惑星が混ざった星で竜がビルに巣を作る物語

第16話外門到着

外門までまっすぐ進んでも結構な距離があり、屋台や商品等を眺めしばらく歩き門前に着く

コウキ「うーわっ結構並んでんなあ…」王都内へ入る為に取り調べした者から入れている様で目測で五十組近く並んでいる

トラウ「早く入ろうぜ！」列を無視して門の中へ走り出すトラウの服の首裏をコウキが掴む

トラウ「ぐえっ！」

コウキ「並んで順番に中入るんだよ」

トラウ「え？うそん、これに並ぶのか…？」列を指差すトラウ

コウキ「…そうだな」

トラウ「うそ…だろ…」とてつもない絶望感に襲われるトラウ

コウキ「まあ、気長に行こうぜ…」文句を言うトラウを宥める

並んでから三十分経過

トラウ「全然進んでねえよ！」

コウキ「ちょっとずつ進んでるって」一時間経過

トラウ「けーっ！おかしくなりそうだせ！」奇声をあげるトラウ

コウキ「ならねえよ…変な声出すな皆見てんだろ」呆れながら指摘するコウキ

並んでから二時間経過

トラウ「うおーっ！もうちょっとだぜー！」

コウキ「そうだな…」

並んでから三時間経過

トラウ「おい…なんかさっきから全然進んでねんだけど？」

コウキ「あー…なんか前のおっさんが取り調べで揉めてるみたいだな」

トラウ「…」沈黙し考えるトラウ

トラウ「ぶん殴ってくる」腕を回すトラウ

コウキ「やめろ！余計は入れなくなるわ…！」

並んでから四時間経過

辺りも薄暗くなり広場の出店の数も減りやっと順番が回ってくる

トラウ「うおー！会いたかったぞー！兵隊のおっさーん！」取り調べをする兵隊の男性に向かって意味不明な歓喜の声を上げるトラウ

兵隊の男性「な、なんだ…！気持ち悪いやつだな…」

コウキ「すみません…気にしないでください…」荷物などや王都に来た目的、どこから来たか等を聞かれ通される

コウキ（能力とかは以外と聞かないんだな…）

トラウ「よっしゃー！出たー！」解放されたトラウが気持ちを発散する

コウキ「入ったんだけどな…」