第12話太く短く生きる者

トラウが身を低くし静かに森の中へ入りコソコソと十五m程進む

コウキ「お、おい…」

トラウ「おりゃ!」トラウが背の高い茂みに飛び込み何かを掴むと茂みが色を揺らめかせる

何か「シャアア…!」鳴き声を上げ暴れ出し、短く太い蛇が現れる

コウキ「おお!」

老人「クサバミか…!」


ドウブトクサバミ…強位28 森の中で木の実の近くなどで巧妙に擬態し獲物が通りかかるのを待ち襲う、全長五mに対し胴回り四十cmの短く太い蛇、瞬間的に三倍近くまで伸びる為、獲物を捕らえる際は狙いを定め伸びて捕食する。肉は、動かないで栄養を保持して待ち伏せし続ける為か通常の蛇肉とは違い脂がのっており旨味がある、食感は若干弾力が有る。冬は胴回り五十cm程になり、冬眠をするのに栄養を蓄え脂がかなり多い、脂が多すぎる為、冬の時期の肉を食べるとお腹を壊す。擬態しており発見が困難で素材が出回らない為、素材の皮などは、かなり需要が高い、皮は翠色をしており光が当たると薄ら虹色に見える。富豪や身分の高い女性に人気。


トラウ「フンッ!」トラウがクサバミの尻尾持って地面に叩きつける、叩きつけられたクサバミが噛みつこうとする

トラウ「こんにゃろー!」噛みつこうしたクサバミに対し、掴んでいる尻尾を振り回し木に叩きつけ、あまりの衝撃にクサバミが撃沈する

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