第11話見えない森の蛇

老人「…はっ!」三時間近く気絶して寝ていた老人がバッと起き上がる

トラウ「おっす」トラウはすでに起き上がって食事を取っていた

老人「ぎゃー!」トラウを見て絶叫する老人

トラウ「うわっ!なんだよ…」老人の悲鳴を聞き驚く 

老人「…はて?」自分の竜車が走行し揺れている事に疑問を感じ、運転席と荷台の仕切りの布を分け、荷車の運転席を見る

コウキ「おお、起きたかじいさん、急に気絶するからビビったよ…」

老人「すまんのぉ…ところであの者は?」寝ていたトラウと困惑する老人にコウキが説明する

老人「なるほどのー」

トラウ「アッハッハ!」話を聞いて爆笑するトラウ

コウキ「笑い事じゃねーよ、お前寝てる間大変だったんだからな…」

老人「いやーすまんのー」そう言って荷台の箱から果物を取り出しのんびり食べ出す老人

コウキ「いや、じいさん運転代われよ…」

老人「おぬしらラウンタティに何しに行くんじゃ?」

コウキ「おいジジイ無視すんな…」渋々運転を続けるコウキ

トラウ「俺らガビテの予選出んだよ」

老人「ほー、戦祭にか…そんなに強そうには見えんがのー…」

トラウ「めちゃつえーよ!」竜車がゆっくり速度を落とし止まる

コウキ「そろそろに休憩しよう」前から顔を出したコウキが言う

老人「そうじゃの…」

トラウ「外だー!」解放されたトラウが日の光を浴びる

老人「荷台で座っとるのも楽じゃないのー」そう言いながら荷車を降りてくる

トラウ「お?おい…あそこあれ蛇じゃないか?」林の中を凝視するトラウ

コウキ「どれだよ」

老人「見えんがのー…」

トラウ「ちょっと待ってろ…」身を低くし静かに林の中へ入って行くトラウ

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