第8話酒場で食事
二人はギルドでの用が終わり宿一階の酒場へ、行き食事にする
トラウ「モグモグ…ここの飯も…なかなか旨えな…ムグムグ」
コウキ「食ってから喋れよ…」
トラウ「おっさん!おかわり!」トラウが宿の店主へおかわりの催促をする
宿の店主「はいよ!よく食うな…」軽く驚く店主
コウキ「まだ食うのかよ…おまえん家のおばちゃん大変だな…」
トラウ「まあ…モグモグしょうがねえよ、腹は減るんだ」
コウキ「トラウいない間はゆっくりしてるだろうな」
トラウ「いや、そうでもねぇぞ…」トラウが目の前の皿を平らげおかわりが来るのを待つトラウ
コウキ「なんで?」
トラウ「父ちゃん俺より食うからな」
コウキ「は?!バケモンかよ!」
トラウ「まあ、ミレアは俺と同じくらいだ」
コウキ「はあ?!嘘だろ…!あんな細い体のどこに消えんだよ、コエェよ…まさか…おばちゃんもか…?」恐る恐る聞くコウキ
トラウ「いや、母ちゃんは他の人と一緒くらいだな」
コウキ(よかった…なんかホッとしたわ…)
店主「はいよ、お待ちどお!」横からおかわりを出す店主
トラウ「おおきた!あんがと!」
店主「いっぱい食えよ!」店主の言葉にトラウが親指を立て旨いと表現する
コウキ「おっさん、これなんの肉なんだ?」
店主「これはこの辺りによくいるシマツノウシの肉だ!」
コウキ「へー、オリーブの町で食うより美味えな」
店主「まあな!この辺りのヒメカソウを食って育った分、一味違うんだよ!」
コウキ「へー、なるほどなー」
オキシマツノウシ…強位7 茶色の毛に真横に五十cm程伸びた黄色と青色の縞々の角を生やした、体高 一.七m〜二mの牛、主に群れで生活する。何故その様な外敵に見つかり易い角をしているのかは未だにわかっていない。肉は旨味が強く脂が少ない、料理の幅が広く手に入りやすく安価なため家庭の救世主。素材は皮が革製品全般に使われ、角はハンコや調度品などに使われる、一部の愛好家は加工しないで飾るそう。
店主「まあ、そういうことだ多分な」
コウキ「多分かよ…」
店主「それとおっさんじゃなくてドルンだ覚えとけ」
コウキ「わ、悪かったよドルンさん」苦笑いで謝り訂正するコウキ
ドルン「よろしい」そう言って戻って仕事をするドルン
トラウ「旨かったー!」
コウキ「じゃあ部屋行くか」会計を済ませて外の階段から二階へ上がり部屋に入る二人
コウキ「よし」そう言ってマショウチュウの籠を二つ取り出す
コウキ「はいよ」トラウに籠を一つ渡す
トラウ「おう」二人で魔力操作の訓練をして魔力が底つきかけてから眠りにつく
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