第6話屋台のようなギルド
トラウ「コレが…ギルド?」ギルドを表す二色の惑星が重なって描かれた垂れ幕が掛かっている屋台の様な小さい受付窓口があり、そこでぽっちゃりしたおばさんが書類を書いたり整理している
コウキ「すみませーん、ちょっといいかな?」
受付のおばさん「あらー見ない子ねーどうしたの?」
コウキ「ココがギルドで…あってる…?」
受付のおばさん「えーそうよ、ちょっと小さいんだけど、ほほほほ」
コウキ「俺達二人、登録したいんだけど、ここで出来る?」
受付のおばさん「ええ、構わないわよじゃあ、この書類の太字の枠のとこだけ書いてくれる?今時間あるならここで書いていいわよ、わからないところは言ってくれれば教えるわ」書類を差し出され鉛筆を渡される
コウキ「おいトラウ」鉛筆を手渡す
トラウ「学校卒業してまでこんなの書くのかよー」不満を漏らす
コウキ「文句を言うんじゃない、早く書け」
受付のおばさん「二人は兄弟?」
コウキ「いや、二人ともオリーブの出身なんだけど、兄弟じゃないよ相棒みたいな感じ」笑顔で応える
受付のおばさん「あらまーオリーブから!なんでも言ってねおばさん力にあるから!」
コウキ「ありがとう」
トラウ「おい、ウチの住所って…俺知らねえんだけど」
コウキ「…」コウキが固まる
受付のおばさん「ほほほほ、面白い子ねぇオリーブの町だけで大丈夫よ、このオグス村もそうだけど世界には正確な住所がないとこなんてザラだからねー」
トラウ「なあ、おばはん」
コウキ「おい」トラウに突っ込む
受付のおばさん「ほほほほ、構わないわよどうしたの?」
トラウ「この夢とか趣味ってのは?」
コウキ「別にそこは太枠で囲まれてないからいらねえだろ」
受付のおばさん「そうね、あくまで書きたい人だけよ」
トラウ「じゃあ書かねえと、おいコウキも書けよ」
コウキ「いや、おまえだけ書きたきゃ書きゃいいだろ」
トラウ「ガビテで優勝できなくてもいいのか?」
コウキ「書いても優勝できるとは限らねーだろ」
トラウ「…」トラウがコウキを無表情で見つめる
コウキ「わかったよ…これに書いて別に優勝できるかもわからないのに…」ぶつぶつ言いながら記載するコウキ
トラウ「趣味かー…」鉛筆を顎に当て考える
コウキ「いや、もういいよ貸せ」トラウの書類を取り上げるコウキ
トラウ「あ!おい!趣味書いてねえだろ!」
コウキ「これでお願いします」おばさんに書類を渡す
トラウ「無視すんな!」
受付のおばさん「ほほほほ、仲が良いのねーじゃあ、議会に申請しておくから、ここじゃギルドカードはすぐ発行できないんだけど、ガビテの戦祭に参加するってことはラウンタティの都を目指してるのよね?」
コウキ「ああ、そうだよ予選に参加するんだ」
トラウ「余裕で勝ち上がってやるぜ!」
受付のおばさん「じゃあギルドカードはラウンタティに送るよう申請しておくわね」
コウキ「ありがとう!」
受付のおばさん「いえいえ、じゃあ依頼や活動に関して説明するわね…」おばさんが資料を取り出す
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