第5話酒場掃溜
村は地面から突き出た太さ二十cm程の木の根を編んだ様な約三mの高さの柵に囲まれている
コウキ(変わった柵だな…)
スナッテン「ようこそーオグス村へー、僕は家に帰るからじゃーねー」スナッテンが手を振り家へ帰って行く
トラウ「あんな大人もいるなんて世界は広いな…」歩いて行くスナッテンの後ろ姿を見ながら言う
コウキ「そうだな…よし!村にも着いた事だしとりあえず宿、探すぞ」
トラウ「スナッテンのおっさんに聞きに行きゃいいんじゃねえか?」
コウキ「まともな宿、紹介してもらえると思うか?」
トラウ「…思わねえな」間を置いて答える
コウキ「まともそうな人に聞いてみよう」
道行く人に尋ね宿を紹介してもらう
酒場掃溜というところが酒場に食事処、宿を兼営しているそうなので名前からの一抹の不安を抱えて、その酒場へ向かう
宿へ着き中に入ると小さい村の割には人がおり、武器を携えた旅人や村の治安部隊らしき者達が食事をし酒を飲んでいる
コウキ「ちょっといいかな」酒が並んだ受付の向こう側で器を拭いている強面の男に話しかける
宿の店主「子供にやる酒はねえぞ」
コウキ「酒じゃなくて、宿を探してんだけどここなら宿もあるって聞いたんだけど部屋空いてる?」
宿の店主「ああ、宿か…一部屋一泊二千Gだが構わねえか?」
コウキ「一泊、頼むよ」
宿の店主「じゃあ二千Gだな」
コウキ「はいよ」腰の袋から千G硬貨を二枚取り出す
宿の店主「丁度だな、まいど…ほれ鍵、宿の部屋は二階だ、外の階段から上がるといい」
コウキ「ありがとう!…ところでこの村にはギルドがあるって聞いたんだけど、どう行けばいい?」
宿の店主「ああ、それなら店を出た道を… 」二人は宿に入る前に場所を聞きギルドへ向かう
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