登場人物紹介【第2章終了時点】

主要な登場人物

※年齢は天正16年末時点です。

※☆印はオリジナル人物



【羽柴家(豊臣政権)】

[ 奥 ]

与祢よね

年齢:9歳(満年齢:8歳)

通称:しょう(候名)、粧内侍しょうのないし、粧姫、与祢姫、姫様

容姿:瞳→黒橡色、髪→漆黒で肩甲骨にかかる長さ

主人公。北政所たる寧々の御化粧係。

就職してからこちら、官位をもらったり仕事が増えたりして忙しい。

最近ろくに実家へ帰れなかった結果、弟たちに顔を忘れられてしょんぼりした。

あいかわらず紀之介に一直線の片想い中。周りからは応援されたりされなかったりしている。

最近の悩みは、いまだに紀之介から娘か妹としか認識されていないこと。


 【御化粧係】

 ☆お夏

  年齢:15歳(満年齢14歳)

  与祢の侍女兼内向きの護衛。甲賀出身で佐助の従姉妹。

  容姿:瞳→焦茶、髪→黒髪を首のあたりで括ってる

  ビシバシ与祢を躾けて支えつつ、御化粧係の業務サポートもこなすクールなお姉さん。

  過去に佐助との縁談で色々あって、恋愛事にめちゃくちゃ冷めている。

  ちなみに甲賀者には、ハニトラ要員である女忍びは存在しない。

  でも甲賀の女は嗜みとして、諜報や調薬の技術を身に付けているという設定。

  安易に雇うとどうなるかは、お察しください。


 ☆与祢の侍女たち(お楽、お鈴、阿古以下数名)

  与祢付きの侍女たちで、御化粧係の部下。

  与祢が直接出るまでもない城奥の女たちのメイク、外部の依頼はだいたい彼女らの業務。

  10代の年若い娘が多く、きらきら華やかな印象を放っていて目立つ。

  最近はみんな職業意識が高まってきたらしい。

  ちなみに3割くらいが甲賀出身の娘。  



寧々ねね

年齢:41歳(満年齢:40歳)

通称:北政所

容姿:瞳→鳶色、髪→射干玉の黒髪、肩甲骨あたりの長さで必要な時はかもじを着用

関白秀吉の正室にして、与祢の主君。

羽柴家で一番権力を持っている、聚楽第の麗しき女主人。

与祢を御化粧係として引き取ってきてからかなり生き生きしてる。

一番可愛がっている秀吉の側室の竜子に秀吉の子供を産ませようとがんばった結果、見事に懐妊となってこの世の春状態。



・なか

年齢:73歳(満年齢72歳)

通称:大政所

容姿:瞳→グレーがかった黒、髪→グレーヘア、肩甲骨あたりまでの長さ

秀吉の生母。関白の母として従一位の位と大政所という尊称を得ている。

つまり息子のおかげでめちゃくちゃ偉くなったのだけれど、彼女は特に何も変わらない。

娘婿の家康のことは実の息子の秀吉より信用している。主に女癖の面で。



京極きょうごく竜子たつこ

年齢:24歳(満年齢:23歳)

通称:京極の方→京極御前→指月しづき

容姿:瞳→赤みのある焦茶、髪→艶々とした濡羽色、肩甲骨より少し下の長さ、オフの時は高い位置で括る

秀吉の側室筆頭→第2の正室。

由緒正しき近江源氏佐々木流京極家の出身でバツイチ。

寧々の若い頃を思わせるほど似ている美人で、性格はかなりの男前である。

天正16年の夏に念願が叶い、懐妊が判明した。

最近秀吉から産所として伏見に指月城というお城をもらって引っ越した。



浅井あざい茶々ちゃちゃ

年齢:20歳(満年齢:19歳)

通称:浅井の一の姫

容姿:瞳→大粒の黒真珠のような黒、髪→亜麻色、緩く波打ち膝裏ほどまである

秀吉の側室の一人。史実における羽柴のファムファタール、淀殿その人。

本当に無邪気な、無邪気すぎるほど無邪気なお姫様。

容姿は天正美人の基準から外れるけれどとても愛くるしい。

現在浅井〜柴田時代に仕えてくれた乳母や女房たちが戻ってきて、とても嬉しそうにしている。

最近欲しいものは、殿下の赤ちゃん。



前田まえだ摩阿まあ

年齢:17歳(満年齢16歳)

通称:加賀の方

容姿:瞳→焦茶、髪→濡羽色、腰より少し上の長さ

秀吉の側室の一人。羽柴の城奥の金庫と秀吉のポケットマネーの管理人。

秀吉の盟友・前田利家と正室まつの娘で、財テクセンスがある。父と違い、計画的に貯めて使う派。

以前柴田家へ人質に行っていた際に、浅井三姉妹と親しくしていた。

歳の近い江姫と一番仲が良く、だいたいいつも一緒にいる。

最近茶々姫との関係も修復できて嬉しいらしい。



浅井あざいごう

年齢:16歳(実年齢:15歳)

通称:浅井の三の姫

容姿:瞳→射干玉色、髪→光に透けると赤く見える黒、腰あたりまでの長さ

茶々姫の妹にして秀吉の養女。

史実における徳川幕府2代将軍秀忠の御台所となった江姫その人。

ふにゃふにゃの茶々と違い、芯があってわりとさばさばしている年相応の女の子。

姉妹の中で一番背は低いけれど、性格は一番お市の方に近い。

秀吉の甥の一人と婚約していたが、急に白紙に戻った。

秀吉から別家との縁談を整えると聞かされて、最近はちょっぴり不安。



孝蔵主こうぞうす

年齢:36歳(満年齢35歳)

通称:孝蔵主

容姿:瞳→ほぼ黒のブラウン、髪→顎のラインまでで切って尼削ぎにした漆黒の髪

寧々付きの筆頭女房。官位持ち。

羽柴夫妻の秘書長兼外交官のようなポジションであり、与祢の直属の上司。

完璧な礼儀作法に回転の速い頭を備えた、有能な羽柴のキャリアウーマン。

東様に胃袋を掴まれていてちょっぴり逆らえない関係。



ひがし

年齢:46歳(実年齢:45歳)

通称:東殿、東の御方

容姿:瞳→グレーがかった黒、髪→緩いクセのある黒髪、腰までの長さ

寧々付きの女房。官位持ち。

紀之介とこや・・の母。秀吉の父方の従妹。

羽柴家の内向きの采配と外交官を兼ねている。

孝蔵主様に次ぐ寧々付き女房のナンバー2で、ふんわりと家庭的な人。

最近息子へ「そろそろ再婚したら? お与祢ちゃんなんてどうかしら?」という内容の手紙を送って無視された。



・おこや

年齢:17歳(実年齢:16歳)

容姿:瞳→グレーがかった黒、髪→緩いクセのある黒髪、肩甲骨下までの長さ

寧々付きの女房。秀吉の従姪いとこめい

東様の娘で紀之介の異父妹。中奥や城奥の倉庫の管理人を務めている。

お洒落もお菓子もお喋りもとても好き。

与祢や萩乃とだいたい3人でおやつを食べている。仲良し。

兄の病気の件で強制ダイエットに成功した。

最近兄に与祢の真似をして着物をねだってみたら「自分で買いなさい」とそっけなく返された。



萩乃はぎの

年齢:21歳(実年齢:20歳)

容姿:瞳→薄めの焦茶、髪→漆黒、髪型は竜子様をほんのりインスパイア

竜子付きの筆頭女房。竜子様ファンクラブ会長的な存在。

竜子の乳母子で腹心でもある。やっと筆頭女房の仕事に慣れてきた。

歳のわりに子供っぽいところがあるけど、何事にも一生懸命がんばる子なので周りに支えてもらえる得な人。

おこやと与祢と仲良しで暇な時はだいたい一緒にいる。

最近は愛しの竜子が懐妊したのでやる気満々。



あん

年齢:推定12歳(満年齢:11歳)

容姿:瞳→グレーみが強いブルー、髪→赤毛でクセが強い、ポニーテールにしている

茶々姫付きの侍女。堺の遊里出身の元捨て子。西欧人と日本人のハーフ。

上級遊女の白妙しらたえ太夫に拾われて、娘として育てられた。

所属していた見世がとと屋のコスメテスターをやっていたのと、本人の適正と能力が高かったために、与祢に匹敵するメイクスキルを身に付ける。

病になった白妙太夫の療養費用を稼ごうと、茶々姫の元へ奉公に上がっていた。

現在堺の郊外にある白妙太夫の家に戻り、今までとは別の意味でえらい目に遭っている。




[ 表 ]

羽柴はしば秀吉ひでよし

年齢:52歳(満年齢:51歳)

通称:関白殿下、殿下、ハゲネズミ

容姿:瞳→グレーがかった黒、小柄なアスリート体型

日本史史上最も出世をした2番目の天下人その人。

陽気でユーモアと気遣い溢れるひょうきん者というポジティブな面と、冷酷で計算高くて敵は徹底的にすり潰す独裁者というネガティブな面が同居してる最恐の天下人。

当代一と言い切っていい女好きで寧々たちの頭を抱えさせている。

ちなみに好きなタイプは寧々。背が高くてお尻が大きいとなお良し。

最近は生まれてくる子供の名前を考えるので忙しい。



石田いしだ三成みつなり

年齢:29歳(満年齢28歳)

通称:石田治部じぶ治部少輔じぶのしょう佐吉さきち

容姿:瞳→黒っぽい灰色、身長156センチで黙ってると絵になる

石田は石田であってそれ以上でもそれ以外でもない。

相変わらず奉行衆として忙しく働いている。ますます生き生きしてる。

例の茶々姫絡みの件では秀吉に脅されるわ、後味の悪い処刑の総指揮を取らされるわで散々だった。

最近紀之介が本復したのですごく嬉しい。顔には出さないが。



大谷おおたに吉継よしつぐ

年齢:24歳(満年齢23歳)

通称:大谷刑部ぎょうぶ刑部少輔ぎょうぶのしょう紀之介きのすけ

容姿:瞳→グレーがかった黒、すらりとした長身だけど体幹がしっかりしてる

羽柴家のエリート行政官僚の一人。バツイチ独身。秀吉の従甥いとこおい

九州征伐の折に発病して体調を崩し、主要人物でありながら五十話以上も病欠していた人。

自分は業病に罹ったと思っていたので、しばらく前まで与祢に病気を隠して終活するほど追い詰められていた。

与祢と再会後に病因がはっきりしたため、治療の効果が出て回復。

しかし治療のための禁煙がつらくてつらい。

現在は復帰に向け、大和の十津川で湯治中。やっぱり吸ったらだめだろうか。


 【大谷家】

 ・湯浅ゆあさ隆貞たかさだ

 年齢:31歳(満年齢30歳)

 通称:五助ごすけ

 大谷家家臣。紀之介の側近の一人。

 紀之介に誠心誠意を持って仕えているが、それはそうとして言うことは言うし、からかう時はからかう。

 与祢が紀之介に嫁いできたら良いんじゃないかなと思っている勢。


 ☆百合ゆり

 年齢:22歳(満年齢20歳)

 大谷家堺屋敷の侍女頭。湯浅さんの妻でもある。

 夫と同じく与祢が紀之介に嫁いできたら良いんじゃないかなと思ってる勢。

 東様から外堀の埋め立て指示が下りたらいつでも動く気でいる。



・片桐且元、増田長盛、長束正家

奉行衆の皆さん。いわゆる中間管理職。エリートだぞ。

与祢が聚楽第行幸の折に、予算関係で嫌というほど顔を合わせた人たち。

片桐さんは石田繋がりでそこそこ与祢と親しい。

後の2人は最初は手厳しくやったけど、最終的にちゃんと与祢がお金の使い方を覚えたので安心している。

最近与祢との関係が学校の先生と児童じみてきた。




【大和内大臣家】

羽柴はしば秀長ひでなが

年齢:49歳(満年齢48歳)

通称:大和大納言やまとだいなごん大和内府やまとないふ小一郎こいちろう

容姿:瞳→グレーがかった黒、秀吉より背は高いけれど痩躯

秀吉の弟で羽柴政権のNo.2。居城は大和郡山城やまとこおりやまじょう

外交、軍事、財務なんでもござれな名補佐役。趣味は蓄財である。

プライベートでは箸が転がっても笑える笑い上戸の面白おじさんだけど、仕事中は真面目で頼れるみんなの秀長様を演じ切れる人。

数年前に継室として迎えた妻は、15歳下の元尼僧。ものすごい大恋愛をしたらしい。

最近オーバーワークで過労気味だったので、現在は紀之介を連れて長めの湯治中。



藤堂とうどう高虎たかとら

年齢:33歳(満年齢32歳)

通称:佐渡守さどのかみ与右衛門よえもん

容姿:瞳→灰茶、身長190センチかつ全身傷だらけなので威圧感が凄い

秀長の重臣。史実において津藩藤堂家の藩祖となる藤堂高虎その人。

建築、外交、内政、軍事、できないことはほとんどないミスターパーフェクト。愛妻家。

義理堅く誠実かつ度胸もあるというできた人なので、秀長に可愛がられている。

自分を買って大事にしてくれる秀長に半端ない忠誠を誓っているため、秀長さえ生きていたら絶対羽柴を裏切らないと思われる。

最近秀長が休むということを覚えてくれてホッとした。




【徳川家】

徳川とくがわ家康いえやす

年齢:47歳(満年齢46歳)

通称:駿河左大将するがさだいしょう

容姿:瞳→柔らかい茶色、固太り体型で強そう

三人目の天下人になる男。旭の現在の夫。

戦上手でどっしりした律義者と評判の大大名。しかしてその実態はわりと短気で神経質なタイプ、心はそこそこ優しいかもしれない。

色々あって織田も織田に連なる羽柴も好きじゃないし、乱世も大嫌いだしで天下が欲しい。

旭とは羽柴をぶっ潰す同盟を築いている。強気になった旭のことを結構気に入っているらしい。

最近の趣味は薬学、与祢からハーブを横流ししてもらっている。



旭姫あさひひめ

年齢:46歳(満年齢45歳)

通称:駿河御前するがごぜん

容姿:瞳→グレーがかった黒、髪→射干玉の黒髪、作中屈指の美髪で長さは肩を過ぎたくらい、ギブソンタックにしてる

秀吉の妹にして徳川家康の正室。

以前は引っ込み思案で心優しかったけど、現在は気怠げな毒舌家マダム。

無理矢理に前夫と離婚させられたり、前夫が自害したり散々な目に遭ってメンタルを病んだこともある。

色々あって吹っ切れすぎて、兄への復讐心に燃えて生き生きしている。でも時々甘い。

現夫の家康と羽柴をぶっ潰す同盟を結成中。家康との仲は案外悪くない。

最近は優しい旭様を演じつつ、養子とした長丸と福松丸の世話を焼いている。子育てはわりと楽しい。



井伊いい直政なおまさ

年齢:28歳(満年齢27歳)

通称:万千代まんちよ井伊侍従いいじじゅう、人斬り兵部ひょうぶ

容姿:瞳→消炭色、細マッチョで全身傷だらけ

徳川家重臣。従五位下侍従。史実における徳川四天王の一角にして、近江彦根藩初代藩主の井伊直政その人。

怒ってても笑ってても、傷だらけでも損なわれない、圧倒的な美貌をお持ちの人。

しかし見目麗しさに反して、中身はゴリゴリの戦国人である。

短気、即断即決、自他に厳しくて闘争心が激しく、家康への高い忠誠心を併せ持つ赤鬼。

でもすごく気遣いができる優しい一面もあるので、めちゃくちゃおばあちゃんにモテる。

最近旭様の闇落ちに気付いて、ちょっと背中が寒くなった。




【織田家】

織田おだ長益ながます

年齢:42歳(満年齢41歳)

通称:織田侍従、源五郎げんごろう源五げんご

容姿:瞳→墨色、髪→赤みがかった黒

信長の弟にして茶々の後見人。

史実における有楽町の由来になった織田有楽斎その人。

美しいものがお好きなオネェ様。織田家の血筋なので本人も美しい。

本能寺の変の折に甥の信忠を捨てて逃げたことにより、世間から人でなし呼ばわりされている。

実際のところは信忠と姉のお市からそれぞれ後事を託されたせいで、かなりの重荷を抱え込んでいる苦労人。貧乏くじよ! 貧乏くじ!!

最近の心配はもっぱら茶々の行動。




【その他】

曲直瀬まなせ道三どうさんと愉快な医者たち

曲直瀬道三とその弟子(曲直瀬まなせ玄朔げんさく施薬院やくいん全宗ぜんそう、丿貫)。

腕がべらぼうに良く、貴人も庶民も分け隔てなく治療を施す名医集団。

道三も弟子たちも皆、崇高な医療従事者精神をお持ちなのである。

が、病気や怪我への好奇心や探究心は人一倍どころか百倍くらい旺盛。

珍しい疾患を目にすると、全員アクセル全開で診察・治療に当たってくれる。

最近は種痘技術の開発に興味を示し始めたらしい。




◇◇◇◇◇◇◇◇

いつも北政所様の御化粧係を読んでくださりありがとうございます。

こちらの人物紹介を持って、2章が終わります。

3章については、書き溜められたら順次更新していく予定です。

よろしくお願いします。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る