第3話 恋は盲目

「裏切り者がいるよ」

っ!まずい!そうなるとさっきの黒田の話が!

「誰だろうねぇ〜、さっき言い合ってた五十嵐君かな〜それとも『偽善』を通してきた黒田君かな

まあ誰でも可能性はあるけどね…それと今回の

裏切り者出現によって新ルールとして

『投票アイアンメイデン』を設置させてもらうよ

過半数がその人を殺した方がいいと思いその人たちがこの『投票アイアンメイデン』に票を入れると発動して書かれた人は強制的に中に入れられて

3分の猶予を当たられた後に蓋が閉められて

ブシャーで死んじゃうって訳…それじゃあ2時間目は裏切り者探しにしようか!それではぁ

スタート!」

誰も口を開けずに時が過ぎる…

それを見て飽きたのかはたまた流れを変えたかったのかピエロは教室を出た

出た事を確認した黒田が口を開いた

「裏切り者を探したい気持ちも分かる…だがよ

裏切るメリットってほぼ無いと思うんだ…だからこそ裏切り者が動けないような案を考えることが先じゃ無いか???」

そこで西宮が背中を押すように

「それもそうだな!まず疑う前に行動しよう!」

流石の二人だ一気に場が明るく流れが変わる

「だがよそんな案出せるのか?黒田のさっき言っていた案は裏切り者がいることによって誰かが死ぬ事になるぜ」

「吉村の意見の通りだ、だから今考えるんだ!」「私に案があるわ」

成績トップの学級代表の田島 結城さんだ

「裏切り者を考慮して投票する人を一点に絞るそうする事でほぼほぼ裏切り者に弾は行かなくなるわ」

「おいおいそれは流石に賭博すぎじゃねぇか??」

「だけどバラバラに投票して少しづつ人が減るのが一番危険だわ」

「それもそうだけどよお」

たしかに筋は通ってる…だがそこからだ

誰に投票するか

「そこで私は西宮君に投票するのがいいと思うの…彼は率先して奴の体を抑えたそして裏切り者が裏切ったのは1時間目の休憩時間中…彼はずっと席に居たわ、そこを考慮すると黒田君も頑張ってくれたけど西宮君の方が安全だと思うの…」

確かに…ってその理論だと俺が少しグレーの位置にいるじゃねぇか!ここは乗っとかないともっとまずくなるな

「俺もその意見に賛成だ!正直黒田と一緒に行動したからお互いに裏切り者では無いのは分かっているが皆の事を考えると西宮の方がいい…それに裏切り者の発生が1時間目とすれば西宮と黒田の行動は完全にピエロに反抗する動きだったからさ」

続々と賛成者が増えていった、これがベストかどうかは分からないだがやるしか無いだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜2時間目終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はーい、何か進展があったみたいだねぇ!それじゃあ休憩時間には学校全体どこ歩き回ってもいいけど2分前には着席するように!」

そうして休憩時間の10分の内8分を使い3人づつで校内が今どうなっているのかを確認することにした

屋上に出るために通る階段が防火シャッターで閉じられており出れず玄関にも1時間目とは違い入り口を壊されないように防火シャッターで手前を塞がれていた…不思議なことに他のクラスのところに人は居なく職員室にはピエロしか居なかった

〜〜〜〜〜〜〜〜3時間目開始〜〜〜〜〜〜〜〜

「はーい、3時間目も裏切り者探しがんばってねーこの間には他の階には行っちゃダメだよ」

「ちょっと待って下さい」

「どおしたんだい田島さん!」

「他のクラスの人や先生はどこに行ったん

ですか…そしてなんでネットにもつながらないですし…」

「そうだね心配だよね…『自分の事』が『殺されるかも知れないもんね』特別に教えてあげる

だ・け・どタダではダメだよ!教えてあげる代わりに聞いてきた人の恥ずかしい秘密や知られたくない事バラすけどねぇ〜」

「別にいいですよ、そんな隠すことなんてありません」

「オーケー、んじゃあ何が知りたい?」

「それじゃあどうやってこの中学校を乗っ取ったんですか?」

「簡単に言おう…僕は未来から来たんだ!そこでタイムリープの技術を使い学校を複製してこのクラスのみ今の年…2041年に飛ばさせてもらったよ

そうする事で君達はいまの状況におかれているんだよ…」

「おそらくそれは2041年では犯罪ですよね…なぜこんな事を?」

「おっと、今日はここまでだよ!それじゃあ

楽しい楽しい暴露の時間と行こうか!

覚悟はいい?」

「どうぞ」

「んじゃあ、読ませてもらうね…そうして彼は

スマホのような機会を取り出してこう言った

「田島結城は西宮悠太と交際をしており今で5ヶ月である」

はあ?!マジかよ!

「あっれれー!投票を西宮君に一点集中させる理由って西宮君には自分が殺されない自信があったからだよねぇ笑笑」

「そ、そんなことはっ!」

「あるだろ 全然あるだろ 別にいいじゃねぇか!そんくらいよ!今やっと皆がまとまれそうなんだ…田島が自分の体を張ってくれたんだ…それで報われないのはおかしいだろ?だからよ

これ以上場を乱さないでくれピエロ野郎」

「しょうがないなぁ〜んじゃあ残り時間は話し合いね!」

やべっ!流れでつい変なこと言っちまった!

「すまない…助かった」

「いやいや、良いんだよ気にしないで」

これで初日はなんとかなりそうだ…

次回…投票開始

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