第8話まあばあちゃんとビーズの犬

孫娘のトモちゃんは、まあばあちゃんをシルバーカーに乗せて、ゆっくりゆっくりジロと一緒に押しています。


「トモちゃん、ジロが行っても大丈夫なの?」


「おばあちゃん、ほら! あの人もあっちへ行く人もワンちゃん連れてはるよ。見て見て、あの人なんか4匹も!だから心配しないでね」


心配するまあばあちゃんにトモちゃんが答えました。でも今日のフリーマーケットはこの前とはずいぶん違いました。おばあちゃんが期待した新鮮な野菜はありませんでした。まあばあちゃんはちょっぴり残念でした。


トモちゃんがビーズを売っているお姉さんのところで止まりました。


「ねっ、おばあちゃん。この子ジロに似てるー! これ買おうっと! いくらですか?」


それは白と茶色のビーズで作った犬の形をしたストラップでした。


「一つ、1,500円です」


トモちゃんはお姉さんから二つ買いました。おばあちゃんとお揃いです。まあばあちゃんは財布にトモちゃんは携帯電話につけてもらいました。

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