第22話 題名変更?

「というかさ。この話のタイトルあーだこーだニートじゃん?」

 ロリちゃんはコンビニで買ったショートケーキを食べつつ、甘っいカフェオレを飲む。口の中が大層、甘いだらけだ。

 おじさんは、ショートケーキとブラックコーヒーだ。交互に甘い、苦い、甘い、苦いを食べる至福と言ったら最高~。


「おじさん、ニートじゃなくて、フリーターになっちゃたよ?タイトルあーだこーだフリーターになるの?」

 語呂が悪いから、あーだこーだニートのままでいくよ。

 まー、題名詐欺だ!って気にする人いないと思うし。

「たしかに。う~ん、ケーキ美味しい」

 しかし、久々にコンビニのケーキ食べたけど、あっま!

 忙しいときに食べたら、すごく甘さが染みて美味しかったんだけどな。

 苦いコーヒーで中和して、ほどよい甘さになる。

「仕事していた時は、すごく疲れてたんでしょ」

 ロリちゃんも疲れてるのかな?そんな甘いものをパクパク食べて。

「おじさんの相手してるとね。あと子供は食べ合わせってあんまり気にしないでしょ」

 ちょ、ちょ、そういう発言はダメでしょ。君は10才いいね?

「はいはい」


「というかさ、締め切りまで約一か月じゃん?間に合うの?この話?」

 残り4万5千字…厳しいよね。始めた時は1月の終わりごろだったから余裕で間に合う。あっははは!だったのにね。

「おじさんの筆の進みが3万字超えたあたりで、悪くなったもんね」

 うん。だいたい、1~2万字は苦労なく書けるんだよね。それこそ、溢れてくるというか気が付いたら、もうそのぐらいかって感じ。だけど3万字超えたあたりから最初に浮かんだネタを書き尽くすからね~。思いつかなくて、遅くなるよね。

「そんなときは、どうするの?」

 無理やり書くよね。そう今みたいに、特に必要ない話を書いて字数を稼ぐ。

「え?これって字数稼ぎなの?」

 実は言うとね。1000字ぐらいの話は苦し紛れの更新だからね。

「えぇ~…じゃあ、ほとんど苦し紛れじゃない」

 カクヨムで更新してて思うけど、やっぱ小説書くのが好きな人ばかりだから、更新頻度高い作品ばかりだよね。作品の総字数100万字とかの作品ゴロゴロしてて、うっわって引いてしまった。

「おじさん…ほんとに小説家になるつもりあるの?」

 う~ん。現実を目の当たりにしてるよ。才能ってさ、上手いっていうことも大事だけど、何より書く作業をしてて飽きないってことだと思うんだよね。

「ふんふん」

 おじさん、書くのは好きだけど、やっぱこれで食っていくってなかなか難しいんだなって思った。でも、こうやって挑戦するのは悪くないかなって。だって締め切りに追われて書くってプロみたいだしね?

「ふ~ん。前向きでよろしい」

 甘いケーキを食べながら、ロリちゃんは甘く笑った。


 ふふ…ありがとう。ロリちゃん。

 とりあえず、クオリティはどうであれ、締め切りまで8万字書くよ!

「とにかく、駄作でも完結させることが大事だからね」

 そうそう。駄作でもね!

「そこは、否定しなよ。おじさん」

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