第21話 職場の人間関係に世間話って必要?
「新しい職場はどうなの?おじさん」
ロリちゃん…2週間ぐらい勤めてみての感想だけど…すごく…。
「すごく?」
良い!!!
「え~よかったじゃん!」
初日は、口の中は常に緊張でカラカラ。
お腹は痛くて青ざめていたけど…。
「仕事嫌いすきでしょ」
だって~~半年ぐらい無職だったわけですよ。
毎日が日曜日な生活してたんだよ!?
知らない人が周りにいるってだけでストレスッ!
あと、キッチリした服が嫌!?ゆるゆるの寝間着でいたい!
「ダメだ…ニートが染みついてる…」
ということで、今回は、おじさん的にいまの職場で感激したことを書きたいと思う。
「え~?いままでの職場と何が違うの?」
まず、アルバイトの立場&コロナっていうこともあり、歓迎会という名の飲み会がない。
「ふんふん」
さらに、私という人間に一切興味がなく、仕事の話しかァッしない!最高!
「えー??」
あのね…ロリちゃん。前の職場もその前の職場もやたらめったら、個人的な情報を聞かれたんだ。具体的に言うと結婚うんぬんや、恋人が有無、果ては性行為の経験まで。
「えぇ…そ、そこまで聞く?」
飲み会という場は何をいっても許されると思っているんだよね。さらに同性同士なら下ネタ言っても大丈夫だと思っている人…非常に多い。
おじさん、そういうのすごく嫌だったんだ。いや…嫌ということすらわかっていなかった。いつも、どう返していいかわからず、苦笑いで返していたからね。
でも、人間関係に一切興味がない職場に行ってわかった。おじさん、仕事の人間関係でプライベートなこと聞く人が大嫌いなんだって‥‥。
「でもさぁ、学校とかで友達と話す時ってそういう感じじゃない?」
友達と言う、ぷぅらいべぇぇええっとな関係と仕事での人間関係は月とすっぽんだよ。仕事での人間関係はフレンドリーになる必要ない。
おじさんが新入社員のときは、お酒を持って上司に挨拶に行け。アルコールぐらい飲めないとだめだ。良い年して結婚できないやつは、なにかしら性格に問題がある。なーんてことを、マジで言われてたんだ。
「う~ん、経験したことないから、わからないけど、結婚できない理由とかはそういうもんなの??」
そう経験がないと、ロリちゃんに鵜呑みにしちゃう。かつておじさんも鵜呑みにした。飲み会では気を使い、飲みたくないお酒を飲み…恋人ができない自分は、どこか性格おかしいのかもしれないって思った。だが!!
「だが」
関係ない!!!!
お酒飲めなくても、仕事に関係ない!だって、仕事中に酒飲むか?飲まないだろ!もちろんホステス・ホストとかそういう職業は別だけど!
もし飲み会出席しないと、出世に関わるなら、そこの会社やっばいから!?
あと、性格やっばい奴も、普通に結婚してるからな!?!?
世の中、性格良い人しか結婚できないなら、離婚も家庭内暴力も虐待もねぇーんだわ!?!?!
あとね!?人間、どこかしら、おかしいから。普通な人なんていないんだよ。自分のこと、フツーって思ってるなら、もっと客観的に自分を観察しろ!!
「えー!?ちょっと飛躍しすぎじゃない?あと勢いすごいね…ちょっとひく」
ま、おじさんの考えだから。おじさんはさ…おかしいからね。
「よ、予防線張った…」
話はもどるけどね。今の職場では仕事の話しかしないの。それで、仕事に何か影響があるかっていうと全然ないの!感動した。目から鱗だよ。
もちろん、仕事に影響が出るプライベートなことは、会社にしっかり報告しないといけないけど。例えば、子供がいて保育園の迎えに行かないといけないので、早めに帰宅したいとか。親の介護で時短で働きたいとかね。
でも、それって言うか言わないかの判断は、自分で出来るでしょ?
「じゃあさ、もしまたプライベートなこと聞かれたら、どうするの?」
う~ん。ある程度は話すけど、下世話な話になったら『そういう話はしたくないです』って頑張って言う。
「言えるの~~?」
おじさん、内弁慶だからね…うん…い、言うよ…。
「無理だな、これは、苦笑いコースだわ」
すん…。
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