第44話 批判って誰でもできる

「題名がとがってるね」

 もうそろそろこの『あーだこーだニート』も終わるからね。最後に一発当てたいよね。

「一発当てるってどういうことよ」

 そりゃ、もちろん。ランキングにあがるとかだね。

「うーん…もうちょっと現実的な目標にしたら?」

 そうかー…じゃあ、とりあえずPV500達成にしようかな。

「めちゃくちゃあっさりひいたし、すっごい目標下がったね」

 おじさん、割と現実派だから。

「そ、そう…まぁいいや。じゃあ、おじさん今日のおやつは?」

 皮ごと食べられるブドウだよ。

「わー!ブドウだ!巨峰もおいしいけど、これも甘くておいしいよね」

 美味しいよね。海外のドラマでブドウを皮ごと食べてるシーンを見たとき、えー??って思ったことがあったけど、こういう種類のブドウがあるんだね~って思った。世の中、おじさんの知らない食べ物がたくさんあるんだろうね。

「美味しいものたくさん食べたいね」

 そうだね。人生、食べたもんが勝ちだね。


(閑話)


「さて…今日のあーだこーだ。どうぞ」

 ありがとう!ロリちゃん。それじゃあ、いくよ!


 ごほん!

 今日のテーマは『批判は誰でもできる』だ!

 批判って実はとても簡単な行為で、言葉を覚えたての小学生にだって出来ちゃうのだ。ただ一言『あーだこーだニート、つまらなかった』って言えばそれで完了なんだから。

「うーん。批判するなって話?」

 のんのん。批判は自由だからしていいと思う。

 要は、それを読んでガーンとショックを受けるにしても、筆を折ったらダメって言う話。

「なんか、自分に言い聞かせてるわね」

 言い聞かせてるからね!

 とにかく!若者よ!

 失敗を恐れるな!

 確かに、失敗するっていやだ!かっこ悪い!

 でも、失敗しないと成長しないのだ。

 さらに、同じ失敗を何度もするな

 反省しろ!!

 駄作でも完成させるんだ!

 そうすれば、どこがダメか見えてくるからね! 

 以上!

「なんか暑苦しいね」

 ふ…SNSで痛烈なツイートをみてしまってね…。私のことを言ってるんじゃないけど、結構、心にクリーンヒットしてね。己を鼓舞したんだ。

「そ、そうなんだ」


 でも、創作って難しいよね。自分では面白いって思って書いても、他人から見たら面白くないんだからね。プロデューサーとかが、発売前にSNSや雑誌で最高傑作ができました!!楽しみにしててください!!って言っても、蓋を開けたら、違う…望んでいたのはそれじゃないっていうのが、案外多いんだよね。

「あれってなんでなんだろうね」

 読者やファンが望んでる作品と、プロデューサーが作りたい作品って必ずしも一致してないからね。作りたいものを作ったら、ヒットしちゃった☆っていう人は、なんというか、もう時代に愛されてるとしか言いようがないよね。

「ふーん…」

 だから、自分が書いた作品、盲信的に面白いって思うのもダメだけど。だからと言って、駄作しか書けねぇよ!!ちくしょー!!って落ち込みすぎてもダメという。

「なんか、めんどくさいわね」

 テンションの管理って大変だよね。

 

 まぁーとにかく、顔が見えないSNSで面白くないですって批判されても、落ち込んだらダメだよ。相手は小学生かもしれないわけだし。

 ただ、批判コメントもらっても落ち込むな。なぜなら、批判コメント送るだけの魅力があるってことだからね。

「え?そうなの?」

 まーじで、つまらない作品って批判コメントも来ないからね。無だよ。無。ちなみに、これはおじさんの実体験。正直、コメントくれるなら批判でも欲しいって思っていた時代があった。

「反応がないってきついね」

 でも、昔の創作者は反応がない中で、書いていたっと思うとすごいよね。おじさん、やっぱ『いいね』をもらえるから書いてる節があるからね。

「うーん…じゃあ、いまってもしかして創作する人が増えた?」

 そう思うよ。なんてたって、ペンも紙もいらないからね。スマホがあれば誰でも、創作できちゃう。うーん。夢があるよね。

「ふーん」

 誰でも…それこそ小学生でも創作できるようになった分、小学生でも批判できるようになったってことだよ。

「なるほどねーでも、小学生でも適確な批判かもよ?」

 それもあるんだよねー。だから、落ち込みつつも、ちょっと聞き入れつつ…でも、自分にとっての書きたいものの軸をブレずに創作する…。え…難しい。

「たぶん、それができたら、良い作品ってやつが出来上がるんだろうねー」

 一発当てたいねー。

「おじさんの本心って結局それだよね。まぁ…ブレてないって言えばブレてないけど」

 

 

 

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