第40話 主語の大きさについて
あ、ロリちゃんに戻っている。
「おじさん、初回みたいに緊張してなかったね」
さすがに、2回目だったら、ちょっとは慣れたよ。
「ふーん…もっもっ」
少しつまらなさそうに、チョコクロワッサンを食べるロリちゃん。
うーん…優雅に紅茶飲むマダムなロリさんも絵になっていたけど。
おじさん的には、このゆるーい感じで、幼女がお菓子を食べる空間がやはり良い。うんうん。
「なんか気持ち悪いー」
みんな、心の中は気持ち悪いんだよ。
「うっわ…主語がでかいな…」
それでは、今日は主語の大きさについて、語っていこうと思う。
「あ、なんか導入がちょっと自然で、むかつく」
えーなんでよ、いいじゃん。だって40話目だよ。さすがにおじさんも熟れてくるよ!
最近、SNSを見ていたら、とにかく主語が大きい人が目に止まったよ。
「さっきみたいな、みんなもそうなんだよっていうやつ?」
そうそう。でもこれ、言ってる本人が勝手に思い込んでるだけで、特に根拠がない場合が多いんだよね。
「まぁーね」
そういう時は、あなたがそう思った証拠を出してくださいって言えばいいんじゃないかなって思う。ちょっと前に流行った言葉、『エビデンス(証拠)』ってやつだね!
「一時、テレビでもSNSでも、やたら聞いたよね。そのエビデンスっていう言葉」
新しい言葉が出てくると、むやみに使いたくなるよね。エビデンス。なんか響きもかっこよくて、いい感じ。
「そこらへんの感覚って、子供でも大人でも変わらないのかもねー」
うーん…そうかもね。
あと、もしそういう場面に遭遇したら、主語がでかいな。自分の意見だと言えんのか臆病者めって言えたらいいなぁ(願望)
「絶対、言えないにクロワッサン1個を賭けるよ」
えぇ…クロワッサンなんだ。そんな賭け事じゃなてくも、クロワッサン1個ぐらい、おじさんにあげてよ。
「うーん…」
ロリちゃんは、手に持っている最後のクロワッサンを見つめた後。
「無理。もっもっ」
美味しそうに食べ始めた。
ぐすん…ま、良いんだけどね。
とにかく、SNSの情報を鵜呑みにしないのが大事って話。
なぜなら、根拠もないのに、みんなの総意だ!!って言ってる人が多いから。
だからと言って、それはあなた個人の意見でしょう?って喧嘩を売りにいかなくていいよ。そういう人って思い込みがすごいから、変に粘着されたら危ないしね。そっとしておいてあげてね。
「はーい」
うん。良い返事だ。
そして、もう一つ大事なことは、自分がSNSで発信してるとき主語がでかくないか気をつけることだね。
「でかくなることってあるの?」
怖いことにねー…結構、無意識にやってるんだよねー。おじさんも、主語がでかいときがある。この「あーだこーだニート」を書くときは、あくまでおじさんの個人的な考えって感じで書いてるけど。
でも、下書きの文章では、これは日本の総意だっていうぐらい主語がでかいときがあってびっくりしたよ。自分で書いたのにね。
「日本の総意って…主語でかすぎるでしょ…」
ほんとだよ。無意識って怖いって思ったよ。
ここは、結構推敲して文章を書くから、良いけど。SNSってとっても気軽じゃん?だから、発言を投稿する前に、主語でかくないか?ってチェックしたほうがいいよ。
「はーい!…さっき、そーいう人は思い込みが激しいって言ってったけど…もしかしておじさんも」
思い込み激しいよ☆粘着質だよ☆
「自分のことじゃん!!!」
だから、そっとしてあげることが、大事だよ。
「無駄に、ちょっと説得力があるな…」
ためになった?
「うーん…世の中、こういう大人だらけだったら嫌だなって思った」
どうだろうねー。出会いもガチャだからね。そういう場合もあるかもしれないね?
「人生って博打だね」
うーん、そうだね!
さぁ、この博打を楽しもうではないか!
「なんか、ちょっと、かっこいいこと言えて、テンションあがってる…このおじさん」
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