第37話 恥という感情

『恥ずかしい』って感情ほど人間的な感情はないかもしれないね。

 動物には恥ずかしいって感情あまりない気がする。

 犬は平気で目の前で、うんこするし。

「犬と人間を同じレベルで語る?」

 10代の頃、人前でおならとかお腹鳴るのが恥ずかしいって思っていたんだ。

「いまでも、恥ずかしがってよ。ちなみに、あたしは、そーいうのしないからね」

 ロリちゃんは、美少女だからね。

 美少女はしない。

「…いや、おじさん、30代でその認識はヤバいよ」

 ロリちゃんにノッてあげたのに…!

 でも、どんなに綺麗だろうと、うんこはするんだよねー。

「今日は、汚い話?じゃあーその前におやつ食べるから」


 (おやつタイム中)


 ロリちゃんの目の前には今日のおやつが置いてある。

 今日は、リンゴをバターと砂糖で炒めたものにバニラアイスが添えられている。

「うっま…!」

 フォークで一口食べた、ロリちゃんは笑顔がこぼれた。

 うんうん。幼女の笑顔を見ると、作ってよかった…って思う。

「おじさんって、何気にお菓子作りうまいよね。スイーツおじさん」

 いまどき、おじさんでもお菓子ぐらい作れないとね。

「ううん…まぁ…性別関係なく、家事できるに、こしたこはないよね」


(閑話)


 私は、恥かしいって感情を捨てたいんだ。

「えぇ…捨てない方がいいと思うけど」

 そもそも恥ずかしいってなんだろね。誰に対しての感情なんだろ。

「まーた、おじさんの哲学が始まった」

 普通は、世間に対しての恥ずかしいって感情になるよね。

 30代でアルバイトで、実家暮らしって、もう恥ずかしいって思う。

「まぁね」

 でも、生きてるだけで偉いと思う。

「…まぁね?」

 だから、ひねくれず堂々と生きたい。

「おじさんの決意表明?」

 うん。こうやって、自己暗示をかけてるわけ。

「なんか必死だね」

 まだ、自分ぐらい、自分の味方をしないとね!

 お前は恥ずかしくない!行けるところまで行くぞってね。


「…あ、あたしも味方してもいいよ」

 ろ、ロリちゃんがデレた!?これは終わりも近い!?

「あと、約1万5千文字で、8万文字だからね」

 メタァ…。間に合う!?間に合う!?ってハラハラしてたけど、考えてみればゴールデンウィークというボーナス時間があった!8万文字はいけそうだ(フラグ)。

「おじさんのアルバイトは、ゴールデンウィーク休みなんだ?」

 うん。ありがたいことにね。

「というか、この文字数の会話入れること自体、文字書きとして恥を捨ててると思うんだけど…、いや小説家について、あたし何もわからないけどさぁ…」

 おじさん…そこに関してはプライドないからね!?賞金ほしー!

「1話と変わってないんだよなぁ…もう終盤だけど…マジで、この話は成長ないの?」

 ないよ!!

「っていうか、10代は読めっていうテーマだったと思うけど、最近タメになる話してる?」

 どきん…。

 ごほん…次回の話は期待しててよ。

「声が震えてるよ。おじさん…。まーそんなこんなで、最後まで恥知らずなおじさんにお付き合いください」

 あ…そういう感じの挨拶なつかしー。

「原点回帰をしてみた」

 いいねー。

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