剣闘士は実況に


決まりました~サンチョ選手の勝利です!


どうですか解説のジンジンさん?





「うーん決め手は最後のカウンターでしたね~

なかなかダーフェ君もギリギリだったと思いますよ?」





「はい、ありがとうございますジンジンさん。

えーと次は、おっと?次は私の大好きな選手クレイヴァン選手ですか!?

クレイヴァン選手は剣闘士の中ではとても人気の高い人ですね!

イケメンなんで私は好きですね♪」




............

.......



またか?


またなのか?


またあの子が実況なのか?


本当にやめてほしい。



「ねぇミーファちゃん。

別にクレイヴァン選手そこまでイケメンではなくない?

イケメンだと他にもフランズ選手とかの方がかっこよくない?」




「なんか言いましたか?ジンジンさん?」



「ごめんさい、なんでもないです。」




おい解説、頑張るんだ! 俺の顔はごくごく普通だともっとアピールしろ。

じゃないと実況の子のファンに刺されてしまう。






対するはゼロス選手ですね~こちらも猛者ですが

顔はやはりクレイヴァン選手の方がカッコイイですね!





ヒィーやめてくれ。 


絶対いま怒ってるって。  


ゼロスさんの顔に#って入ったぞ(#^ω^)


あの人、実況の子のファンらしいから、もうこれ以上怒らせるのは辞めてくれないかな~


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-----


--



「おいお前! 大分ミーファちゃんと仲が良いらしいな?」




「いやそんな事ないです! ただ向こうから一方的に好かれているだけで....」








「なんだと?それじゃあ、ミーファちゃんの一方的な片思いって事か?」



「俺だって知らないんですよ! なんであの子にそこまで好かれているのか。」






「……ふふん、コロス(ボソッ)

 いい 死合をしような ズイッ」




試合前の握手ですね~ゼロス選手なかなか紳士ですね。




「いま絶対、試合じゃなくて死合だった。

俺の降参を聞かずに殺しにくるってやばいって。」





始めーーー






「おっ~とゼロス選手大きく飛んで、必殺の天空斬りだぁ~」




「あ~でもクレイヴァン選手 綺麗にかわしていく~ 

かっこいいぞ! クレイヴァン選手~」





やばいって まじあの攻撃やばいって!


あと実況もうやめてくれ!


ゼロスさんの怒りゲージが絶対貯まって火力増してる気がするし。





「ちくしょぉー! ミーファちゃんの声援うらやましいぞ!

避けるなぁ~

しんでしまえ!」







――――――――


――――


―――


――



「さー試合も中盤戦といった所か~?

頑張れ!クレイヴァン選手~♪」



「ちょっとミーファちゃん露骨な贔屓はだめですよ!」



「すいませんジンジンさん。。」




「まぁなかなか会場が盛り上がってるから多少はいいですけど?

でもクレイヴァン選手 逃げてばかりで決め手がありませんね?

何か決め手になるものがあるんですか?どうなんですか情報通のミーファちゃん?」






「大丈夫です! クレイヴァン選手には必殺の

黄金鹿と嵐の夜 (ゴールデン・ワイルドハント)

っ技があるんです。( *`ω´)ドヤァ」






「え?そうなのミーファちゃん

じゃ~その必殺技がでたら試合が動くのね?」






えーとそうらしいぞ? クレイヴァン選手、早く必殺技をだすんだ!がんばれ。

って何だよそれ!どっかの海賊さんが使ってそうな必殺技 おれ知らないよ?


あれ?ゼロスさん警戒している?

あんな嘘くさい話のおかげで攻めてこないし

これはチャンスか?仕掛けるなら今かな?


あんまやりたくないからこの剣使いたくないんだけどなぁ

ま~、でももうここしかないかな。


やだなぁこの剣使うの。





「おっとークレイヴァン選手、中盤に来て腰に据えたもう1本の剣を抜くみたいですね?」



多分、実況の子が好きなのはこっちなんだろうなーはぁー





剣を抜く 


髪は青色に変わり


全身に魔力がみなぎる



さきほどまでのクレイヴァンとは見違えるほどの魔力の塊がそこに現る







「へーい♪またせたなー民衆たち♪

おっと俺を応援するハニーもいるじゃない?

センキュー ☆-(・ω・`。)」





キャーーークレイヴァン様ーーー




「でたな女たらし!貴様が貴様が!!世の女性をたぶらかして!

うらやまけしからんぞ!成敗!」





「なぁおっさん、おっさんみじめだぜ?

いい剣闘士ってのは女性が自然と寄ってくるのさ?

まさに俺みたいにな!☆-(・ω・`。)」




クレイヴァン様ぁぁぁあ!!かっこいいーーー!




「ちくしょーーしねー」


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--




「……お前なんかに負けてしまうとは..

完敗だ..パタリ」



おおおおおおお やりました クレイヴァン選手の 勝利ですーーー


「ふーんおじさん、負けた原因1つを教えてやろう?

強ければいいと思って服装がまずダサイ! そこだな!

やはり剣闘士はおしゃれに決めないとな!俺みたいにな!

センキュー ☆-(・ω・`。)」


プシュウウウウ


「はぁ、、勝った? これやると記憶がおかしくて

あと全身が痛い痛い。。なんか回りが僕を見る目が♡なんだか。。。やっぱこの技危険じゃ?」

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それじゃーミーファちゃん 勝利者インタビューお願いします。




えー記憶があやふやなのでなんともいえませんが

今回勝てたのはたまたまです。正直次はうまくいくとは思えません

でも次も頑張ります。


「はいクレイヴァン選手ありがとうございました~♡」




あーあと


君みたいに応援してくれる人がいる。


そのおかげで頑張れると思う。


これからも応援はよろしく! でも色々怖いので控えめにね…?



「はーい(-ω-)/ すばらしいコメントでしたー(パチパチパチ

では私から 勝利者に!」 




チュッ♡





「(〃▽〃)私から勝利者にプレゼントでした!次回も頑張ってくださいね♪」



おおおおおおお ころせ~

      爆発しろ~





あ~また対戦相手が増えてしまう。。。


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これ振り回してるのはどっちだ...?(゚Д゚≡゚Д゚)?











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