ヒーラーは勇者に4
・天丼
漫才やコントなどにおいて、同じことを2度またはそれ以上繰り返すことで滑稽な効果をもたらすことを芸人の符牒で「天丼」と呼ぶ。
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「うぉぉぉぉい!!お前はなんで言うことを聞かないだよぉぉぉぉぉ!!
ちょっと待てやぁぁぁ!!」
もはや日常的な風景ではあるが、慣れないものではある。
だって魔物の群れに突撃するんだよ?
しかも突撃するのが、子供の頃からの連れときたもんだ。
おれは常に冷静でいないと、このPTすぐ全滅するんじゃないか・・・?
魔物だって馬鹿ではない。
魔法だって使うし群れでも行動したりする。
1対1では勝てる可能性はこちらは高いが、1対20 1対40と数が多くなればなるほど、話は変わってくる。
それプラス相手の中に魔法が使える魔物がいたら、そりゃまた難易度が変わるってもんさ。
言わんこっちゃない。
囲まれてる。
「一度引いてこっちに来い!こ~の馬鹿娘っ!」
「大丈夫、ルースはそこで見ててね!」
そうこの子はINTが低いのではあるが、他に有余るほどステータスをもっていて
この状況を普通に打破してしまう。できてしまえてるから大丈夫ともいえるのだが、いつまでも同じことが通じる世界でない。
なので俺は常に冷静に判断をしたいのだが、、
はぁ。。結局パワーで解決してるし、少しは俺の苦労を理解して欲しいよ。
「ちょいちょい、こっち来なさいな娘さんや。」
「なになに、なんか見つけたのー?」
「よーし、もう一度確認するぞー?いいかー」
「魔物を見つけたらどうするんだっけ?」
「はーい!ルースが来る前に撃退です!」
「見慣れない魔物や大型の魔物がいた場合は?」
「うーん、、、とりあえず突っ込んでから考える!」
「味方とはぐれてしまった!早く合流しなくては!あなたならどうする?」
「ルースゥゥゥ!!ここっだよぉぉぉぉ!って、でっかく叫ぶ。」
「この馬鹿チンが!」
理性より本能や野生タイプだなこいつは。。。
ホントにも~困った子だ。。
しかも今なんでうーんって少し悩んだ。。
悩んだ結果が、突っ込んでから考えるってどうゆう事だよ?
魔物がいるダンジョンででっかく叫ぶって、お前それ敵味方関係なく位置を教えてませんかね?
「大丈夫だよ心配しなくてもいいよルース。
ルースは私が守るから!ふふんっ ( *`ω´)ドヤァ 」
はあ…。満面の笑顔でいいやがる。
こいつがここまで心配症で、脳筋になった理由が自分にあるのだが。
だからといって守られる男は情けないもので、おれがこいつを守らなきゃなーとは思いつつも、ついていくが必死な現状である。
「はあ…今度、単独で潜って少し修行するかな。。」
「ダメだよダメ!絶対にダメだからね!
私とはぐれたら、ルースはダメなんだからね!」
なにがどう駄目だというんだ。。。
しかもはぐれるのはお前だろうに。
ダンジョンでも私生活でも俺を悩ませてきやがる。
「はあ…。。」
「………っルース、、ごめんね☆(・ω<)」
「お前な~、、はあ…、、わかった!もういいよ。
今回は許すけど次回はもっと厳しくするからな!」
「お前じゃないよルース!」
「…リースってちゃんと呼んで♪」
「…っ…」
あーこの可愛い彼女をどうしてやろうか。
ルースの苦悩は続く。。
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ようやく出てきた勇者の名前(`・ω・´)キリッ
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