ヒーラーは勇者に3
「ようルース!結構稼いだみたいじゃねーか」
ここダーマスの街では様々な人種が集まる。
冒険者、商人、貴族や奴隷、剣闘士。
ダンジョンが近場に何個かあり冒険者が多い街としてそれなりの人気があるのだ。
おれたちがこの街にいるのも、ダンジョンがある山までわりかし近くいけるからだ。
「……稼いでもうちのお姫様の
防具の買い替えでその日ぐらしだよ。」
「そんなもんかね~
お前さん達は結構荒稼ぎしてるって有名だけどな。」
実際防具の買い替えでお金は飛ぶのだ。食費やら必要以上にヒールを使うのもあり魔力ポーションでも同じ位費用はかかるのだが。
「なぁルース、頼みがあるんだが今度うちのPTとダゴンの穴行ってくれないか?
あそこは稼げるって有名だし、うちの姉さんがお前の所にお嬢ちゃんに興味津々だったぞ?」
「ま~お前の所のお嬢ちゃんを知らないだけだから、姉さんも一度俺みたいにお前らと組んでみたらまた違うだろうけど、、」
「その節はお世話に、、、、」
初めてダーマスに来たとき色々教えてくれたのがこのウェイト。
同じ村出身でもあるので、たまにうちらと組んでもらったりお世話になっている。
まぁウェイト自身もチームを組んでるのでそんなに組める機会はないが
初めてのうちらと組んだときは、こいつ、まじかっ!?て顔を何度なく拝んだ。
「一生分の驚きを経験した!もう次は驚かない。
任せておけ!」
ウェイトのあのセリフはフラグしかなかったけな。
その後も何回も聞いたわ。
それからこの街では脳筋戦士って噂になってて、他と組む事とはウェイト以外とは
減ったんだが珍しい人もいるもんなんだな。
「ま~今度連絡くれや」
「あいよ」
今後もまたウェイトにはお世話になるだろうし、迷惑かけた分はとりかえさないといけないしなぁ。それにしてもダゴンの穴か、俺は泳げないから海辺のダンジョンは好きじゃないんだが。ハァ。。
ってもう昼じゃん。
うちのお姫様はまだ寝てるんかい!
お~い起きろ~
もう昼だぞ~
起きろ~
飯に食いにいくぞ~
「ん~、、あと 45分、、、、」
寝すぎだ馬鹿たれ!
それ普通にあと○○分ってセリフじゃないから!
「おいどうするよ?なんか好きなもの食べたいものあるか?
あんま体調悪いなら俺が買ってくるけど?」
「うーん、、メーベルパンとカツサンドかな~
あとドッガチャ煮込み」
なんだよドッガチャ煮込みって。
一緒にいるけど俺は聞いたことないぞ。
「なんか紫色で私もこれヤバイかなーって思ったけど
以外や以外、食べてみたらめっちゃ美味しかったよ?」
「へー。
いやでも俺はこの街だと、やっぱメーベルパンかな~。」
「まぁねぇ、メーベルパンはおいしいよね~
でもドッガチャ煮込みもおいしいんだって今度食べに行こうよ~」
まぁ食べに行くのは構わんけどゲテモノ系はなぁ。ハァ。。
「あ~あと食べ物じゃないけど、他にも好きなものある~。」
なんだよ、ダンジョンか?プロテインでも買ってきたほうがいいか?
「一番好きなものはルースだよー ルースが一番好き。」
布団に入りながら、首だけ出して言う彼女は可愛かった。
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布団+彼女=可愛い(`・ω・´)キリッ
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