姉は妹に

拝啓 お悩み相談係様へ


誰かと比べられることはありますか?


私はよくあります。


私はいつも比較されてしまい劣等感に苛まれます。


そう、実の姉によって。。


姉は優秀です。


私と違って何でも器用にこなしてしまいます。


この間も大きな大会で優勝をするほどですしね。


姉と言っても年が離れている姉ではありません。

たった30分早く生まれた双子の姉です。



姉の名前はラフタ。


私と違いツインテールが特徴の可愛い姉です。


私はラクシア。

私は短髪ですが周りにからは髪で判断されては、できない方のラーちゃんなんて言われているんです。酷くないですか?


それに姉はいつも私を馬鹿にして私はもう心が折れそうです。。


お悩み相談係り様、双子でもなんでこんなにスペックが違うのでしょう?

何か良い解決方法を待っています。





「って何よ、この嘘だらけの手紙は!投函される前に気づいて良かったわ。。。

あんたはまたこんな手の込んだイタズラばかりして~」





や~め~てぇ~~、い~~たぁ~~いぃ~


ほっぺはや~め~て~





「ラクシア、あんたも別に不器用じゃないでしょ?

この間だってあんたも賞を獲ってたじゃない?」


でもお姉ちゃんには勝てなかった!

お姉ちゃんの方が優秀だもん!ズルイ!




「は~、、私はね、別に器用じゃないわよ?


それにね、もう自分の限界が分かってしまったのよ


これ以上は上達しないって。。


どの業界でも聞いた事あるでしょ?


自分の限界点が見えてくるって話、あれよあれ。


ラクシア私はね、あんたがうらやましいのよ?


ラクシアあなたは伸びしろしかないから


あなたのその柔軟な発想は私にはないものだから。」





メルボンの街に最近ブームになったツインバナナケーキ

バナナを独走的に使ったケーキを作ったのはこのラフタである。

しかしそこまでの過程の独走的なアイディアのほとんどはラクシアの方であるのだが。


「ラクシアはアイディアを詰め込みすぎるのよ。ワンポイントでいい所を何個も何個も足すからダメなの。その結果、個性を失ってわけがわからないものになっているのよね~」




だって浮かんでくるアイディアを全部入れたいんだもん。。




「それにあの手紙、あんなわかりやすい所に置いて、わざと私にばれるように置いてたのでしょ?」


えへへ、ばれたか。お姉ちゃんは最近遊んでくれないから、かまって欲しくて。



「は~、、なに言ってるのよラクシア

来年であたし達も20よ?

もうちょっとちゃんとしなさい!」




だってお姉ちゃん忙しいじゃない?


それにこの間、優勝したからエマリア王国で働くって噂されてるよ?


本当なの?




だから私さびしくなっちゃて…グスン…。




「は~、、ウソ泣きはやめなさい!このいたずらっ子め~

普通は目薬片手に言わないわよ~

大体ラクシアを置いて出ていくわけじゃないでしょが!」




ほんとに?でも、もしお姉ちゃんが王国で働くならついていきたくて。。。




「は~、、あんたにはまだまだあたしがいないと駄目なの!

世間にこの可愛い妹を認めさせるのは

私の目標なの!



わかった?」





えへへ お姉ちゃん 

スキー



「あのーすいません、ケーキ1つ欲しいのですが?」


あ、すいません。お待たせしました~




「失礼、会話を聞いてましたがお二人とも可愛いと思いますよ?」


ありがとうございます!(*^∀^*)(姉が可愛いってほめられた)

ありがとうございます!(*^∀^*)(妹が可愛いってほめられた)



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結論、両方可愛い(゜▽゜*)

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