第4問 音楽②・後編

・そこそこカフェチーム


マ「いやー、カッコ良かったよねぇ」

ヨ「マスター、わかりました? 私、全然わかりませんでした。ていうか、全く同じじゃなかったです?」

マ「いや、微妙に違ってはいたよ。だけど、どっちがどっちかまでは……。でもここでこうしてても仕方ないしね、とりあえず札上げてみようか」

ヨ「はい。では、せーの!」

マ「B!」

ヨ「A!」

マ「あらら、わかれちゃったね。どうしようか」

ヨ「困りましたねぇ。でも正直私は自信ないですから」

マ「俺もないよ」

ヨ「でもマスターは何かと耳が肥えてるイメージなので、私、Bにします!」

マ「えー? いいのー? 知らないよ、俺」

ヨ「良いんですよ。どうせこの話続編もないでしょうし」

マ「ははは、ヨリちゃんってばそういうこと言うんだからー」


湯『ちょっと作者。あんなこと言ってるけど、本当に続編ないの?』

宇部『いやー、予定してないですねー。いま別のやつ書いてるし』

木『次から次へと新しいのに手を付けて! この浮気者!!』

宇部『浮気者って! 良いじゃない! 書きたいんだから!!』



~Bの部屋~


マ「失礼しまーす」

ヨ「わぁ、たくさんいる」

青「ほっほ、賑やかになってきたねェ」

飛「わーい、いらっしゃーい」

ト「あら、カフェさん達」

柘「どうぞ。こっち詰めますね」

ヨ「ありがとうございますー。あれ? 魔女さん達は……あっ、Aの部屋にいる!」

マ「ほんとだ」


~Aの部屋~


オ「どっ、どうしようサル! やっぱり私達だけみたいよ?」

サ「そ、そうみたいだな……」

オ「えー。これどうしよう! 私達、ここから下がったら次どうなるんだっけ?」

サ「確か……『三流』だな」

オ「三流? 三流ってつまり何?!」

サ「そうだなぁ。モブ扱いとかそんな感じじゃないか?」

オ「何ですってぇぇぇぇぇ!!」



・あけぼの文具堂チーム


伏「ううん、正直言って、どっちも同じようにしか聞こえなかったなぁ。どうだい、片岡君」

片「……」

伏「片岡君? 藍? どうした?」

片「すみません。ちょっと、感動のあまり……」

伏「感動のあまり? どうした?」

片「実は俺、ORANGE RODの大ファンで……!」

伏「そういえばCDがずらーっと並んでたっけなぁ」

片「まさか生でAKIさんの演奏が聴けるとは……!」

伏「ということは片岡君、これは期待しても良いな?」

片「はい! と言いたいところですが、正直自信はあんまりありません」

伏「大丈夫、自分を信じて! じゃあ、上げるよ!」

伏「A!」

片「B!」


大『おい、わかれたぞ』

光『ほんとだー。でも確かに藍ちゃんはORのファンだしなぁ。ここは藍ちゃんを信じて良いんじゃないですかね』

大『でも俺としては正直伏見が間違えるなんて思えないんだけどなぁ』

光『確かにキャラ的に伏見主任が間違ってるとは思えませんが……』


伏「ここは片岡君を信じてBにするよ」

片「ええ、でも……」

伏「信じるんだ片岡君。大ファンなんだろう?」

片「は、はい!」


~Bの部屋~


伏「失礼します」

飛「おわぁ! また増えた!」

青「もしかして、一組以外全員こっちに来たんじゃないかえ?」

ト「そういうことになるわね」

柘「一チームだけ不正解か、あるいは……」

マ「魔女さん達だけが正解か……」

ヨ「あっ、でも、まだもう一人いるじゃないですか」

片「そうですよ、山海アナがいます。彼はAKIさんの相棒ですから、まず間違いなく当ててきますよ!」



宇部『ぐっふっふ。山海君、めちゃくちゃ期待されてるねぇ。どう思う、みぎわちゃん』

汀『大丈夫! 先輩なら絶対に当ててきますって! だってもうユニット組んで何年経つと思ってるんですか』

宇部『ナチュラルにハードル上げるじゃん。えーと、結成が2007年の12月12日だから――、うっわ、13年以上?! こりゃあ間違えられませんなぁ。うひゃひゃ』



・果樹園の指と釣具店の声チーム(チームだったんだ……)


章灯「ううう……こんなの絶対に間違えられるわけがないだろ……」

宇部『はーい、山海君、さっさと札を上げてくださーい』

章灯「何で俺の時だけそっちの声が届くんですか?!」

宇部『作者権限ですー』

章灯「ちくしょう!」

宇部『良いねぇ良いねぇ、素が出て来たねぇ。ぐふふ』

章灯「ううう」

宇部『ほらほら早く上げなさいな。晶君が心配そうな顔して待ってるよぉ?』

章灯「くそぉ……。13年一緒にやって来たんだ! 俺は! 誰よりも近くであいつのギターを聴いて来たんだぁぁぁぁ!」

宇部『すげぇ、バトル漫画の主人公みてぇ!』

汀『宇部さんバトルもの書けませんからね。せめてこれくらいは、といったところでしょうか』

宇部『めっちゃ冷静に分析して来るねぇ。その通りだよ』

章灯「正解はっ! Aだぁっ!」



~Aの部屋~


章灯「失礼します!」

オ「わぁ! 誰か来たわ!」

サ「あれ、何か揉めてた飛び入りの司会者じゃないか」

オ「確かこの人が楽器を演奏していた人のパートナーなのよね?」

サ「だな。てことは……お嬢! 望みが出て来たぞ!」

章灯「えぇ、何でこの部屋こんなに人がいないんだ……」



〜正解発表〜


 さぁ、それでは正解発表です。

 格付けマスターである私、宇部が入った部屋が正解でございます!


 では!

 山海君、もしもの時はユニットの解散も視野に入れるんだよ。


章灯「ちょ! このタイミングで何てこと言うんですか!」


 うるせぇ、開けまーす!


 ――ガチャ!


宇部「おめでとうございます! こちらがAKIの演奏でした!」


章灯「ぃよっしゃああああああああああああ!!」

オ「やったわね、サル! 私達モブじゃなかったわ!」

サ「はー、良かったぁ」


~Bの部屋~


飛「ええええええ! 嘘ぉ!!!」

青「あーらら、残念だったねェ」

飛「わぁん、白ちゃんに馬鹿にされるぅ!」

青「ほっほ、そうだねェ」

飛「もう、笑ってる場合じゃないよぅ!」


ト「ちょっと柘植、ファンなんじゃないの」

柘「いや、お前もだろ」


マ「いやー、ヨリちゃんの方にしとけば良かったねぇ」

ヨ「でも私も当てずっぽうでしたけどね」


伏「片岡君、そんなにしょげるなよ」

片「すみません主任。主任の方にしておけば……」

伏「気にするな。ほら、立って」

片「ううう、すみません」



~代表者がスタジオに戻ります~


飛「うわぁん、タロちゃんごめんんん。おいら耳しか取り柄がないのにぃぃぃぃ!」

太「何を言ってるんだ飛助、お前の取り柄はそれだけじゃないだろ。そんなことより、あんな近くで聴いて大丈夫だったか? 鼓膜は無事か?」

飛「ああん、タロちゃんが優しいぃぃ! 好き! 好きぃぃぃ!!」

白「いちいちうるせぇなお前はよぉ!」

青「何だい犬っころ。てっきり指差して笑ってくると思ったのに」

白「……さっき太郎に釘刺されたんだよ。『白狼丸は馬鹿にしたりしないよな?』って。潤んだ目でそんなん言われてみろ」

青「成る程ねェ」



柘「蓼沼さん、ごめん!」

ト「木綿ちゃん、ごめんなさい!」

蓼「良いんだよ柘植君、お疲れ様~。トンちゃんもお帰りなさ~い」

小「おい蓼沼、ヘラヘラ出迎えてんじゃねぇぞ。こいつらのせいで俺ら『三流』なんだからな」

柘「おい、待て。その前に二問外してんのはお前だからな!」

小「えぇ~? 千秋も間違ってたじゃん。俺だけじゃねぇもん」



オ「マリーちゃん、然太郎君、やったわよ!」

サ「何とか『三流』は阻止したぞ!」

矢「二人共お疲れ様~!」

然「首の皮一枚だったけど、何とかなったねぇ」

オ「ふっふっふ、私はね、やる時はやるのよ!」

サ「まぁ確かにいままでもそうだったな」



湯「ナイスファイト~!」

木「いやー、燃える展開だったよねぇ~」

マ「いやぁ、すみませんでした」

ヨ「すみません、下がっちゃいましたね」

湯「良いの良いの」

木「そうそう、うちらの持ち味は『そこそこ』なんだから。これくらいがちょうど良いのよね~」



片「も、申し訳ありませんでした……」

大「うお、何か悲壮感がとんでもないな」

光「気にしないでよ藍ちゃん。あんなのわかる方がおかしいって」

片「だけど伏見主任はあってたし……」

光「あってた……けど」

大「片岡、伏見はな、規格外なんだ」

伏「おいおい、人を化け物みたいに言ってくれるなよ」



章灯「アキ! やったぞ!!」

晶「信じてましたよ、章灯さん」

章灯「良かった、解散とかならなくて……」

晶「外したとしてもさすがに解散はないんじゃないでしょうか」

章灯「いや、作者を舐めるな。あいつならやりかねん!」

晶「あいつ呼ばわりしちゃ駄目ですよ。作者がなんと言おうとも、解散なんてしません」

章灯「アキぃぃぃ〜……」

晶「そ、そういうのは帰ってからにしてください」



 そんなこんなで最後の最後に生みの苦しみを味わったキャラクター格付けチェックでした! 本当は最後にもう一問、『牛肉』をやろうかと思ったんですが、桃太郎の世界って室町をベースにしているので、果たして牛肉とか食べるのかな(忍〇まだと猪の肉を食べてたような)? というのと、オリヴィエの世界にまともな牛いたかな? などということもあって、断念しました。


 完全な作者の悪ふざけにお付き合いいただき、ありがとうございました!


 


~最終結果~


一流キャラクター

 該当なし


普通キャラクター

 該当なし


二流キャラクター

 桃嫌いの桃太郎チーム

 スミスミシン・大食い魔女合同チーム

 そこそこカフェチーム

 あけぼの文具堂チーム


三流キャラクター

 公家顔君と木綿ちゃんチーム

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