中間発表・ランク確認

章灯「さぁ、最終問題にいく前に、現在の状況を確認してみましょうか。まずは残念ながら一流キャラはなし! 普通キャラクターが二組、二流キャラクターが二組という結果です! なんと宇部作品には一流のキャラクターなど存在していませんでした! これに関してどう思われますか、宇部さん!」

宇部「痛いところついて来るなぁ、貴様。でもまぁ、おっしゃる通りですね。私の作品に一流のキャラなんているわけがないのよね」

章灯「ですが、個人で見ていきますとですね、『桃嫌いの桃太郎チーム』では太郎様、『公家顔君と木綿ちゃんチーム』では蓼沼たでぬま様、『スミスミシン・大食い魔女チーム』では然太郎様が2問中2問正解しているんですね。また、このスタジオ内での解答も含めますと、蓼沼様は3問中3問、柘植様は2問中2問、『あけぼの文具堂チーム』の伏見様も2問中2問すべて正解となっております。(ちなみに、『そこそこカフェチーム』のマスターについては、小声でゴニョゴニョ言ってるだけなのでノーカンにしております)」


ト「ちょっと木綿ちゃんすごいじゃない!」

蓼「えぇ? そんなに当たってたっけ?」

柘「言われてみれば蓼沼さん、小暮に合わせて答えを変えちゃったけど、盆栽当たってたもんなぁ」

ト「てことは小暮、アンタのせいじゃないのよ!」

小「えぇ? そうだっけ? でも千秋だって間違えてんだから、人のこと言えねぇじゃん」

ト「うぐぐ……それはそうだけど」


飛「タロちゃんさすがぁ! やっぱりかしらはすごいなぁ!」

太「よしてくれよ飛助。たまたまだろ」

白「いーや、たまたまなんかじゃねぇって」

青「そうさ。坊はやっぱり見る目があるんだよゥ」


片「伏見主任、さすがです!」

伏「いやぁ、二択だからね。運が良かっただけだよ」

大「ぐぬぬ……」

光「大槻主任、伏見主任もああ言ってるじゃないですか。だから大槻主任が惨敗なのも運が悪かっただけですって……ぷぷっ」

大「小橋貴様、笑ってるじゃねぇか!」



章灯「さて、問題も残すところあと1問というところでですね、ちょっと中継を繋いでみようと思います」

宇部「中継? どういうこと?! これ生放送じゃないじゃん!」

章灯「この短編世界、色々と自由なので!」

宇部「自由が過ぎる!」

章灯「それでは、第2スタジオのみぎわさーん?」



汀「はぁい、こちら第2スタジオでーす。こちらではですね、各チームの応援として、代表の方数名に来ていただいてますー」


(各チームごとのブースから沸き起こる声援)


汀「それではまず、『桃嫌いの桃太郎チーム』の応援ブースです。では、第1スタジオの皆さんにメッセージをどうぞ」

雛乃「ちょっと飛助!」

飛『ひえぇ! お嬢様!』

雛乃「あなたちょっと前に出過ぎではなくって? 太郎様が霞んでしまうではありませんか! ちょっと自重なさい!」

飛『ええぇ、どうしておいらだけ怒られるんだよぅ』

葉蔵「おおい、太郎ー!」

太『あぁ、葉蔵兄さん。わざわざ来てくださったんですか』

葉蔵「頑張れよ太郎! 差し入れとして美味い桃をたくさん持って来たからな!」

太『えっ……?!』

飛『ちょっと白ちゃんさ。何で葉蔵兄さんにタロちゃんが桃嫌いって教えてないんだよ』

白『いや、ついうっかり……。ていうかあの人、おれ達のチーム名読めねぇのかな』

青『馬鹿なんだろ。犬っころ、責任取ってお前が全部食いな』

白『そんな! 茜に会えねぇじゃんか!』



汀「それでは次、『公家顔君と木綿ちゃんチーム』の応援ブースです。応援メッセージをどうぞ~」

竹谷「おーい、柘植~、蓼沼さーん! 頑張れ~」

柘『良かった、こっちの人選は普通だ』

ト『普通って……アンタ一体誰を呼ばれると思ってたのよ』

蓼『あー、竹谷君だー。……と、あれは――』

二宮「蓼沼さん、柘植君、富田林君、頑張って下さいね」

蓼『うう、二宮先生……』

小『どしたんだよ、蓼沼。応援に来てくれるなんて良い先生じゃん』

蓼『違うの、今回これに出るにあたって、授業お休みする分の課題をもらったんだけど……、全部学校において来ちゃったの……』

ト『はぁ?! あの量全部!?』

柘『俺のを全部写すとしても、そもそものプリントがないといけないし……。いっそ俺のを一度全部消してコピーを取って……』

ト『ヌマ子アンタ何やってんのよ!』

竹谷「おおい、おおーい」

小『おい、何か呼んでるぞ』

柘『おお、どうした竹谷』

竹谷「なぁ、俺のやつまだ白紙だからコピらせてやろうか?」

柘『ナイス、竹谷!』

蓼『竹谷くぅん! ありがとぉぉぉ』

ト『いや、竹谷も竹谷でしょ。あいつも白紙ってどういうことよ』

竹谷「そんで写させてくれ」

柘『ちっくしょう! これは断れない!』 



汀「はい、次に参りましょう! 『スミスミシン・大食い魔女合同チーム』の応援ブースです! 応援メッセージをどうぞ~」

豊橋「おーい、矢作やはぎちゃーん! 頑張ってー」

矢『げぇっ?! 豊橋さん! 絶対所長だと思ったのに!』

然『あっ! あの時マリーさんに迫ってたスーツのイケメン! マリーさん、駄目! 僕の後ろに隠れて!』

豊橋「今度二人でまたご飯行こうね~」

矢『ちょっと! 誤解を生むような言い方やめてください!』

然『マリーさん、あの人とご飯行ったの……?』

矢『違う! 私の行きつけの食堂に豊橋さんが後から来たの!』

オ『あらあら、恋のライバル~?(ニヤニヤ』

サ『からかうなよお嬢』

サヨコ「おい。馬鹿弟子」

オ『げぇっ?! ばあちゃん!』

サ『サヨコ師匠! 何でここに?!』

サヨコ「何でも何も、可愛い孫とその箒の応援に来てやったんだ。感謝しな」

オ『感謝しな、って……。箒もないのにあの島からどうやって来たのよ』

サヨコ「ふん。アンタみたいな半人前と一緒にするんじゃないよ。方法なんざいっくらでもあるんだ」

オ『えぇ~、ばあちゃんが見てると思ったら途端にやりづらくなったわねぇ。私、帰って良いかしら』

サ『良いわけないだろ!』



汀「スタジオ、盛り上がってるみたいですね~。ではでは、お次はこちら、『そこそこカフェチーム』のブースです~。応援メッセージをどうぞ~」

出内「皆さーんっ!」

マ『ああ、出内さん』

ヨ『みたらしもいますよ!』

湯『あらぁ~、みたらしちゃん、偉いわねぇ、ちゃんとキャリーにおさまって』

木『この場合、絵的には出内氏が抱っこしてるのがベストなんじゃないの?』

ヨ『木更津さん、私かマスターならまだしも、出内さんにみたらしが黙って抱かれてるわけないじゃないですか』

木『成る程』

出内「皆さん頑張ってくださいね! こっちはこっちで楽しんでますから! アッハハハ!」

湯『うっわ、あの人まーたバズーカみたいなカメラ持ってきてる……』

木『みたらし至近距離にいるのに何であんな望遠レンズ必要なのよ……馬鹿なんじゃないの、こっわ……』



汀「可愛い猫ちゃんでしたね〜。それでは最後、『あけぼの文具堂チーム』の応援ブースです。どうぞ〜!」

夏果「大槻さーん! 皆さーん! 頑張ってくださーい!」

大『夏果さんっ!!』

光『うるさっ!? ちょ、大槻主任、声デカすぎですって。んもー、耳が痛いですよぅ』

伏『はっはっは、大目に見てやってくれ、小橋君』

片『仕方ないですよね……。って大槻主任、そんなに手を大きく振らないでください。あっ、危なっ!』

瀬川「おーい、小橋くーん」

光『瀬川さんっ!! わぁい、瀬川さぁん!』

大『……お前、人のこと言えねぇじゃんか』

片『光ちゃん、光ちゃん、落ち着いて。ねぇ、カメラ回ってるから、ねぇ』

伏『あっはっは、どこも順調なようで何よりだ』


汀「それではスタジオにお返ししまーす!」



章灯「はい、汀さん、ありがとうございました! いやー、元気をもらえる応援メッセージでしたね!」

宇部「……そう? 一部だけじゃない?」


 

それでは次話から再び格付けチェックに戻ります!

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