第2問 音楽・後編

・そこそこカフェチーム


ヨ「とりあえずいっせーのでいきますか」

木「オッケー! いっせーのっ」

ヨ「B!」

木「B! あら? ヨリちゃんもBなの? なぁんだぁ」

ヨ「なんだ、って何ですか?」

木「いや、真っ二つにわかれてさー、ああでもないこうでもないってバチバチの議論交わした方が面白いじゃない?」


宇部『えっ、あのオバさん、もめたいの……?』

マ『ヨリちゃん、そのままそのまま!』

湯『木更津さーん! 番組のこと考えなくて良いからー!』


ヨ「えっ、じゃあ私一旦Aにしときます……?」

木「よっしゃ! そんじゃここからバトルスタートね! ヨリちゃんは全力でAを推してきて!」


マ『良いから! バトルスタートしなくて!』

湯『木更津さーん! 何かスタッフさんが指チョキチョキしてるー! たぶんそれ全カットになるー!』

宇部『うわぁ、語る語る。クラシックとの出会いから何から全部語るじゃん……』


ヨ「……負けました、木更津さん。Bにします」

木「よっしゃ! それじゃBで!」


宇部『やっと移動したか……』

マ『いやー、でも何かちょっと良い話聞けたよねぇ。今度ウチの店でもクラシックかけようかな?』

湯『アラほんと?! それならねぇ、良いのがあるのよ! あたしのおすすめはね、ベルリオーズの〜』

宇部『やべぇ! クラシックおばさんこっちにもいた!』



~Bの部屋~


ヨ「失礼しまーす」

木「おお、いるいる! 室町ーズいるじゃん!」

太「むろまちーず……?」

青「何だい、それ」

木「え? 違うの? あたしてっきり室町時代からタイムスリップしてきたのかと思ってたけど」

ヨ「木更津さん、たぶん、それ言ってもわからないと思いますよ。ていうか、この人達、そもそも室町時代の人じゃないみたいですし」

木「えー?! そうなのー!? どっからどう見ても室町っこじゃん?」

ヨ「限りなくそれっぽいけど、違う世界から来てるらしくて」

太「青衣、あの二人はさっきから一体何を……?」

青「さすがのわっちにもちんぷんかんぷんだよゥ」


宇部『あーもーその辺はあんまり突っ込まないでくださーい。スタッフさーん、この辺カットでー!』



・あけぼの文具堂チーム


片「もうどっちがどっちか全然わかんないよ……」

光「もうこれはさ、絶対あの二人にもわからないって。誰も僕達を責められないよ」


伏『そうそう、落ち着いて片岡君。大丈夫、大槻君は自信満々にAって言ってたから』

大『い、言うなよ伏見。お前自分が合ってたからって……』

伏『まぁ、当てずっぽうだけどね。何となくBの方が音の粒が揃ってた気がして』

大『音の粒って……何だよそれ』


片「だ、だよね……。じゃあ、せーので行こう」

光「せーのっ! B!」

片「B!」


宇部『クソっ、合ってんのかいっ!』

伏『はっはっは、さすがは片岡君だ』

大『ぐぬぅ……』


片「わぁ! 揃った!」

光「ちょっと藍ちゃんそんなにびっくりしないでよもう」

片「だって揃うとは思わなくて……。ああでも良かった、喧嘩にならなくて」

光「まぁ、わかれたとしても藍ちゃんと喧嘩になることはないと思うけどね。さ、行こ行こ」



~Bの部屋~


光「コンコン、失礼しまーす! わぁ! いっぱいいるー!」

片「よ、良かったぁ……」

木「はいはーい、いらっしゃーい」

ヨ「お好きなお席にどうぞ~」

木「ちょ、ヨリちゃん、職業病!」

ヨ「あ、ほんとだ」

太「人が増えると心強いなぁ。なぁ、青衣」

青「そんなこと言って、坊、ちょっと表情が固いんじゃないかえ? ほら、もっとわっちの方にお寄りよ」



〜正解発表〜


 さぁ、それでは正解発表です。

 格付けマスターである私、宇部が入った部屋が正解でございます!


 では!


 ――ガチャ!


宇部「おめでとうございます! こちらがプロの楽団の演奏でした!」


太「おお、合ってたのか」

青「そのようだねェ。さすがは坊だ」

木「ま、当然よねぇ~、あっはっは!」

ヨ「木更津さんがいて良かったです」

片「これほんと心臓に悪いよ、光ちゃん……」

光「やったやったー! 瀬川さん見てますかー! やりましたよー!」



~A(不正解)の部屋~


ト「うっそでしょ……」

小「マジかよ! 絶対Aだと思ったのに!」

然「うわぁ……マリーさんごめんんん」

サ「いや、然太郎は悪くない。悪いのは全部俺だああああ」



~代表者がスタジオに戻ります~


飛「タロちゃーん、頑張ったねぇ~お帰り~」

太「ただいま、飛助」

白「あっ、こらどさくさに紛れて抱き着くんじゃねぇ!」

青「ちょいとお前達、わっちには何もないのかえ?」

飛「姐御もお疲れ様~。ねぇねぇ、あとでおいらに膝枕してくれよぅ」

青「ほっほ、可愛いお猿だこと。犬っころはどうする?」

白「誰がそんなかってぇ膝枕に!」

青「おやァ? わっちの膝が硬いって、何でわかるんだい?」

白「そりゃまぁ普通に考えれば……」

太「まぁまぁ落ち着けよ白狼丸。人間の膝はそもそも硬くて当たり前だろ?」

飛「うん? タロちゃんもしかして膝枕って、本当に膝を枕にすると思ってる……?」

白「どうやらそのようだな」

青「犬っころ、あとで茜の方にちゃんと教えておやり」

白「おっ、おう……」


ト「悪かったわね……」

蓼「良いんだよ。トンちゃん、気にしないで!」

柘「小暮もそんな気落ちするなよ」

小「いやもうこれマジで精神的にキッツいな」


然「マリーさん、ごめん……」

矢「良いって良いって、気にしなさんな。ね? ほら、サル君もね? 次頑張ろ、次!」

オ「そうよ、サル! そんな姿あなたらしくないわよ!」

サ「俺はお嬢と違って繊細なんだよ」

オ「まぁ! そんなこと言ったら私が繊細じゃないみたいじゃない!」

サ「どう見たってそうだろ!」


マ「おお~、お帰り~」

ヨ「やりましたよ、マスター! 木更津さんすごいです!」

湯「いやー、さすがはクラシックおばさんよねぇ」

木「良かったわぁ、演奏。ちょっと帰りにCD買って帰ろうかしら」



~現在の成績~


一流キャラクター

 そこそこカフェチーム


普通キャラクター

 桃嫌いの桃太郎チーム

 公家顔君と木綿ちゃんチーム

 あけぼの文具堂チーム


二流キャラクター

 スミスミシン・大食い魔女合同チーム


※第3問は感性に関する問題のようです。いまのところ、盆栽とかかなぁ、って思ってます。



参加したキャラクターが登場するお話は、第1問の後編の方に載せたので、そちらを見てください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る