第11話

「やっと休めるっ」

そう言いながら僕は宿屋のベットにダイブする。

「カルトお行儀が悪いよ、もぐもぐ」

「いや食べながら喋ってるアルマには言われたくないよ」

今は冒険者としての初仕事が終わり宿屋でやすんでいるところだ。

いやそれはいいんだが僕は今はアルマと2人っきりで1つの部屋を使う事になっている。ルトさんがチェックインをする時に受付の人が「部屋が1人用の部屋と2人用の部屋が1つずつしか空いてないんですぅ」とか言ってたのは聞こえたんだけどなんでこの部屋割りなんだろう。ルトさんも「それで構わない」とか言って普通に2人用の部屋の鍵僕に渡してきたしさ。

「どうしたの?何か悩み事?」

僕がうーんと唸っているとアルマが聞いてきた。

「いやぁ、夜な夜なアルマに丸呑みされるか心配だなーって」

なんて言えないよな、言ったら多分食われる。てゆか野宿の時何回か食われかけたし

「何でもない、それよかそろそろ夜ご飯の時間だよ。ルトさんも食堂で待ってるとか言ってたし行くよ」

アルマは既になんか食べてるけどね

「ご飯っ、早く行こっ」

アルマは急かすように僕の手を取って食堂へ走っていく。

「そんなに急がなくてもご飯は逃げないってば」

「ご飯は逃げなくとも空腹が迫ってくる」

いや何が空腹だよ、さっきまでもぐもぐ食ってたくせに。

「そっか急がないとね」諦めた

食堂に着くとその入口でルトさんが待っていた。

「来たかそれじゃあ行くぞ」

そう言ってルトさんは席を探して座った。

それについて行き僕らも座る。

「ご注文はお決まりですか?」

定員さんが注文を取りに来た。

「ではわしはこれを」

「私はこのふたつ」

「僕は、まだ決めてないです」

つか2人が決めるの早いんです。なんかアルマふたつ頼んでたし。

「かしこまりました。またご注文がございましたら承ります」

こうして僕はまだだけど夜ご飯が始まり

「いただきます」

終わった。

「ごちそうさま」

いや早かったなぁみんな食べるの。僕はそんなに頼んでないけど。

「じゃあ部屋に戻ります」

そう言って僕とアルマは席を立つ。そうするとルトさんが

「カルトよ、大切な話がある。アルマを部屋に送ったらわしの部屋に来い」

と言った。なんだろ話って、しかもアルマ抜きで

「わかった、じゃあアルマ行こっ」

「うん」

アルマの手を取り部屋に戻る。

「なんだろうね?話って?」

「さあ?わかんない。まぁとりあえず行ってくる」

「うん行ってらっしゃい。私は先に寝てるおやすみ」

「うんおやすみ」

僕もさっさと寝たいけどルトさんに呼ばれたからには行かないとだしな。

「僕も早く寝たいな」

そうボヤいてルトさんの部屋へと向かう。

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