第7話
「ようこそギルドへ、今回はどんな御用でしょう?」
今はギルドで受け付けの人に冒険者の登録をお願いするところです。(手続きはほとんどルトさんがやってくれてる)
「冒険者の登録がしたいんだ、頼めるか?」
「はい、大丈夫です。えっとーそちらのお二人でよろしいでしょうか?」
僕とアルマの方を見て、ルトさんに尋ねる。
「あー、アルマはどうする?しておくか?」
「私は、いや私もする。冒険者になる」
「分かった、それじゃあ二人分お願いしよう」
「はい、かしこまりました。それではコチラに名前等、ご記入をお願いします。」
そう言って受け付けさんは僕とアルマに紙と白い羽根で作られたペンを渡した。
それを受け取り僕とアルマは近くの席に座る。
「わしはちょっと外すな、そんなに時間はかからないから書けたら受け付けの人にお願いしてな」
「「はーい」」
ルトさん、受け付けの方に行ったけど何しに行くんだろ。
「まぁ考えても分からないだろうし、いっか」
「ん?どうしたの?カルト。分からないとこでもあった?」
口に出てたのか、アルマが首を傾げてそう言われた。
「いや、大丈夫だよ。アルマも何か分からなかったら言ってね。僕はルトさんに書き方教えて貰ってるからさ」
「そうなの?じゃあここ、何書けばいい?」
「あぁそこか、それは」
なんて言いながら書き進めていく。
(((30分後)))
「どう?書けた?」
「うん、完璧。思ったよりも時間かかったけど」
「よしそれじゃあ受け付けに行こっかー」
「うんそうする」
そう言って席を立ち受け付けに向かう。
「「お願いします」」
「はい、かしこまりました。それで少々お待ちください」
受け付けさんにお願いしたと同時に、受け付けの後ろのドアが『ガチャ』と開いた。
「書けたか、丁度こっちも用事が終わった所だ」
「うん出来たよ。でもちょっと時間かかるそうだよ」
「まぁそりゃそうだな。それじゃあ小腹が空いたし何か買いに行こうか?」
「うん、お腹すいた」
あれ?さっき食べたよな?て言うかルトさんお腹すいてないって言ってたよね。まぁでもまだ口が痛いし気休め程度に何か食べようかな。なんて思った瞬間受け付けの人が帰ってきて
「申請の方が完了しました」
と言った。「少々」とは言ってたけどホントに早かったな。
「おぅ、もう出来たのか。昔はもっとかかったのにのぅ」
ルトさんもこんなこと言ってるし、まぁ遅いよりかは良いよね?
僕はそんな事を考えながらアルマと一緒に差し出された金属で出来たカードを受け取る。
「これが冒険者の証?これで冒険者になれたの?」
「そうじゃよ、そのカード、あ〜えっと正式名称忘れた、わしももう歳かのぅ。まぁそのカードがあれば今後冒険者としての活動が出来るのじゃよ」
そう言いながらルトさんはカードを取り出して、僕とアルマに見せる。
「まぁそれじゃあこれから先輩としてわしが冒険者としての見本を見せるとするか」
ルトさんはギルドの入口を開けながらそう言う。
「うん、僕もルトさんの様な立派な冒険者になってみせるよ」
僕はルトさんの開けてくれた扉を通る。
「私も頑張る、、でもその前に何か食べたい」
そしてその後ろをアルマが通る。
「そいえばそうじゃったな、では近くのクレープ屋にでも行くか」
「うん行く、クレープ食べたい」
そう言いながら歩いていくルトさんとアルマの後ろで僕は『また食べれるのか』と思いながらついて行った。
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