第8話 彼の学校への恐怖
彼の話を聞くことで高校への恐怖が芽生えながら、明日から高校に通うことになったのでした。
正直に言ってしまうととても怖い。なんであそこまで怖く学校のことを説明できてしまうのか分からない。更に妙に生々しいのだ。
私はちょっと彼の過去のことが気になってきたので、
「あなた一体学校で何があったらそうマイナスな音しか出てこないの。ちょっとでいいから話してもらっていいかな?」
これに対しての彼の言葉は想像を絶する恐ろしいものでした。
「俺は今まで学校でいじめられてばかりで不登校だったんだ。だが親は俺を医者にしたいみたいでな、ずっと勉強をさせられいたんだよ。その中で嫌になって家を出たら交通事故にあってしまった。まあ気にしないでお前は高校生活を楽しんでくれ」
こんなふうに言われたら、なおさら学校に行きたくなくなってくるですけど。
でもこの話を聞いてもうひとつ聞きたいことができたのでした。
それは、「逆に聞くけどなんでいじめられたので」
これに対し彼は、「思い出したくない。頼むからこの話を終わってくれ」
彼のせいなのか知らないけど私は何故か気分が悪くなってきた。
こんなにも恐ろしいところに行くことを憧れていることを彼に話すとき一体彼はどれだけ来る住んでいたのだろう。私は心の中で彼に謝ることにしたのでした。
だが彼は私に対し、
「お前は俺のことを気にしなくていいから高校生活を楽しんてくれ。お前が楽しそうにしてたら俺も高校への恐怖を克服できるかもしれない。あとひとつだけ言っとくが第一印象は大事だから大切にするようにな」
私は先輩からのありがたい言葉を胸に明日に迫る高校生活初日の挨拶をどうするか朝になるまで考え続けるのでした。その間も彼は心の奥底で震え続けるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます