第7話 一章の完成 高校への憧れ

やっとの思いで本の一章が完成したのでしたが、私はそれどころではなかった。なぜなら明日にはこの病院を退院して、高校に通うことができるからである。それ対し彼は、「高校なんて行っても地獄だぞー。そもそも学校なんて行かないほうが楽しい」とか言ってあこがれをぶち壊してくる。

「そういうこと言わないで、私学校に通うのがずっと憧れだったんだから」

なにせ私はこの病院から出たことがない。だから憧れるのは間違えではないだろう。なんか彼が、「学校なんか言ったらいじめられるだけ」とか言ってる気がするけど気のせいだよね。

そして彼は話を変えて、「でも本が一章だけでも完成してよかったな。これでゲーム機を叩き割らなくて済むよー」

それに関してはとても怖かった。あの時の彼は本当に血のない悪魔なのかと思ったからね。

「本当に良かったよ。もし割られてたら私多分立ち直れなかったから」

これに対し彼は呆れたように、

「いやいや最初から真面目にしてたらこんなことになってないからね。これからも真面目に書くようにしてくれよ」

まあ私も叩き割ってもらうのは嫌なので、

「分かってますよ。これからは、一生懸命書くときは書きますよー」

まあ適度に頑張っていけばいいよね。まあ彼は納得してそうにないけどいいかな。

しかし彼は念を押すように、

「高校に通うようになってもちゃんと本を書くようにしてくれよ。なんかお前忘れそうだし」

「言わなくてもわかってますよー。その代わりにあなたもちゃんと私を手伝いなさいよ」

今回彼は何もしてないからね。本当に偉そうにしやがってと思っていたら彼が

「役割分担を教えてやろう。お前が執筆担当で俺がお前がサボらないように見張る担当わかったな。後で来たら高校でイラストとか書いてくれる人を探してくれよ」

なんかおかしいことばかり言ってる気がするけど一つ聞きたいことがある。

「ちょっと待ってイラスト各人まで私が探すの?」

彼はこれに対し、「何当たり前のこと言ってるんだ。お前が探すに決まってるだろ。じゃああとは頑張ってくれよ。俺はもう寝るから。その代わり高校生活どうしたらいいか考えておいてやるよ」

それ対してはありがとうだけど、ちょっと待って寝るな。まだ話は終わってないんですけど。

これによって私は自分の高校生活が恐ろしくなってくるのでした。

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