第6話 地獄の最終日
一体どうしてこうなったのか。
聞いて欲しいこれは、一日前のことだ。私が懲りずに生き抜きでゲームを始めようとした時、3日前にも聞いたあの恐ろしい声を聞いたのだ。
「なあ、お前一体何を始めようとしてるんだ?まさかゲームを始めようとしてるんじゃないよな」
怖い。一体どうしてこんな声を出すことができるのだろう。
しかし言い訳しないとヤバイというのはわかる。
なので私は、「違いますよー。ただ少しゲームを触ってみただけですよー」
完璧、これなら納得してくれるだろう。
しかし、この言葉が彼をさらに怒らせるのでした。
「お前まだ分かっていないようだな。ならこのゲームを叩き割ってやるからな。これがお前の選んだ未来だ」
あれなんかおかしい。一体何を間違えたのだ?
あとちょっと待てゲーム叩き割るって言ったよね。よし私からも少し言わないといけないようだ。
「あのーなんでまたゲームを叩き割ることになってませんかー」
やっぱり聞かないとダメだよね。
そして彼は、こう訪ねてきたのだ。
「じゃあ質問だ、本一生まで書き終わったのですか?」
あ、やばいあと少しだけど終わってない。
ここは正直に言いましょう。「まだ終わってません。でもあと少しです」
よし今回は怒られなさそうだ。
だけど彼の言葉は予想と大きく外れたものでした。
「終わってないのならゲームは許さん。ゲームがあるからダメなんだな。やっぱり叩き割りますか」
普通そこまで言いますか。やっぱり言い返さないと。なので私は、
「あの終わってないだけで壊すとか頭おかしいんですか?」
あれ言ったあとに気づいたけどこれってやばいんじゃ。
案の定彼はとんでもないほど恐ろしい声で
「頭がおかしいだとそれはお前のことだよな。早く机に向かって小説をかけ」
まあそうですよね。
「分かりました。一生懸命頑張ります。だから私の片手の主導権を握ってゲーム機掴むのやめてください。というかそういうことできたんですね」
これに関しては私もびっくりだ。まあ彼がどうしてそんなこと出来るのか教えてくれともわからないだろう。
案の定彼は、「ノリで出来た」とか言ってるし、のりで私の体使わないで欲しいんですけどね。
まあこれはこれで面白いから良しとしましょう。
この後も彼の鬼のような声を聞きながら本を書き続けるのでした。
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