第5話 突然始まる息抜き

彼はいきなり起こり始めていた。

内容は至ってシンプル、「お前一週間本を書くんじゃなかったのかよ。なんで三日目に入ったところでゲームを始めてるんだよー。お前ふざけてんのか」

それに対し私は、

「あー聞こえない。ちょっと飽きたからゲーム始めたわけじゃないんだからね」

まあこれは仕方がないのだ。そこにゲームがあるのが悪いのだ。そう私は悪くない。そんなふうに現実逃避をしているところにまたうるさい声が聞こえてきた。

「言い訳はいいから早く書け、わかったな」

はーほんとに厳しすぎじゃないのかなー。私だって女の子だから優しくしてよね。というわけで私の言い訳はまだ続きます。

「あのね、これ一度始めたらやめられないの。だからあと少しだけやらせてちょうだい」

それに対し彼は、「いいけどあとどれくらいで終わるんだ?」

こう聞かれてしまったら応えるしかないでしょう。

「あと4日させてください」

この言葉によって彼はこれまでで一番怖い声でこう言った。

「お前、あと4日で小説の一生終わるんだよな?終わりませんでしたなんて言った時お前のゲームを叩き割るけどいいんだな」

なんて恐ろしいことを言い出したんだ。ゲームを叩き割るだと、それは私に死ねと言ってるのと同じだ。そのため私は言い返すに決まっているだろう。

「なんでそんなこと言うんですか。流石にその言葉は許せませんよ」

それに対し、彼は先程よりも恐ろしい声で言い放った。

「まずお前は、3日前になんて言ったか覚えているか?」

やばい、全く覚えてない。ここは黙って乗り越えよう。

そのことを悟ったのか彼はこう伝えた。

「お前は一週間本を書くと言ったはずだよな。だったらせめて本を書き終わってからゲームをすればいいだろう。というわけで書いてくれるよな」

「分かりました。なので許してください。頑張ります」

流石にこの感じはやばい。なんか少しでも間違えたら死ぬ気がする。今は一生懸命するのが良さそうです。

では、今から死ぬ気で本を書き進めていくことしようではないか。

しかし、この三日後に阿修羅のようになった彼にまた同じことで怒られることになるのはまだ誰も知らないのでした。(次回、どうなるのかお楽しみください)

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