忘れない忘れたくない夏。
@oota
第1話
咲楽陽菜(サクラ ヒナ)はキャンプ場へ向かっているバスの移動中に親友の大谷聖恋(オオタニ セレン)、翡翠葵(ヒスイ アオイ)、真宙美玖(マソラ ミク)らと雑談をしていた。
『お腹すいたよー!!!バス長いしもう12時だよ!?早くつかないかな〜。』
『残念だな陽菜、キャンプ場へ着いても弁当を食べる前に開村式やらあるぞ。お菓子でも食べとけ。』
葵はそういった。葵は言い方は冷たい方だが長女であり、兄妹が多いため面倒見が多いので親友グループの中でも姉貴的存在だ。
『開村式ぃぃぃい!?!?!?なにそれ!!!!絶っっっ対に楽しくないじゃん!!』
『しょうがないよ〜!やんなきゃいけないんだからさ。はいチョコレート』
聖恋は陽菜に1口サイズのチョコレートを分けた。聖恋はマドンナ的存在であり親友グループの天使だ。性格よし顔よしスタイルよしのためまさにいいとこ取り、女神だ。
『わぁぁ!!!ありがとう!!!』
(あれバスの移動中お菓子食べちゃダメなのにな〜簡単に騙されちゃうなんて陽菜ったら可愛い……!!)
だが1部腹黒いところもある。
『こらそこ!!!お菓子を食べない!!何度注意したと思っているの!?』
『食べてないです!!!!』
先生に怒られ必死に抵抗する陽菜。
『先生〜この陽菜の顔可愛いですよね!!ほっぺにお菓子詰め込んでハムスターみたい……笑』
美玖はそう言った。
『美玖さん!!スマホは持ってきては行けないはずです!!没収します!!2人とも反省文3枚提出ね!!』
『『っはぁぁ!!!!????』』
『2人ったら何をしてるんだか。』
呆れて葵が言う。
『元はと言えば聖恋が陽菜にお菓子を渡すから!!』
『そうだよ!!あのチョコレート美味しかった!!!!』
『何言ってんのよあんたは!!!!』
『ええ私悪いことしてないよ??キャンプ場に行ってから食べて欲しかったのに……てか陽菜にお菓子食べとけって言ったのあおちゃんじゃない??』
『あ〜お〜い〜〜〜!!!!!』
『でも食った陽菜がいちばん悪いだろ』
『た、確かに!!!!』
『陽菜が納得してどうする。』
『とりあえずみんな落ち着いて。聖恋、陽菜にお菓子を渡すな。陽菜、TPOをわきまえろ。美玖、お前はアホか。』
『私だけおかしくね???』
『そうか??ピッタリだと思うぞ。』
こんな雑談している間にバスはキャンプ場へと到着した。
豊かな自然に囲まれたキャンプ場だ。
『わぁあ綺麗!!!空気が美味しい!!』
『陽菜に分かるの〜???』
『人一倍舌は肥えてます!!!』
『それっていい事なのかしら。。。』
そんなことを言って笑っていた。
忘れない忘れたくない夏。 @oota
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