第6章 社畜の俺は今夜もJKに押し倒される

第54話 第6部 プロローグ

 チュン・・・チュン・・・


 鳥の声がする。

 カーテンの隙間から明るい光が漏れている。


 安藤美紅は、薄く目を開けた。


 頭が重い。

 昨夜は飲みすぎた。


「おはよ」

「ほえ!?」


 至近距離から声をかけられて、思わず変な声が出てしまった。


 隣に寝ている・・・添い寝しているのは・・・美少女。

 だが・・・裸のその胸は・・・胸板だった。



 だんだんと記憶がよみがえってきた。



 居酒屋で、澤木ひかると飲んだこと。

 勧められるままに、結構飲んだ。


 その後、コンビニでビールを買い込み自室に一緒に帰ってきたこと。


 そして・・・


「思い出した?」


 そういって微笑んで、優しくキスをしてくる。



 顔を真っ赤にして、毛布に顔をうずめる美紅。



 悔しい。




 てっきり、女の子と思っていた相手は・・・オスだったのだ。


 そして・・・






 その夜の出来事は、決して悪いものではなかったのが余計に悔しいのだ。

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