第7話 グループチャット、便乗して退席する奴いるよね。
生駒 遷都
「それじゃ、また明日。」
奈良さんにそう言って家に入る。
死んでから、やっと明日が最初の休日か~
やっと!色々物を買いにいけるぞ。
そういうのも無理はない。
必要最低限の物は、下のコンビニで揃えたけど、最初はベットと制服しか無かったからなぁ。とりあえず、買うものをリストにアップするか。
まずは服だな、それに調理器具と食器。
後は………
まぁ!後は適当だな、書くのがめんどくさくなって、メモ用紙をゴミ箱に捨てる。
食事と、お風呂を済ませてると、五條君からのグループチャットが届いた。
「明日は、10:00に駅前集合!遅れるなよ。」五條 20:30
「了解です。」生駒 20:31
「わかりました。」奈良 20:31
「そりゃ、あたしに言ってるのか?」天塚 20:40
「別にお前にとは言ってないだろ。」五條 20:41
「あんたこそ、遅刻すんなよ。」天塚 20:42
「こないだだって、遅れてきたじゃねーか」
五條 20:45
「こないだって、いつの話しよ。あんたと出掛けたの何て、何ヵ月も前の話しでしょ。」
天塚 20:46
「あっそっか。クラス1の美少女と言われる、あたしと出掛けたなんて、あんたにとって、何時まででも新しい記憶なんでしょうね。あ~何て罪なあ・た・し」天塚20:50
「自分で、クラス1とか言う?普通?」五條 20:55
「生駒君はどう思う?」 天塚 21:00
「どうって?」生駒 21:01
「決まってんじゃん。クラスで1番の美少女がって事よ。」天塚 21:05
「クラス1かはわからないけど、天塚さんはとっても綺麗だと思うよ…」生駒 21:07
「でしょ!でしょ!こいつったら、あたしの魅力に気付いてないんだから」天塚 21:10
「遷都を巻き込むんじゃねーよ。可哀想だろ!」五條 21:11
これ…何時まで続くんだろ??
「先に寝ます。おやすみなさい。」奈良 22:00
流石、クールビューティーの奈良さん、良く言ってくれた。これで俺も退席できる。
「おやすみなさい。」生駒 22:01
「おやすみね、奈良さん」天塚 22:01
「んじゃあしたな」五條 22:01
6:30
いつも通りの時間に、目が覚めた。
でも今日は、いつもより目覚めがよい 。それはきっと、今日、クラスメイトと一緒に買い物に行くのが楽しみ何だろう。そういえば、生きていた時も、クラスメイトと一緒に、出掛ける事なんて無かったし。顔を洗い、朝食を食べて身支度をする。
1時間もしないうちに、準備が整ってしまった。女性とは違い、男の準備何て、あっという間である。
特にやる事もなく、ベットの上でダラダラ過ごす。
奈良さんに、駅前まで一緒に行こうと誘った方がいいのかな?
あ~でも、キモいとか思われるかな?
現地集合でいいじゃない。とか思われるかな?
でも一人で勝手に行くと、冷たい人とか思われるかも……
そんな事を考えていると気付けば8:30だった。勇気を振り絞って、奈良さんに個人チャットを送る、メッセージを書くが送信ボタンが押せない。
「今日、駅前まで一緒に行きませんか?」
生駒 9:00
送ってしまった。直ぐに既読がついた。反応は??
「うん、わかった。9:20に玄関の前で。」奈良 9:03
よかった~。でも、ちょっと返信が遅かったから、もしかして、面倒くさいなとか思われたかも……
例え、玄関の前の待ち合わせでも、女性を待たせるのはNGだよな。
でも、あんまり早く出て、気合い入れすぎと思われたくもないので、2分前位でいいかな。扉を開けると、
青いワンピースと、黒くて少し長めのカーディガンを着た。奈良さんが出てきた。
(めっちゃかわいい…)
気がつくと、奈良さんの事を見つめていた。
慌てて我に帰り、
「おはよう。」
奈良さんも
「おはよう。」
という。
「それじゃ、行こっか。」
そう言われ、エレベーターへ向かう。
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