第8話 ドラゴン、海に行く(そして社畜の体はダシを求める)

 竹子がこの世界に来てからすでに数か月が経過した。


 竹子はその間とにかく働いていた。あっちこっちの村に飛んでは荷物を運び交易し、特には人を助け時には金を巻き上げ…失礼、その辣腕を振るいながら、まさしく八面六臂の活躍をしていた。


 至極楽しそうに働いては笑顔を振りまき、供される料理に舌鼓をうち、人々と楽しんで会話し、子供たちと語らってはよく親しんだ。


 竹子は実によくこの世界に馴染んでいるように見えた。


「出汁が飲みたい」


 そしてそんな竹子は今元気にホームシックになっていた。


「出汁が飲みたい…出汁が飲みたいよぉ…」


 とある日の昼下がり。ドラゴンの背中でひっくり返りながら、竹子はそんなうめき声を出し続けていた。


 前回の竹子の消耗っぷりをみた村人たちから定期的な休養日を義務付けられたため、本日のドラゴン急便は定休日である。


 そんなうららかな日の昼下がりを破壊する名状しがたい竹子のうめき声。


 ドラゴンはげんなりした。気持ちよく昼寝とかとてもではないができないほどの悲壮感に満ちた声音である。


 仕方なく、ドラゴンは背中の干物に話を聞いてみることにした。このまま背中で管を撒かれ続けてはたまらない。


「ダシってなんだよ…また前の翼なんとかみたいに得体のしれない飲み物か?」


「違いますよぉ…ああいう精神バリバリって感じじゃなくて、もっとこう…魂が覚えているというか…一度その味を知ってしまうと離れられないと言うか…普通に生活しててもなんか違う気がして飲まずにはいられないと言うか…」


「うん。前のよりやばいということがわかった」


 竹子がすかさず否定の言葉を繰り返したが、ドラゴンは右から左へと流した。


 もとより竹子の言を真に受けてはいない。

 何分こいつは無自覚な虚言癖というか誇張癖のようなものがあるのだから、何でもかんでも言うことを真に受けていると痛い目に遭うことは学習済みだった。

 本人に自覚がない分質が悪いとドラゴンは思っている。


 竹子はしばらく出汁の魅力についてわあわあと繰り返していたが…やがて疲れたのかぱったりと力尽きて背中に突っ伏した。


「ああ~…出汁が飲みたい…味噌汁…おでん…うどんのつゆ…ざるそば…煮物…うう…お茶漬け…」


 なんだか耳慣れない言葉ばかりが大量に出てくる。その単語の羅列がダシとやらと何が関係あるのかわからなくてドラゴンは頭に疑問符を浮かべた。


 しかし何を言っているのかは分からなくとも、その必死さだけは否が応でも伝わってくる。


 普段あれだけ暴走特急のごとく明るいこの人間が疲労以外でここまでへにょへにょになっている様は見慣れなくてなんだかむずがゆかった。


 ので。


「というわけでダシが欲しい」


 ドラゴンは村に降りた。背中の竹子は抵抗一つなく背中に張り付いていた。

 ダシ、ダシと何やら呪文のように唱えている。


「ダシってなんだい?聞いたことないなあ」


「僕も知らん。こいつの故郷の飲み物らしい」


「へえ。どんな飲み物なんだい?」


「魂が覚えているというか…一度その味を知ってしまうと離れられないと言うか…普通に生活しててもなんか違う気がして飲まずにはいられないと言うか…」


「駄目だドラ坊!そいつは多分王国法で禁止になってるやべー粉だから今すぐ嬢ちゃんから取り上げろ!」


「違います…製造工程にケシの実もコカの木も麻の葉も含みません…体をぶっ壊したりしませんしぃ…」


「へえー、じゃあ何でできてるんだ?」


「そうですねえ、こっちでなじみ深い食材で言うとキノコとか…」


「やっぱり駄目じゃねえか!!!」


「違いますー!怪しいキノコじゃありません!ふっつうの食用キノコを乾燥させるだけですー!」


「どうどう、両方落ち着けー」


 ドラゴンが面倒そうに声をあげる。明後日の方向にヒートアップしていたアレクはじめ村人と竹子ははっと気づいて一旦議論を中止した。


「うーん、しかしそのダシとやらは俺たちじゃ用意できそうもないなあ。てんでさらさら見当もつかねぇ」


「う、ううう…」


「ああ、でもあいつは?ヘクターの奴、最近王都から帰ってきただろ」


「あー、あいつならもしかしてダシとやらも持ってるかもしれないなあ」


「えっ!」


 ばいん、とばね細工のようにドラゴンの背中の上で竹子の体が跳ねあがった。


「へ、ヘクターさん!?どなたですその方!」


「行商人だよ。周辺地域をめぐりながら生計を立てていて、冬だけこっちに戻ってくるのさ」


「それにしても今年は戻ってくるのが早かったわねえ。まだ秋だし、あの人にとっては稼ぎ時でしょう?」


「なんか最近王都やその周辺地域が妙にキナ臭くてさっさと退散したんだとよ。各地に検問敷き始めてて、王立軍もやたらうろついてるらしいし。締め出されそうだったから早めに切り上げてきたとか」


「運が良かったなあ嬢ちゃん。今ならちょうど家にいると思うぞ。この道突き進んで突き当りの…ってもういねえ!」


 竹子はすでにドラゴンの背中から消えていた。走り去る背中から、ありがとうございますという声が小さくなりながら消えていく。


 そんなに探し求めているのかと、アレクは少し驚きながらその背中を見つめていた。


 が、そのうちにやりと頬を緩ませて隣を見上げた。


「あんだけ欲しがってちゃ、そりゃあ手助けしちゃくなっちゃうよなあ?」


「うるさい。ちげーし。背中でうるさかったからさっさと黙ってほしかっただけだし」


「はいはい。寂しんぼのドラ坊はしばらく俺と遊ぼうなー」


「だーかーらー!」


 怒り狂うドラゴンが苛立たし気に吠えた。



「駄目でした…」


「お、おう」


「出汁なるものは聞いたことがないし近しいものも見たことがないと…当然持っていないそうで…まあそうですよね…うう…」


 あれから数十分後、竹子はすぐに戻ってきた。


 そしてドラゴンの背中でべったりと腹ばいになった。


 先ほど以上に完全に意気消沈していて、口を動かす以外の動作ができないとでも言いたげなほど体中から力が抜けていた。


「ううう~…お出汁…飲みたいよ…」


 でろんでろんに溶けた声音。こいつがここまで消沈していたのを見たのは最初の時と疲労で倒れた時以来である。


 なんなら疲労の時と同じように例の魔法の力とやらでダシとやらを作り出すのではないかと思ったが、さすがにそこまでではないらしい。


 竹子はドラゴンの背中でさながら開きにでもなったかのように脱力し、そしてひたすら呻いていた。

 涙がにじんでいるのか若干鼻声で、ところどころつかえて言いにくそうにもしていた。


 ドラゴンの口から大きめのため息が漏れた。


 くるりと首を曲げて竹子を見る。


 先ほどドラゴンの体に這い上った時と全く同じ姿勢のままだった。死体かこいつは。


「…そのダシとやらさあ、キノコから作れるんだろ?今あるキノコで作れないのか?」


 ドラゴンの発言に、アレクが驚いた様子で目を向ける。かと思えばまた先ほどと同じように何か言いたげな様子でにやにやと笑い始めた。


 黙ってろ、の意を込めてぎろりと睨みつけると訳知り顔で肩をすくめ、すすす、と離れていく。

 最後の最後までムカつく動作だったが、ドラゴンはひとまず怒りを収めた。


 今はそれより背中の竹子の話を聞くほうが先だった。


 竹子はよろよろと顔を起こすと、少しだけ何かを考え込んで…しかしすぐに目を伏せて首を振った。


「この辺でとれるキノコとは見た目も味も違うんです…。似たようなものは取れると思いますけど、私の知ってる出汁にはならないと思います」


「ふーん。なら他の地方のキノコは?お前の世界のと似てるものもあるかもしれないだろ」


「そうだとしても他の地方のキノコに似てるものがあるかどうかをどう確かめれば…わざわざそのためだけに他の地域行くのは流石に博打が過ぎますよね…」


「まあそれはそうだな。人づてに聞いたとしても結局現物を見なけりゃわかんないし」


「そうなんですよねえ。キノコって特に種類が多いから大変ですし。あと出汁を取るならキノコよりも鰹節や昆布を使う方がメジャー…」


 ぴたりと竹子の言葉が止まった。

 ドラゴンは怪訝そうに声を漏らした。


 竹子はやがてドラゴンの体の上でわなわなと震えはじめたと思うと、唐突に勢いよく身を起こした。


「それだーっ!!!」


 ぎょっとしてドラゴンが首を引く。


 竹子はごろごろと横に転がってドラゴンの背中から滑り降りると、勢いよく地面に激突した。


 村人もドラゴンもドン引きしたが竹子は何も気にしちゃいなかった。


 地面から米つきバッタのように体を曲げて跳ね上がると、一直線にアレクに向かって突進してくる。


 目が完全に据わっているし血走っている。あと普通に打ち身でもしたのか動きがぎこちない。


 さながら復活直後のゾンビのごとく、ホラーチックな挙動にアレクは乙女のような甲高い悲鳴を上げた。


「アレクさんちょっとお聞きしたいことがあるのですが」


「わかったわかったから近い近い怖い!!!離れて!!!その目やめて!!!」


「海は!!!この村の近くにありますか!!!」


「ヒィィ悪霊退散悪霊退散怨霊物の怪こま…え?海?あるにはあるが…」


「どのあたりですか!方角!方角教えてください!あとどれぐらい遠くですか歩いて行けますか私の足でもたどり着けますか母を訪ねて三千里!!!」


「今のふらふら嬢ちゃんじゃどっちにしろ無理だよ!!!」


「はいはい、落ち着けー」


 ドラゴンが軽く竹子の腹に尻尾を回して後ろに戻す。

 アレクが安堵の息を吐いた。


 しかし竹子の様子は変わらず、らんらんと瞳を血走らせながらアレクのことを凝視している。

 おい、とドラゴンが言葉をかけても様子に変わりはなかった。


「青い空…白い波…眩しい太陽…これはすなわち、水着回!!!」


「おーい、戻ってこーい」


「海!あるにはあるんですね!?教えてくださいアレクさん!私は海に行って出汁のもとになる食材を獲得し!そして何よりバカンスを満喫してきますので!!!」


「あー、うん、場所を教えるのはいいが、え、バカンス?嬢ちゃんまさか泳ぐ気」


「よっしゃー!行きますよ海!待ってろオーシャン!!!夏の魔物が目を覚ますぜ!!!」


 完全にどこぞへ旅立っている竹子。

 そんな様子を困惑しながら見つめるアレクと、あきれた様子で見下ろしているドラゴン。


「海だーっ!!!」


 竹子はもう一度嬉しそうにぴょんと飛び跳ねた。



「寒い」


「当たり前なんだよなあ」


 海に着いた竹子は一瞬で陥落した。


 まだ波にすら触れていないがそれでもわかる。この海は寒い。

 とても泳ぐだの遊ぶだのビーチバレーだのキャッキャウフフだのができる水温ではない。

 水の中に入るどころか、波打ち際で薄着というだけで十分に死である。


 竹子はぶるりと身を震わせ体を抱いた。ここから一枚でも脱ぎたくなかった。

 季節は秋が深まり冬の足音が近づいてきたころ。そんな時期に海岸がどうなるかと言えば…当たり前だが寒い。


 遮るものの無い海岸からは潮風がガンガン吹き付け、水辺特有の寒気を運んでくる。

 おまけに空は日差しもなくどんよりとした薄曇り。これでは太陽からの暖かさも受け取れない。


 極めつけはこの景色である。

 そこにあるのは一面に広がる真っ白な砂浜…ではなく、隆起した岩礁と、それによって作られた荒波が押し寄せる大変厳しく寒々しい海の景色だった。


 とてもレジャーなどとはしゃげる環境ではない。


 真剣に相手をしなければこちらが足を取られて流される、そんな険しくも厳しい自然そのままの姿がそこにはあった。


「寒い寒い寒いむり」


 竹子がガタガタ震えながら海岸から取って返す。

 そのままドラゴンのすぐ側に縮こまるように座り込んだ。

 両ひざを立て腕で抱え込むと、そのままドラゴンに身を寄せてくる。


「おーい。ダシとやらの元を取るんじゃなかったのか」


「やりますやりますでももうちょっとこの寒さに慣れてから…」


「お前また僕を湯たんぽにしようとしてるだろ」


 しかし竹子はガタガタ震えるばかりで返事をしなかった。

 どうも想像以上に寒さが身に応えているらしい。


「…はあ」


 溜息一つ、ドラゴンが大きく口を開けた。そしてぼうっと黒炎を吐いた。


 岩礁の一部に着弾した黒炎は相変わらず燃焼物もないのにその場で燃えはじめ、ぱちぱちとはぜる音を響かせた。


 黒炎の明かりに照らされて竹子の顔が赤く光る。


「あああああありがとうございます!ドラゴンさん流石!気遣いのできるドラゴンは違う!」


「ふん。あったまったら早く用事済ませろよ。こっちだって暇じゃないんだ」


 ドラゴンは鼻を鳴らしてそっぽを向いた。

 竹子は力強く頷いた。


 改めてドラゴンの黒炎に向き直ると、ひどく嬉しそうに見つめている。

 その顔はだらしなく緩んで溶け落ちそうなほどだった。


 ドラゴンがしょっちゅう見る竹子の顔だった。ドラゴンはもう一度鼻を鳴らした。


「いやあ、にしても近場の海がこんなに過酷な場所だとは…びっくりしました。」


「…普通の海はもっと穏やかなのか」


「うーん、どうでしょうね?でも海と聞くと人はどうしても白い砂浜と青い海を思い浮かべてしま…あれ?ドラゴンさん、あんまり海を見たことがないんですか?」


「見たことないって言うか初めてだ。多分」


「ええ!?はじめて!?」


 竹子がぎょっとした顔で飛び上がる。なんだよ、とドラゴンは不満そうに声を漏らした。


「そんなに驚くことか?村の奴らだって見たことない奴はいるだろ」


「そ、そりゃあシュゴドラ村の皆さんは内陸に住んでらっしゃいますし。私もドラゴンさんに連れてきてもらわなければここまで来れませんでしたから。でも空を自在に飛べるドラゴンさんがまさか海を見たことがないとは思わず…」


「ふん。用もないのにこんなとこに来るのはお前ぐらいなもんだろ」


「よ、用はありますよー!あったまったら出動しますので!」


 憤然と言い返す竹子に対し、へっとドラゴンは鼻で笑った。

 しかし、その後。海をしばらく見つめて…ぽつりと呟いた。


「なんだろう。ずっと同じところにいた気がする。よく覚えてないんだ」


 竹子は驚いて顔をあげた。

 ドラゴンは静かに海を眺めていた。


「…どうですか?初めて見る海は」


 ドラゴンの視線が竹子の方に向けられた。


「キモい」


「キモいんですか!?」


「うん。気持ちわっるい。押して引いてうねうね動いて、砂もざらざらして貼りつくし、風はびょうびょうふきっ晒しで寒いし変なにおいするし」


「ボコボコすぎる」


「ていうか寒いし痛いしこんなとこに来る人間の気がしれない。なんだバカンスって。こんなとこでバカンスしてもあの世で永遠のバカンスになるだけだろ。馬鹿なんじゃないのか?」


「海に親でも殺されたんですか?それともシンプルに私のことが嫌いなんですか?どっちですか?」


 竹子は必死に手を広げて弁明を開始した。

 いやこれは冬に近い時期だからであって夏に観る海はそれはそれは綺麗で明るく楽しくて、そしてこの海も荒波がゆえに確実に魚もカニもエビもおいしくとかうんぬんかんぬん。


 ドラゴンの視線はそれら全てを素通りして、海に向いていた。

 岩壁に波が当たって弾ける。


 風が強いのか遠方では大量の白い波が立っては消え立っては消え。その波が実際どれほどの遠方で起こっているのかもわからないほど、遠く、雄大な、水平線を臨む景色。


「初めて知ったよ。世界にはこんなにキモいものがあるだなんて」


 ドラゴンがまた視線を下した。視界から海が消える。

 そして何故かさめざめと泣く竹子の姿を見た。


「おいなんで泣いてやがる」


「ど、ドラゴンさんがぁ…外の世界に興味をっ…引きこもり脱却の一歩を踏み出したんだと思うとぉ…」


「なんかすごい侮辱されてない?」


「私は、私は嬉しくってぇ!!!ドラゴンさんがついに外の世界と関わる勇気をォー!!!食料を運んだ日々は間違いではなかったと思ったらぁ!!!」


「急に興奮するな!人間の言葉を話せ!顔がしわしわですごいことになってるし!やめろ!鼻水を着けんじゃねぇぇ!!!」


 辺りは急に騒然となった。

 おいおい泣きながらドラゴンに縋りつく竹子、それに鬱陶しそうに文句をつけるドラゴン。


 顔中のありとあらゆる穴から水を噴出し続ける竹子を、それでもドラゴンは無理に引きはがしたりはしなかった。


「ドラゴンさんいっぱい変なもの見ましょうねぇ!!!世界にはもっとキモいもの沢山ありますからねぇぇぇ!!!私もキモいもの発見次第報告しますからぁ!!!」


「ふざけるな絶対やめろそんなことしたら絶交だぞ!!!もうお前となんか会話してやんないからなー!本気の絶交だからなー!」


「そんなご無体なー!世界中の見たことないキモいものを一緒に制覇しましょうよぉぉ!!!名状しがたい触手生物とか!」


「あーもーうっせー!ずっとこのノリだってならぜってぇ連れて行かないからな!!!」



 なんやかんやありつつ、十分に温まった竹子はいつも通りのやかましさを取り戻し、ものすごい勢いで海面に突撃した。


 波打ち際に打ち上げられたものを回収し、そして次には海の中へと…行こうとしたが普通に断念した。寒すぎた。


 結局ドラゴンがさながらモーセのように水を避け、竹子は存分に目当てのもの…要するに海藻とやらを収穫した。


 そう。黒くて幅広でぐにょぐにょしててぬめぬめしてて、この周辺地域では漁の邪魔になって仕方ないと疎まれまくっていて、食べるなんて気が触れたとしか思われない海藻とやらを。


「…」


 目の前でニコニコ海藻を掲げる竹子を見て、ドラゴンは絶句した。


 てらてら、ぬめぬめ、でろでろ、形容詞は何でもいいがとにかくドラゴンにとっては見慣れぬ気味の悪い何かを。それこそ名状しがたい触手生物と言われてもうなずけるような何かを。


「お前、それどうすんの…?」


「え?もちろん食べますよ!!!とりあえず茹でてサラダですかねぇ!でも何よりもまず乾燥させなきゃ!昆布干しなんてやったことないけど研究を重ねてなんとしても出汁を…!」


「ぜ…」


「ぜ?」


「絶交だ…」


「え」


 ドラゴンはしばらく竹子のことを避けたとかなんとか。

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