第4話 ドラゴン、煽られる


「もうやだぁぁ!」


 ドラゴンは絶叫した。身も世もなく泣き叫んだ。目尻からぼろりと涙があふれ出したが威厳もへったくれもなく垂れ流しにした。そして。


「それじゃあドラゴンさん、気が向いたら来てくださいね〜!今日は私本当に顔合わせだけですから~!」


 ふて寝した。


 晴れやかな笑顔で例の人間はあいさつした。

 洞窟の出入り口から外に向かって、たったかたーと足取りも軽やかに駆けだしていった。


 ドラゴンは返事をしなかった。

 洞窟の中でべったりと頭を地面に投げ出したまま、完全にまぶたを落として沈黙している。

 人間とは違い表情が読み取りにくい顔ではあるが、しかし顔以上に雰囲気が物を言った。


 ふてくされている。もう知らん僕は何もしないぞ勝手にしろ僕を巻き込むな−そんな言葉が聞こえてきそうだった。


「…」


 村の人間たちはちらちらとこちらを伺いながら、例の人間と一緒に引き上げていく。


 ドラゴンはそちらを見もしなかった。

 やがて視界から彼らは消え、気配も完全に森の中に消えていった。

 それを確認してからドラゴンは顔を上げた。


「あの人間めぇーッ!!!」


 キレ散らかしながらドラゴンは魔力を練り上げる。

 周囲の石が緑色の光に包まれ、持ち上がり、そのままドラゴンの指し示す方向へと一直線に飛んで行った。


 洞窟の岩壁、あの人間が先日開けた大穴…その外縁に張り付いては修復し、元通りここを岩の檻へと戻していく。


 小さく外の様子を伺うための穴だけ残して洞窟は元通りになった。

 差し込むわずかな光を睨みつけて、ドラゴンは洞窟の中で人知れず頭を抱えた。


「な、ななななな、何が契約だ、何がお役に立ちたいだ!あいつ人間をあんなに連れてきやがってー!見られた!人間に見られた!最悪だー!!!」


 あああ、とまるでまな板の上の魚のようにドラゴンが洞窟の中で跳ね回る。ついでに尻尾も跳ね回る。

 びったんびったんと荒れ狂う尻尾が洞窟の外壁や天井や地面をえぐってはすぐに発光し、瞬く間に洞窟を修復した。


 洞窟中に歯ぎしりの音を響かせながら、ドラゴンの視線があっちこっちへ泳ぎまくる。


「どうしようどうしようどうしよう、これ絶対人間たち僕を追い出しに来るよな!??!?!火やら弓やら散々に射かけてきて!あああ嫌だー!だから人間なんか見つかりたくないって…」


 くん、とドラゴンの鼻がうごめく。

 ちらりと視線を移すと、そこには例の人間が置いていった食料が山と積まれていた。


 アップルパイ、香草で味付けした肉、新鮮な果物、丁寧に殻を剥いていられた堅皮類やナッツの類、その他野菜や牛乳など加工されてない食材もいくつか。


 随分と豪勢な歓待である。突然現れた得体のしれない小娘にくれてやったとは思えないほど。


 あいつどういう交渉の仕方をしたんだよ。ドラゴンは今更ながらちょっと背筋が寒くなった。


「…」


 ひょい、とアップルパイを一つまみ、魔法で浮かせて口の中に放り込む。

 ドラゴンの体に比してあまりにも小さい。

 そもそもドラゴンは大気中に漂う魔素さえあれば生存に事欠かないので食料とかいらないのだが、別に食べられないわけでもないし、嫌いなわけでもないのだ。


「…うまいな」


 爽やかな酸味とほのかな甘み。香ばしいバターの香り。鼻を抜けるシナモンの芳香と刺激。


 ちかちかと脳裏で何かが瞬く。舌に残るこの味は。いつか、どこかで。


「ん?」


 よくわからないイメージが脳裏を埋め尽くして、ドラゴンはすぐに首を振った。今はそんなことよりも大事なことがある。


「夜逃げしよ」


 のっそりと鎌首をもたげて、うんざりした口調で宣言する。なんだか情けないことこの上なかった。

 が、今この状況を打開するにはそれしかない。腹を決めよう。深く重くため息を吐いて、よし、と気合を入れなおす。


 ドラゴンは一度瞼を伏せると、ゆっくりと地面に魔力を放射線状に広げた。


 薄く、しかし途切れないように、自分の魔力で網を張る。付近一帯の地形にまでゆっくりと魔力を伸ばしていった。


 森、山、川、峠道。麓にはやっぱり村。その先には平野に山地。山と谷を繰り返す急峻な風景。大雑把にしか把握できないが、今は別に正確な地図を作りたいわけじゃない。概略が分かれさえすればそれでいいのだ。


 ドラゴンは新しい住処を探すべく少しずつ辺りを探った。

 なかなか集中力のいる作業だったが、しかし無策のままこの洞窟を出ていくことは何よりも避けたかった。


「新しい住処を探さないと。できればそんなに遠くない場所で、山で、今度は人間が絶対いないような…」


 じゃあどうして今、こんなに村の近くにいるんだっけ。

 人間が嫌いだって言うなら、もっと山深い魔窟にでも潜んでいるのが一番よかったはずなのに。


「…なんでだっけ?」


 その疑問をドラゴンはひとまず黙殺した。そしてそのまま魔力の走査をつづけた。魔力を広げてどんどん遠く、もっと遠くまで。


 やがて、数十里離れた先に手ごろな山を見つけた。

 魔物のあまりの多さに人も軒並み消え去っているらしく、辺りには人里どころか小さな山小屋の類もない。


 ちょうどいい。この山の中に同じような洞窟をくりぬいて作って、自分が入った後で入り口をふさぐ。そしてそのまま眠ってしまえばいい。


 今日の夜にさっそく飛んで行ってしまおう。

 もしかして恐れをなした人間たちが今日の夜すぐにでも大挙して押し寄せるかもしれないが、別に構わない。


 すでに洞窟の入り口は魔術でふさいだ。今夜だけならば人間たちの力ではあの岩壁は破壊できない。


 飛び立った時に多少鬱陶しいかもしれないが、それも一瞬のこと。


 とにかく上空まで一気に飛び上がって振り切ってしまえばいいのだ。その後は亜音速で一直線に新しい住処まで飛んでいけば、人間程度の足でドラゴンに追いつける道理もない。


 そんな算段を立てて、ドラゴンは体力を温存すべく眠った。

 夕べの決行に向けて少しでも体力を温存しておきたかった。

 ただでさえ魔力での走査に力を使い過ぎたのだ、ほんの少しでも回復させておきたかった。


 そして、ドラゴンが眠りについて数時間後。


「ドラゴンさーん!お疲れ様です!私ですよ、帰ってきましたよー!」


「…」


 ドラゴンはのぞき穴すら完全にふさいでしまいたい衝動にかられた。でも耐えた。偉い。


 この穴まで塞いでしまうと人間たちの動きすら感知できなくなる。

 何の準備も心構えもなく外に出たら弓矢銃弾の雨あられ、という事態は避けたい。


 だからその穴から漏れ聞こえてくる声が鬱陶しいことこの上なかったけれど、ドラゴンは無視を決め込んだ。


「本日は本当に顔合わせだけだったんですが、お話してるうちになんだか打ち合わせみたいになっちゃいましてね~!今後の事業計画とその展望をお話しできましたよ!明日から本当に楽しみですね~!」


 決行はどれぐらいの時間にすべきか。

 ドラゴンはのぞき穴から外を見た。薄暗くなりつつあるとはいえまだ宵の口、完全な夜には程遠い。


 もう少し夜が更けてからの方がいいだろう。とするとやはりもう少し眠っていなければならない。

 この小うるさいハエの声なんか無視して、急いで眠りにつかなければ…。


「ドラゴンさんがアップルパイを気に入っていたと言ったら作り主のおかみさんがとぉっても喜んでくださって!あっ、この方はドロテアさんって方です!今日顔を出していらっしゃったアレクさんの奥様ですよー!アップルパイはまた作ってくださるそうです!」


 ほんとにうるさいな。そろそろ黙ってほしくなってきた。しかし、あのアップルパイは悪くなかった。正直もう一回食べたいぐらい…。


 いや、いやいや。何を考えているんだ僕は。アップルパイは確かに美味しかったがそんなものをもう一度食べたいなんて考えている場合か。


 今考えるべきは時間通りに計画を実行すること、それだけだ。そのためにもこんな奴の声は無視して…。


「とりあえず今回はまたお肉を貰ってきました!なんでもここ最近の悪天候のせいで生鮮食料品の交易もままならず逆に余ってしまっているとのことで、腐らせるぐらいならばとどんどん皆さん融通をしてくださり…あれ?随分とでかいイノシシですねえ。こんなに大きいの初めて見ました」


 イノシシか。そう言えばこの山にはイノシシが凶暴化した大型の魔物であるボアがうろついていた。


 魔物化したせいで爆発的な突進力と衝撃波を発生させる力を得た厄介なやつで、おまけにイノシシの臆病さと慎重さを失っているもんだから、肉や動くものを見ると見境なく襲い掛かってくるのだ。


 そう。肉や動くものを見ると、とりあえず突進してくる。


「えちょっと待ってこれ肉狙ってません?ダメ−!これはドラゴンさんの肉…ぎゃああ来ないで怖い怖い怖い殺される死ぬ−!!!」


 こいつなんで一人でうろついてんの?


「あほかー!」


 ドラゴンは洞窟を破壊した。

 せっかく直した岩壁が外側に向かって勢いよく砕け、ボアの体が一緒に吹き飛ばされる。


 起き上がったボアは意気揚々と身を起こしたが、洞窟から顔をのぞかせるドラゴンを見た瞬間ぶるりと身を震わせた。


 ぎろりと睨みつけるドラゴンの視線に一度小さく飛び上がった。そしてすたこらさっさと背中を見せて逃げていく。


 ドラゴンはボアとは逆側に視線を向けた。

 例の人間が尻餅をついてひっくり返っている。


 ぽかんと間抜けに口を開けてこちらを見ていた。

 その手には先ほどさんざん自慢していた肉とやらが握られていた。


「お前馬鹿なの!?夜、こんな山に一人でほいほい肉担いで来たら魔物に襲われるに決まってるだろ!」


「え?でも今日村に行ったときは無事でしたよ?」


「昼間だったし、洞窟から僕の姿が見えてたからだろ!洞窟が閉まったら夜闇に乗じて暴れ出す!肉なんか持ってたら鴨が葱を背負って来るようなものだ!」


「ていうかよく考えたら魔物ってなんですかね?」


「そこからかあ…」


 そう言えばこいつは異世界出身だった。

 この世界の常識が通用しないということは、魔物の性質なんか少しも把握していないと言うことだ。

 ドラゴンはがっくりと肩、というか首を落とした。


「くそ、どうでもいい!とにかくもう僕に付きまとうな!村の奴らにそんなに受け入れられてるならそっちにいればいいだろ!」


「ダメですよ!私はドラゴンさんに恩返しがしたいんです。そのためにはきちんとドラゴンさんが食料自活できるルートを確立しなければ!」


「そんなこと望んでない!食料も要らないし人間と関わりたくもない!僕の望みはお前が消えてくれることだけだ!なんで放っておいてくれないんだよ!」


 ドラゴンが勢いよく炎を吐き出す。

 いつぞやも見た黒炎の壁が、またもドラゴンと人間の間に立ちふさがった。

 普通の人間なら怯えて逃げ出すはずのその人間は冷静に眺めていて、その様が余計にドラゴンを苛立たせた。


「人間なんか嫌いだ!身勝手で傲慢で自分たちの基準だけが正しいと思ってて、押しつけがましい価値観で何もかも判断する!そんな奴らに協力なんかするもんかよ!」


 自分の口からすらすら出てくる言葉に、他ならぬドラゴンが驚いていた。どうして自分、こんなに人間が嫌いなんだっけ。


 わからない。でも今はそんなことどうでもよかった。燃えるような怒りの念がドラゴンの心中を埋め尽くしていた。


 ずけずけと自分の領域に入り込んでくるこの人間。自分を見ても恐れを抱かず、どころか見当違いの感謝を向けてくる意味不明な生物。


 こいつを殺してやりたい。燃やして切り裂いてかみ砕いて、跡形もないほどにぐちゃぐちゃにしてやりたい。


 魔物らしい憎悪と暴力性をみなぎらせて、ドラゴンは人間を睨んだ。


 明確な殺意に射抜かれて、その人間は少しだけ体を揺らした。何か逡巡するように瞳が揺れる。

 やがて、人間は静かな瞳でドラゴンを見つめると。


「でも、今のままだとドラゴンさん、無銭飲食になっちゃいますよね…」


「へ?」


 ドラゴンの声が裏返った。

 人間は頬に手を添えながら、悩まし気に眉をひそめている。

 こいつがこんなに殊勝に困っている様子初めて見た。ドラゴンはちょっとびっくりした。


「ほら、アップルパイやお肉なんかも美味しいって頂いてたじゃないですか。このままだとドラゴンさんただの食い逃げになってしまうというか…ドラゴンさんが村の皆さんにそんな風に思われてしまうのは私としても心苦しいです…」


「おいちょっと待てなんで僕が悪い体で進んでるんだ。お前に勝手に口の中に放り込まれたんだ。そもそも僕は最初から食べ物が欲しいなんて…」


「でも味わったのは事実ですよね?」


「お、お前いけしゃあしゃあと…!何の説明もなく押し付けた挙句にその代価を支払えって、これ人間の言うところの詐欺じゃないのか!?」


「というかよく見たらドラゴンさん自主的にアップルパイ食べてません?」


「げっ!」


 人間がひょっこりと洞窟の中を覗き込んで、ドラゴンの近くにある食べ物を確認している。


 なくなっていたのはアップルパイだけではなかった。この人間が持ってきたそれ以外の食料…実を言うと美味しそうな匂いにひかれてドラゴンはいくつか口に入れてしまっていた。だって美味しそうだったからつい。


 ドラゴンは無意味に目線を泳がせたり尻尾をびったんびったん揺らしたが何の甲斐もなかった。


「あ、結構たくさん食べられたんですね!ドラゴンさん甘いものが好きなんですか?ドライフルーツのチーズ寄せとかはちみつ漬けのナッツとかがなくなってません?」


「ち、違う!久しぶりだったから思わずちょっと口に入れちゃっただけ…」


「それじゃやっぱり働きましょうドラゴンさん!もちろん私が働いてドラゴンさんのお菓子も供給することはできますが、それだと私に万が一のことがあった時、怪我とか病死とかそれこそ突然元の世界に戻っちゃうとか!そしたらドラゴンさんの供給網が絶たれてしまいます!自分以外の誰かに生計の糧を依存するのは大変なリスクですよー!」


 人間が満面の笑みのままドラゴンに向き直る。

 すっかりこの顔にしてやられてしまっているドラゴンは、思わず首ごと身を引いてしまった。

 そしてその挙句人間はそこにとんでもない一撃をぶっこんだ。


「あ、でもドラゴンさんがあくまでタダ飯が食べたいと言うのなら、もちろん私は粉骨砕身働きますので!その時はどうぞご遠慮なくおっしゃってください!」


 人間はあくまでも笑顔だった。

 裏も表もない表情でニコニコニコニコと、特段嫌味や皮肉のつもりもなさそうに、あくまで本当に善意からドラゴンに提案をしているのだと言いたげに、その言葉を言い放った。


 ドラゴンの脳裏で何かが切れた。


「さ、さ、さっきから言わせておけばぁーっ!ふざけるな!僕が懐の狭いどケチ野郎だって!?魔物の王をなめるんじゃねー!!!」


 ぶおん、とドラゴンが盛大な鼻息を鳴らす。

 人間がそれに煽られて真後ろに倒れ、地面にずべんとひっくり返った。


 ドラゴンは勢いよく洞窟の外に進み出た。


 人間の体の真横の地面をべしん!と踏み抜いて、全身を洞窟から出す。

 数百年ぶりに、ドラゴンの全身が外に出た瞬間だった。


「早く指示を出せ!何をしろってんだぁ?食べた飯のお代ぐらい自分で稼いできっっっっっちり貸し借りゼロにしてやる!!!」


 地面で大の字のままドラゴンを見上げる人間は、ぽかんと口をあけてこちらを見上げていた。


 初めてこいつの間抜け面を拝めた。


 ドラゴンはようやく胸のすく思いがした。

 ふふん、と余裕ぶって鼻で笑ってやった。


 そうだ。いつもいつも予想外のことばっかりしやがって。

 こいつの予想外をようやく捕まえたと思うと、ドラゴンはどこまでも満ち足りた気分になった。


 人間の瞳が一心にドラゴンを捕らえている。震える唇がうっすらと開いた。

 ドラゴンは大きく首を折って、顔をそいつに近づけた。

 茫然とした表情のそいつが、初めて見る顔のそいつが、いったい何をしゃべるのかを一言一句漏らさぬように。


「今日できる仕事はもうないので、わざわざ外に出なくていいんですよ?」


「……あ、うん」


 するすると首を元に戻して、ドラゴンはそのまま背後に後退していく。

 人間がむっくり身を起こした。

 ドラゴンはそいつの目の前で洞窟の入り口を再び閉ざした。

 ドラゴンさーん、と洞窟の向こうから人間の声がする。


「恥ずかしいことじゃないですよ!張り切っちゃったんですよね、お仕事いっぱいしてやるぞーって!すごくいいことだと思います!大丈夫ですから、ね!恥ずかしいからって洞窟閉めて閉じこもらないでくださーい!」


「お前嫌い!!!!!!!!!」


 結局ドラゴンはこのままだと洞窟の前で野宿とかいう人間の大騒ぎの声に困惑して洞窟の入り口を再度開けてしまった。

 挙句の果てにはまたその体をベッド代わりにすることを許してしまった。


 人間は大層嬉しそうに笑って、寝そべるドラゴンの背中によじ登った。

 そしてそこをベッドにして幸せそうにすやすや眠った。


「…僕何してるんだろ」


 しばらく経って、ドラゴンはぽつんと呟いた。

 誰も答えてくれる人はいなかった。

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