第4話 ステータス

 目を覚ますと、すっかり太陽は登っておりコストが3にまで回復していることから6時間ほど経っていることを確認する。安全が確保されているのでコスト2消費し強化薬ATKを生成する。強化薬は瓶に入った赤い液体でいかにも薬という匂いだ。鼻を摘み一気に飲み干すと体が少しほてり力が湧いてくる気がした。

「あ、そういえばSP振ってないじゃん」

 ここまで生き残ることに必死で忘れていたが初期値を割り振れるはずだ。ステータスと意識することで脳内にステータスが浮かび上がる。


────────────────────


lv2 坂口優輝 テストプレイ中 

SP 13

ATK:6

DEF:4

MAT:0

MDF:2

SPD:6

unique skill

召喚lv1

skill

────────────────────


 1だったlvが2になっておりATKも1だけだが確実に上がっている。

 lvの上限があるのか、どの程度で上がるのかが分からない今スキルで上げることのできる能力値よりもスキルのレベルを上げることが優先であろう。

 そう考え、SPを3消費し、召喚をlv2にした。レベルが上がったことでコスト…サモンズコストでSCとするか。SCの上限が11になっていることが感じられる。さらに5SPを消費し召喚をlv3にするが変化は感じられない。可能性としては2つ考えられる。

1.何かしら変化はしているが感じ取れていない

2.一定のskill lv毎にしか強化されない

 1なら問題ないが2であれば最悪だ。どれだけの敵がいるか分からない今確実に強くなっておきたい。

 考えても仕方がないため残りのSPで取得可能なスキルを見る。剣術、鑑定★、探知●の3つが現在取得可能なスキルのようだが、強力であると感じているユニークスキルを優先することにしこれらは見送ることにした。

 その後、ルークと一郎、二郎はそれぞれ狩と水汲み俺と三郎で家作りに勤しむことにした。テスラは非常に強力で近づいて来たゴブリンや狼を焼き安心して作業できるがテスラは電撃を放つたびエネルギーを使っているようでもってあと3日だと予測している。それまでには木の幹に掘った家を完成させたいところだ。

 苦戦すること2日間、やっとの思いで中で雑魚寝できる程度の穴が完成した。初めは三郎と交代で穴掘りをしていたのだが途中で三郎の作業中に寝てしまった俺はあることに気付いた。こいつらスケルトンは疲れることを知らない。そのおかげで夜通しの突貫工事で寝ることの出来る穴が完成した訳だ。しかしながらその代償として剣は切れ味などほぼ皆無のスコップとしてしか使用できなくなってしまったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る