愛測定器という設定がすごく上手く活用されている小説だと思いました。やはりオリジナルの世界観を作って、それを活かした話を作るのが上手いですね。特にこの話で上手いなと思ったところが以下です。

フッた彼氏側も68であったけど愛する気持ちはない。だけど偽りの愛でも愛測定器は反応してしまう。だから人の内面までは測れないという事を示しているのかと思い、なるほどと思いました。ここで最初のレイナちゃんとカイくんの言っていたことに繋がるのですね。
それにカイくんに助けられた女の人、その人も結局男の人と同じ行動を取ろうとしてますね。そこが皮肉っぽくて良いなと思いました。そして最後のカイくんが愛を測るのは裸を見られるのより恥ずかしいと言っていましたが、自分も愛測定器を付けた時を想像したら恥ずかしくなりました。やはり数値化されない方がいい物もあるんだなと気付かされました。

今話も面白かったです。構成がとても上手かったです。（ついつい長文になってしまいすみません）