最近思った事、あった事を適当に並べてみる。
小川哲の『地図と拳』を読み終えた。
とっても面白かった。そして紙の本の存在感がすごい。自分は読書をする時、Kindleで電子書籍版を買い、特に気に入った作品だけ本を買うようにしています。
その関係性はさながらサブスクとフィジカル。
まぁサブスクというか実態としては同じ本を二冊買っているという感じなのですが、普段レコードを買うときの買い方をしてしまっています。
『地図と拳』の次は『君のクイズ』と『嘘と正典』を読み進めています。『君のクイズ』は(短いということもあるのですが)面白すぎて1日で読みを終えてしまったので、今は短編集の『嘘と正典』に挑戦中です。 こちらもめちゃ面白い。
と、この文章を寝かしている間に『嘘と正典』も読み終えてしまいました。まじで小川哲作品は面白すぎる。と言うよりも僕の好みすぎるのかも知れません。後は残すところ『ゲームの王国』だけになってしまったのが少し寂しくもあります。
あ。最近、漫画を買いました。
新井すみこの『気になってる人が男じゃなかった』という作品で、元々は同氏のTwitterで連載されていた漫画でした。
ストーリーは至ってシンプル。洋楽好きな陽キャの女子高生がCDショップで出会った店員の「おにーさん」に心を射抜かれてしまうも、その「おにーさん」の正体は同じ学校に通う隣の席の隠キャ女子だった……! というもの。「推し」というトレンドなワードを使いつつ、ジェンダー的な切り口も(重くならない程度に)織り混ぜた爽やかな青春ものとなっています。
「洋楽好きな陽キャの女子高生」。果たしてそんな生き物がこの太陽系に存在するのかと一瞬頭を捻りますが「いたらいいな」が形になった喜びに比べれば屁でもねぇよなぁ。
僕はこの作品をTwitterで第一話が投稿された時から追っていたので、書籍化すると知ってかなり嬉しかったです。月並みな言い方ですがおめでとうございます。
劇中で紹介される洋楽もNirvanaをはじめ、Foo Fighters、Red Hot Chili Peppers、Beck、Pearl Jam、The Strokes、Radiohead……などなど、個人的に親近感のあるミュージシャンが数多く取り上げられていて、洋楽を聴き始めた時の初期衝動をいい感じに揺さぶってくれる感じの少し照れくさい感じのちょうど良い感じの青春音楽マンガだと思います。
劇中で、それら洋楽を「渋い」とストレートに言い切ってしまうところも好印象でした。60~70'sのロックをクラシック・ロックと呼ぶようにもなった昨今、90'sはまだまだ若い音楽だと思ってたけど、確かに最近の流行の音楽ではないし渋いよね、とハッとさせられました。その上で、こう言った洋楽を僕よりも若い世代の人に布教していくためにとても良いコンテンツだと思います。
本もいいのよな。Twitter掲載時のイメージを大切にしていて、カバーや本文にはスミと緑系の特色の2色が使用されています。色が綺麗で爽やかだ。
最近、いろいろな音楽を聴いていると、頭でっかちになっている自分の存在に気づきます。僕が音楽を聴く理由は突き詰めていくと「楽しいから」に尽きるのですが、音楽を通して「楽しい瞬間を過ごす」という点においては、もしかすると洋楽とかに興味を持ちはじめた瞬間がピークだったかも知れない。と、そんな直感が脳を過ぎる瞬間があります。ともあれ、『気になってる人が男じゃなかった』は、右も左も楽しいものばかりだった―—そんな洋楽初心者だった頃の加々美少年を思い出させてくる素敵なマンガです。ピンポン。クイズに正解した時の音をTR-808のカウベルと表現するとな「PPAP」。
短いので、チラシの裏みたいなどうでもいい話をします。
長谷川白紙さんの音楽にジャンル名をつけるとしたらどうしようか。みたいなゲームを一人でしている事が一年に数回あるのですが、いろいろと考えた結果、「スリップストリーム」と呼ぶのはどうだろうか、という答えに行き着きました。文学のやつです。なんとなくそん感じがしただけです。とは言え僕がこの名称を僕の中で使うことも呼ぶこともないし、そっと古金庫の記憶に預けておくだけで表に出すこともないしそれが面白いことだとも思いません。長谷川白紙さんは「一つの形態に固定されたくない」という願望をメディアで発信する事があります。そんな人の音楽にジャンル名を貼り付けるのは寒い行為です。なのでこのチラシの裏に書いて捨てられるくらいで丁度いい思案はここに書かれるべきだったのです。
どうでもいいけど新譜をください。全裸で待ってます。ありがとうございました。
あ、あと昨年の年末、『EPONYM 1A』で演奏された悪魔という曲のライブ映像が360 Reality Audio Liveにて配信されています。悪魔は僕が特に好きな曲の一つだったのでとてもありがとうございました。
最後に一言。
あ、僕は長谷川白紙さんの音楽を聴くときに
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