第16話 決心と甘栗結衣と言う少女

俺にとって甘栗結衣という少女は太陽と言っても良かっただろう。

基本的に甘栗はいつも笑っていた。俺といる時はもちろん。先生の手伝いを任されていた時も  


そんな彼女は俺の太陽だった。ある日、屋上に呼び出され意味の分からん事をやっては逃げてった少女

戻って来たかと思ったらまた意味の分からん事を言って去っていった少女


初めの方は彼女が何故こんな事をてるのか分からなかったが、俺は彼女の存在に救われたのだろう。

菜月にフラれ、何をするでも無く学校を休み。そして、その後彼女と会う。弁当を毎回作って貰ったり、デートもした。


初めの方は何故、こんな行動をするのかは分からなかったが、その頃の俺にとってありがたかった。

彼女といる時はとても楽しかった。

そして、彼女が毎回あんな行動をするのは俺の事が好きだからなのだろう。

少なからずは好意は抱いてくれてはいるはずだ。これで、何も無かったらめっちゃ恥ずかしけど


気づいたのは昨日だ。

菜月から連絡が来る前に考えた。何故彼女はあんな行動をするのかを、そして、客観的に見てみると

完全に好意を持たれているんじゃないかと確信した。

何故、今まで気づかなかったのか不思議な位だ。


そして、俺も彼女の事が好きなのだろう。

口に出しては絶対に言えないが、彼女といると楽しい

そして、彼女の前では自分らしくありたいと思う様になった。


そして、俺は今日覚悟を決めた。

流石にあんな行動されておいて気づかない俺はバカなのだろうしバカだろう

その誠意を見せる。


夏祭り彼女に告白をする。

フラれるかも知れない恐怖はある。あれが全て演技とかだったら、どうするかだとか、怖い部分はあるが、自分の中にいる甘栗を信じよう。

俺は今日、一つの決心をした。



《結衣視点》


私は小学校の時虐められていた。それも誰にも見られないトイレとかなどでだ。

味方は誰もいなかった。理由は多分妬みだと思う。それまでの私はただ虐められるままだった。そんな時助けてくれる人がいた。私の為に傍にいてくれたし、私が虐められないよう、トイレ前で待っていてくれた事もあった。

彼は小学生にしては力もあったし運動も出来た。小学生の間では人気者だった。


その彼の名前は倉町晴空と言った。

私が現在進行形で恋をしている人だ

その当時、彼が人気者なせいか

それとも、彼に嫌われたくは無いのか、それとも彼が裏でも活躍してくれたのかある日を境に虐めは無くなった。


それと、同時期に私は引越をした。理由は親の転勤だった。友達もその当時までいなかった私は引越しは直ぐに終わった。

その当時唯一心残りだったのは彼にお礼が言えなかった事だ。


そして、その後私は各地を転々とした。

そして、私が中学になる頃にはこの街に戻って来た。その中学には先輩はいなかったが葉月がいた。

彼女と私は性格が逆だったが何故か仲良くなれた。


そして、中学3年のある日葉月と出かけている時にナンパに出くわしたのだ。葉月はトイレに言っていたしその時には私は怖くなりその場を動けなかった。

1人の男性が来るまでは、そう晴空先輩だその時の晴空先輩は筋肉が今よりもあった。


そして、私は確信したのだあの時の人だと、だって話し方とかも全部同じだった。そしてあの時のさほど変わりは無かった。

それから、私は緊張でお礼を言うことも出来ずに彼は去っていった。

今でこそナンパの扱いとかは葉月に教わっているから前ほどの動けない程怖いと言うのは無くなった。そして、私はその時から晴空先輩の高校を探した。

ストーカーみたいだなと確信しつつも


そして、見つけた。

私は、その高校に受かる為に必死で勉強した。そこまで偏差値は中の上位だが絶対に落ちたく無かった

葉月も何故か着いて来てくれた。もっと上の学校狙えただろうに


無事合格できた。

そして、それ以来学校内では彼を目で追うようになった。昔と性格とかは違っていたが間違い無くあの時の少年だった

初めの方、虐めで助けて貰う前から好きだったのか分からないが恐らく彼と同じ高校に入りたいと思った辺りから好きになったのだろう。


そこからは、彼と付き合うにはどうしたからいいか葉月に聞いたりもした。

そしたらいきなり告白しろとも言われて焦った。ただ、そのお陰もあり私は晴空先輩と一緒に居ることができた。


そして、私は今日決心を固めた。

先輩を夏祭りに誘うと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る