第12話 夏だしプールに行こう。その1
話は唐突に始まった。
ことの発端は柳と海斗だ。急にプールへ行こうと言われた。
それまでには準備をしとけと。そして、プールへ行く日は夏休みの5日目。後7日まだまだある
まぁ、準備と言われても特に買うものは無い。水着自体は高一の頃は中学のを来ていたが、流石に前より背も伸びたし厳しいから買うとして
それ以外だと特に買うことは無いし、わざわざ言う程かと思ったが
夏休みが始まった初日にでも買うか
それからあっという間に夏休みとなった。
そして、迎えた夏休み初日。俺は近くにあるモールに来ていた。近くといっても駅が4本くらい離れてはいるが
「先輩!」
そして、俺は今一番聴きたいことは何故この現場に甘栗がいるのかと言う事だ。
電車を降りた辺りであったがまさか隣の車両にいたとは思いもしなかった。
俺はため息をつく。夏休み中にこの様子を見られたら間違いなく疑われるだろう。
それは間違いなかった。確実に疑われる。
実際、甘栗とはそれなりに話す中になったが学校の奴らが付き合いたいと思う理由は何となく分かるが俺には付き合いたいと言う感情は特になかった。強いて言うなら近所にいるちびっ子にしか見えない。
「先輩?なんか疲れてます?」
「まぁ、色々とな」
なんで、この女は気にしないのだろうか
俺と噂されるんだぞ?意味が分からない。
「それで、先輩は何しにここにきたんですか?」
「俺は、水着を買いに」
「え!?私もなんですけど」
なんで、目的も同じなんだよ!
まぁ、叫びたくなるが。夏休みだし友達とプールくらいには行くだろう。
残念ながらうちの高校には水泳と言う授業は無いし。新しいのを買おうとするのは分かるがよりによって何故今日なんだろうか
「な、なら先輩ご一緒しません?」
マジかよ.....
どうして、男と水着なんか買おうとするんだよ。見られるんだぞ自分が着る水着を
断ろうとも思ったがどんな水着を着るのか気になるし、どっちにしろ目的は同じだ
今更、こんな暑い中戻ってまた後日行くのもだるい。
「わぁー色々ありますね」
「そうだな」
俺は、男用の水着を見ながら頷く
流石、無駄に広いだけじゃないなこのモールも、あまり行く機会が無いし人混みは苦手だしで避けてたが、近くにはレストランもあるし。かなりいい所だな
「先輩!これなんかどうですか」
なんで、俺に聞くんだよ!
意味わからん。俺はぶっきらぼうに、水着を見ずにいいんじゃないか?と答えると案の定
「先輩、見てないじゃないですか!
それに、なんか距離遠くありません?」
そりゃーそうだろ。また盗撮されるかもしれないしな。うちのクラスは思ったより物騒だ。平気で盗撮はするわで超怖い。
いつまた連絡グループが動き出すか分からないし
「取り敢えず、俺は選び終わったが先に帰っていいか?」
「な、なんでそうなるんですかー
私の水着決めてくれるって言いましたよね?」
「そんな事1回も言ってないんだが」
「まぁ、いいです。これなんかどうですか?」
と、甘栗が選んだのは花柄のビキニだ。
なんで、そんな事を俺に聞くんだよーと思いながら着ている姿を想像するが、彼女は基本的に何でも似合う気がするし何でもいいと思うが。その種を伝えると
「じ、じゃあ、これでも良いんですか!」
と、顔を赤くしながら指を指した先にあるのはいわゆるマイクロビキニと言うの布が極端に少ない水着だった。正直、似合うだろうが映えはしないだろうな。言い難いが彼女の胸はあまり大きくない。
「せ、先輩なんか変なこと考えましたか?」
勘が鋭いな。
「流石にその、ビキニは辞めとけ。男に襲われるぞ」
と、注意はしとこう彼女が何を買おうが自由だが流石にあのビキニを来たら襲って下さいって言っているようなもんだろう。
「なら、先輩が選んでくださいよ!」
「あれで、いいんじゃないか?」
「あれ、潜水服じゃないですかー!」
凄いな水着以外にもあんなのが売っているとは、でもあれなら襲われる心配はない気がするが.....
取り敢えず、真剣に考えてみるか候補にあるのはフリフリのついた水着だこれなら綺麗と言うより可愛いが似合う彼女に合うんじゃないか、そう思っているのが伝わったのか
「これですか?」
と、渋々考えていたが
「分かりましたこれにします。」
なんで、俺の意見に従うんだよ
と、彼女は店員さんの所行った。
着ないのか.....
そう思いながら彼女との水着決めは幕を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます