第10話 友人に全てバレてました。

翌朝、俺はいつもより早く家を出た。

昨日柳から連絡があり何処かで見ていたのか連絡があった。

今までの事はバレていたのかも知れないが黙って見て見ぬふりをしていたのかも知れない。


そして、甘栗とデートしているところをどこかで見られてしまったのだろう。

そして、柳からもう一つの連絡があった。


『明日早めに学校へ来い』


と、俺はその通りにいつもより早く学校へと向かっていた。

そして、今現在学校に着いた。


そして、教室のドアを開ける。

そこには柳一人いた。柳は俺が来たのを知っていたのかも知れないが


「おぉ、来たか」


と、驚いたように言われた。

俺は、一呼吸置いて、鞄を机に下ろす

そして、柳といる場所へと向かった。


「それで、昨日の事なんで知ってんだよ」


「なんでってあんな最近できた喫茶店で見つからない訳ないだろ。それにあそこの喫茶店と学校は近いから何人かうちのクラスに居るんじゃないか?」


「まぁ、そうだろうな」


「それで、俺が言いたかったのは取り敢えず言い訳は考えておけと言う事だ」


「それだったら普通にスマホで言えよ」


「昨日、眠くて」


なんて奴だ

まぁ、実際俺もこいつに言われるまではバレてる事も知らなかったし良しとするか。

ただ、学校でも甘栗とはよく居ることが多いからそこまで聞かれるか?

と思っていると柳がその疑問に答えてくれる。


「感謝してくれよ。俺が2年生に向けてお前と甘栗の関係を言い訳しといたんだからよ!」


「知ってたのかよ.....」


「まぁ、あんな大大的に絡んでたらそうなるわな。まぁ、それも今日で最後だろ。」


と、俺に向けスマホを見せる。

そこには俺が甘栗の頭を撫でている姿が写っていた。


「この写真を撮ったやつが2年生のグループにこれを貼ったせいで説明した俺がお前と甘栗さんがどういう関係なのかって問われてな。言い訳が思いつかなかったからしばらく無視してたらお前に直接聞くって言うやつが何人も来たってわけだよ。

お前はどうせ2年のグループなんて通知オフにしてるだろうし連絡なんてほぼほぼ見ないだろ」


「まぁ、そうだな」


と、柳に聞かされ今がどう言う状況なのか理解出来た。

なるほどね。これは俺の手には負えないわな

言い訳も思いつかないしな


「多分この件に関しては甘栗さんも知ってるんじゃないか?」


「まぁ、遅かれ早かれ知ることになるだろうな」


「まぁ、ここは公に付き合ってる事を認めるのも一つの手だと思うぜ」


「はっ?付き合ってないが?」


「えっ?」


「えっ?」


何処をどう見たらそう見えるのだろうか?

確かに頭を撫でたのはグレーゾーンかも知れないが、俺と甘栗は先輩後輩位にしか関係性はないだろ。

あっても年下の友達だろ?

それを柳に説明すると


「な、なわけないだろ。てか俺は、お前が失恋を乗り越えて甘栗の告白を受けたのかと思ったんだが」


「告白?なんの事だ」


と、柳はスクロールをし始める

そこには俺と甘栗が屋上にいるシーンが写っていた。どんだけあんだよ写真


「これは、俺がたまたま撮った写真だがここで甘栗から告白されたんじゃないのか?」


「さぁ、あれに関してはよく分からん」


「お、お前それは酷過ぎるぞ」


「いや、何の話だよ」


と、その後は続々と生徒が集まり

俺は、一瞬にして囲まれた。

そして、俺は勢いよく友達です。と言ったが信じて貰えず1部の男子からは敵視されるようになってしまった。


その後は昼休みに甘栗から連絡があり人気のない場所へと移動した。

そこには弁当箱を2つ持った甘栗が、待っていた。


「いやー大変な事になりましたね」


「まぁ、そうだな」


大変な事になったがぶっちゃけどうでも良いしな。

少々不本意だがと弁当を食べながら話す。


「取り敢えずは一旦解決策を考えないとな」


「そうですね!いっその事付き...」


「甘栗どうした?」


「い、いえ何でもないです。」


と、彼女はため息をついた。

その後は彼女とは友達と言い貼ろうと言う話になった。

戻る際は後輩や先輩の視線を肌で一身に感じながら戻った。ついでに今日の弁当も美味しかった。

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